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計画開始

森の遺跡


「では!皆さん」


聖地は厳重に封鎖されており、簡単には立ち入れないようになっている


「聖地に行きましょう!」


聖地に入っていく二五チ-ムとジョ-カ-チ-ム、綠とスルメ



聖地


「ここが聖地です!!」


「凄い…」


聖地には地面に五芒星が描かれており、五芒星の中心には三角形が、三角形の中心には円が描かれている


「この五芒星の頂点は火、水、雷、岩、風の属性を、中心の三角は特殊の属性を、それの中心は真の属性を表しています」


説明を始める綠


「では!優勝チ-ム代表の二五さんは円の中心に立ってください!!」


「…」


フ-ドを全身に羽織った蘭斬が円の中心に立つ


「あれ?蘭斬さん」

「身長、縮みましたか?」


「…」


首を左右に振る蘭斬


「…?」

「では、儀式を始めます!!」


黒いフ-ドを被った男達が五芒星の頂点に立つ


コト…


その頂点に、一カ所を除き紋章を置く


「さて…」


歩き出すスルメ


コト…


三角形の頂点に紋章を置く


「後は…」


ガラァン…


大きな棺が紋章の置かれていない五芒星の頂点に置かれる


「何だ?アレは」


首をかしげるジョ-カ-


「ああ、気にしないでください」

「じゃ、始めます!!」


トン…


五芒星の頂点に手をつく黒いフ-ドの男達


トン…


スルメも同様に手をつく


バチバチ…


蘭斬を囲む五芒星、三角形、円が、それぞれ光を放ち始める


「儀式が始まる…!!」


呟く綠


「ヤグモ様ぁ!!成功です!!」

「儀式はぁ!!成功…」


バチィン!!


光が弾け飛ぶ


「え…!?」


困惑する黒フ-ドの男達


「どういう事だ!?綠!!」


スルメが叫ぶ


「何故だ!?代用品じゃ無理だったか…!?」


「いや、代用品は正解だ」

「間違いはない」


「!?」


何処からか、声が響く


「この声は…!!」


ザシュッ!!


「うぐぁわああああ!!」


次々と倒れていく黒フ-ドの男達


「な、何だ!?」


「さぁ、儀式は失敗だ」

「どうする?」


メタル達と蘭斬が現れる


「メ、メタル…!!」


メタルを睨む綠


「秋雨!もう良いぞ!!」


「は、はい!!」


円の中心に立っているのは蘭斬ではなく、秋雨


「蘭斬じゃなかったのか…!!」

「それで、儀式が…!!」


「少し違うな、綠」


「ウェン…!!」


「確かに秋雨では月神の器は無理かも知れない」

「だが、そんな事は関係ない」


「何が言いたい!?」


「秋雨の特殊能力は異種能力だ」

「異種中の異種…」

「月神を復活させるための超高純度エネルギ-をも自分のエネルギ-に変換してしまう程…、な」


「そんな事が…!!」


「別に驚く事じゃないだろ?」

「月神の魂を操る能力の方が異種だと思うが」


「…ッ!!」


「まぁ、お前達の計画は破綻したわけだ」

「もう、儀式は行えないだろう?」


「行えるさ」

「少しの時間を要するがな」


「ヤグモ…!!」


ヤグモが、ゆっくり歩いてくる


「綠、少し迂闊だったな?」


「申し訳ございません…!!」


「まぁ、良い」


メタルを見るヤグモ


「この際だ」

「お前も金田と同じく、地獄に送ってやろう」


「…!!」


眼を大きく見開くメタル


「金田が…!!」


「そう悲しむな」

「お前も、すぐ会える」


「…残念だが、ヤグモ」


「何だ?」


「この状況を、どうにか出来ると思っているのか?」

「地獄に行くのは、お前だろ?」


武器を構える蘭斬達とジョ-カ-達とメタル達


「…そうだな」

「確かに、俺とスルメ、綠だけではキツイだろう」


スッ…


片手を挙げるヤグモ


「だが、これならどうだ?」


ガシャン…


ヤグモ達の背後からシュルとイトウ


「イトウさん…!!」

「裏切ったのか!?」


「違うな、メタル」

「裏切っていたんだよ」


そして、数え切れない程の兵器


「この兵器達は強いぞ?」

「今までの兵器とは比べ物にならないぐらい…、な」


「…兵器程度なら、俺達でも倒せる」

「蘭斬達やジョ-カ-達の実力を舐めるなよ?」


「そうだろうな」

「だが、俺もバカじゃない」


ザッ…


ヤグモの背後から炎鬼が現れる


「炎鬼…!!」

「ヤグモ側に着いたのか!?」


「…そうだ」

「俺の目的は月神と戦うことだからな」


「お前…!!」


ドガァァァァン!!


メタル達の背後の岩山が崩れ落ちる


ザザザザザザ!!


「クソ…!!」


「オキナ!!」


オキナと竜山、GL、舞桜が飛び降りてくる


「竜山!GL!風華会長!!」


「あ、秋雨!!」

「無事か!?」


「無事だよ!!」

「どうして2人が!?」


「お前が心配で来たんだよ!!」


「挨拶も無しに行かないでよね!!」


「部屋に置き手紙を…」


「アレが!?挨拶じゃないわよ!!」


「ご、ごめん…」


「おいおい、感動の再会って場面じゃねぇぞ?」


オキナの頬を汗が伝う


ドン…


崩れた岸壁から1人の仮面の男が飛び降りてくる


「遅かったな?」


にやけるヤグモ


「アオシとアメ-ル、ケイジの始末に手間取った」


「何だと…!?」


「ちゃんと殺したか?」


「恐らく、な」


「そうか」

「メタル、これでも勝てるか?俺達に」


「…ッ!!」


押し黙るメタル


「…メタルさん」


「何だ!?秋雨!!」


「この人数ですし…、確かにロボットや敵は強いでしょうけど、勝てるんじゃ…?」


「お前、あの男の素顔を見ても、そんな事が言えるのか?」


「え…?」


ガラァン…


仮面を脱ぐ男


「…!!」


「…今なら、まだ間に合う」

「生徒を殺したくはない」


「校長…!?」


「…学園に帰るんだ、秋雨、竜山、GL、風華、天鹿和」


「どうして…!?」


「ロックとヤグモの目的は似ているんだよ」

「死者を蘇らせる、という点でな」


「そんな…!!」


「メタル、彼達を連れてきたのは…、お前か?」


「そうだ」

「俺達を殺したくはない、っては言わないのか?」


「俺の目的を達成するためには…、必ず、お前達とも殺し合うことになるだろうと思っていた」

「覚悟の上だ」


「…そうか」

「オキナ!ヤグモは頼む!!」


「お前は!?」


「この校長…、いや、裏切り者を殺す」


「…解った」


「秋雨!竜山!GL!舞桜!天鹿和!!」

「下がってろ!!」


「…」


ザッ…


一歩、前に出る秋雨達


「そんな軽い覚悟で、この世界に来た覚えはないわ」


「表が納得しねぇだろ?」


「俺達も戦います!!」


「少しは戦力になるんですよ?」


「メタルさん!この状況で人数を減らすのは得策ではないと思います!!」


「このクソガキ共が…!!」

「戦闘に参加するのは許可するが!条件がある!!」


「何ですか!?」


「死ぬな!!」


「はい…!!」


「…残念だ、メタル」

「教員失格だぞ」


「裏切り者が…!黙ってろ!!」

「コイツ達は!お前ほど弱くはない!!」


「…それは嬉しいな」

「立派な生徒になってくれたようだ」


ガシャン


銃を装填するロック


「お前はクズに成り下がったがな!ロック!!」


「…クズにでもゴミにでも成り下がろう」

「箒夏を…、蘇らせるためならば」


「…クソ野郎が」

「世界から消してやる」


「…箒夏を蘇らせるまで、俺は死なない」

「絶対に」

読んでいただきありがとうございました

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