各部署配属
「合格した人たちは、一度、寮で待っていてください」
寮の自分の部屋に着いた
余りキレイではないが住めないことはない
むしろ、これぐらいの方が、住みやすいだろう
寮の部屋は全て2人で1部屋
そういうことなら、もう1人が、この部屋に来るはずなのだが…
コンコンッ
誰かがドアをノックする
誰だ?
この部屋の、俺と、これから住む奴か!?
だったら、静かな奴がいい
うるさいのは嫌だ
女子など、死んでも嫌だ!!
「失礼します」
礼儀正しいな
こういう奴なら、十分やっていける…
「お!!」
何処かで聞いたことがあるような…
「お前か!!」
よりによって…
扉を開けて、立っていたのは、あの試験会場でのハイテンション男子
まぁ、女子に比べればマシか…
うるさいけど…
こういうハイテンションには慣れるとやっていける
「自己紹介と行こうか!」
「俺は竜山 虎雨真!!」
「僕は秋雨 紅葉だ」
「秋雨か…、よろしく!!」
「こちらこそ、よろしく」
それから数分と経たないうちに、呼び出しが来た
「集合です」
先ほどのプレハブ倉庫の地下にまた集合した
「え-、皆さん!入学おめでとうございます!!」
若い男性でハット帽をかぶっている
顔の半分は…仮面?
「私が校長のロックです」
ロック…?
変を通り越した名前だ…
「嗚呼、ロックていうのは本名じゃないよ」
「コ-ドネ-ムだから」
コ-ドネ-ム?
「皆さんは各部署の班分けをしてもらいます」
班分け?
「校長!!この学園の説明を!」
「あ、そうだった」
横から教頭らしき人が口を出す
結構ハンサムだな…
「え-、この学園に入ってきて困惑している人も多いでしょうが…」
「この学園は通称WG学園!つまり、World government学園です!」
は…?
わぁるど……
何?
「校長…、説明変わります」
教頭らしき男性が説明を交代した
「皆さん、教頭のスカルです」
「これも、コ-ドネ-ムです」
それは、そうだろ…
「World governmentというのは、世界政府のことです」
世界政府!?
「つまり、ここは世界政府学園!略してWG学園です!!」
…マジで?
「各部署というのは…戦闘員は生徒会」
…戦闘員!?
「情報収集員は風紀委員会」
情報収集員!?
「治療員は治療委員会です」
治療員!?
「試験で取ったデ-タを元に班を分けますので整列を」
何がどうなっている!?
「ふざけんじゃねぇぞ!!」
困惑した男子生徒が怒鳴った
「何が世界政府だ!!」
「何が生徒会だ!!」
「俺は帰るぜ!!」
ダッシュで入り口まで走る男子生徒
「僕も逃げようかな…」
そう思った矢先
「どこに行くんだ?」
いつの間にか、ツバ帽子をかぶった男性が入り口の前に立っている
「どけ!!」
飛びかかった男子生徒は、ツバ帽子の男性の顔面を殴った
「…おい」
静かにツバ帽子の男性が呟く
「殺すぞ」
その瞬間あの男子生徒は倒れ込んでしまった
「何やってる!?」
横からガンマンの帽子をかぶった男性と、髪がオ-ルバックで後ろで束ねている男性が出てきた
「君!!大丈夫か!?」
「メタル…やり過ぎだ」
「その子は保健室に連れて行ってください」
教頭が呆れた顔で命令する
「少しのハプニングがありましたが班分けを続行します」
これでは逃げられない…!!
「君は生徒会ね」
「君は風紀委員会」
自分の順番に廻ってきた
「君は…」
どこだ…?
せめて、風紀委員か治療委員で…
「…う-ん」
係の人が悩んでいる
「校長!教頭!」
校長と教頭を呼んでいる…?
前の人たちはすぐに決まったのに?
「面白い子だね」
「どうします?校長?」
コソコソ話している
「…で決定ね」
「そうしましょう」
「君!!こちらへ」
「…はい」
「生徒会で決定だ!!」
どうせ、こういう展開だと思ったよ…
読んでいただきありがとうございました