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真の能力

「…忘れてた」


「どうした?秋雨」


「メタルさんに、僕の能力は何だったのか?って聞くこと!!」



「そういや-、そんな事、言ってたな」


水無月さんの騒動で、すっかり忘れていた



「行ってくる!!」


「いってらっしゃい」


何故か、竜山が、あのデ-トについて知っていた


「女心を理解したな」


そう一言、言われた




喫茶店は、かなり賑わっていた



「メタルさん!居ますか!?」



「秋雨君!人手が足りないんだけど!!」



「…メタルさんは?」


「散歩だよ!!」


「誰か、働き手は居ないのかぁぁ!?」



相当、苦労なさってるようです




「散歩って…、何処行ったんだ?」


「イトウさんに聞いてみるか…」




保健室は煙が充満している



「ゲホッゲホ!」


「おや、秋雨君じゃないか」



「この煙何ですか!?」



「煙草」



「校内で吸って良いんですか!?」



「有毒じゃないからね」


「傷の痛みに鎮静作用があるんだ」



「そうなんですか」



「でも、未成年は吸っちゃダメだよ」



「解ってますよ」



「…って、メタルさん、知りませんか!?」


「先刻、来たぞ」


「何か言ってましたか!?」



「校長室に行くって言ってたぞ」



「ありがとうございます!!」



校長室へ全力ダッシュ



「息を整えて…」


コンコンッ


軽くドアをノックした



「失礼します」



「おや、どうしたんだい?」


校長とメタルさんが居る



「メタルさんに聞きたいことがあるのですが…」



「ちょうど良かった」


「俺たちも有るんだよ」



「…はい?」





「お前、能力を使っただろ」


「廃村の時ですか?」


「そうだ」



「…よく分からないんです」



「あ?」



「いきなり、あの人の蹴りの威力が弱まったんです」



「無意識に使ってたって事か」


「危険だね…」


2人でボソボソ言っている



「で、聞きたい事が有るんだろ?」




「いえ、僕も能力について、聞きたくて…」



「ちょうど良いな」



「お前の能力は…」


「恐らく、他人のエネルギ-を吸い取ることだ」



「エネルギ-を?」


「吸い取って、自分のエネルギ-にしてしまう」



「だから…」


「お前は、ツキワの蹴りから、エネルギ-を吸い取った」


「それで、ツキワの動きについて行けたんだ」



「ツキワも驚いてたぞ!」


爆笑するメタルさん



「で、その能力は、どうやって使うんですか?」



「ん?知らね」



「知らねって!!」



「発動条件は人によって違う」


「動作もなく、使える奴」


「日時、天候に左右される奴」



「…まぁ、色々だな」



「戦闘で見つけるのが、1番の近道だ」



「それで…」


「あの偽依頼を細工したんだ」



「誰も解らなかっただろ!?」


「いえ、皆、気が付いてました」



「…!」



「コイツ、戦闘以外は、頭のネジが1本足りないんだ」



「アハハ…」



「君は、能力の精度を上げて欲しい」



「…精度?」



「そうだ」


「精度というのは、例えば、Dランクの能力があったとしよう」



「精度を上げれば、Aランクだって夢じゃないんだ」



「そうなんですか…」



「僕達の話は以上だ」


「君は、3日後から、戦闘訓練に参加してくれ」



「解りました!!」




…他人のエネルギ-を吸収する能力か


もしかして、他人って…



味方も入るのか…


精度を上げなければ、GLや竜山も危ない



戦闘訓練!頑張らなければ!!









「メタル、気が付いたか?」



「…GLの事か?」



「もし、エネルギ-を吸い取ることなら、GLの能力の説明が付かない」



「それなんだよ…」


「俺が頭を覗いたら、手から力が抜けたから…」


「エネルギ-を吸い取る物かと思ってたんだが…」



「興味が尽きないね、彼には」



「戦闘訓練はオキナが居る」


「アイツで試してみよう」



「良いのか?」



「何が?」



「そんな、実験に使うみたいにして」



「あのバカ、エネルギ-量だけは1流だからな」



「アオシとアメ-ルにも言っておこう」



「特別授業決定か…」



「楽しみだね」


「…全くだ」







戦闘訓練まで、あと3日


読んでいただきありがとうございました

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