謝罪
「街で得た情報が正しければ、この2人は戦力外になる」
「「街で得た情報?」」
「確かではない」
「…だが、十分にあり得る情報だった」
「何だったんだ?」
「…今は話せない」
「何故?」
「察してくれ」
「…まぁ、良い」
「この2人をどうする?」
「お前達の部下に連れさせて、学園側の世界に帰してやってくれ」
「その後、「扉」を現住に警備するんだ」
「…良いだろう」
「メイン、頼む」
「了解」
ガギン
アメ-ルを鎖で縛るメイン
「じゃ、鬼怒も連れて行くぞ」
「そうしてくれ」
バタン
部屋から出て行くメインとアメ-ル
「…お前達は、これからどうするんだ?」
「本来の目的を果たす」
「雷火達は何処だ?」
「…奴達は旅をしていて、居場所の特定は難しい」
「だが、よく訪れている場所なら解る」
「資料を取ってくる」
「…頼んだ」
「任せろ」
東の山岳
山小屋
「…うぅ」
オキナを覚ます
「目が覚めたアルか?」
「ガムナ…さん?」
「ここは…?」
「城から数十㎞離れた山岳アルね」
「兵はおってきてないから、安心するアル」
「…脱出できたのか?」
「お前のおかげアルね」
「騒ぎに乗じて、脱出できたアル」
「俺に「すぐに出るに一票」って言ったのは、それでか…」
「はめられた…」
「そう言うなアルよ」
「オキナのおかげで、脱出できたアルからね」
小さく笑うガムナ
「…国王が消えたアル」
「国中は大騒ぎアルね」
「「国王が消えた」?」
「どういう事だ?」
「言葉のままアルよ」
「いきなり、居なくなったアル」
「…どういう事だ?」
「解らないアルね」
「もう、無茶苦茶アル」
「…そうか」
「とりあえず、俺は行く」
「何処にアルか?」
「炎鬼の説得に失敗した以上、雷火達を捜すしかないからな」
「雷火達を探しに行く」
「…それなら、カンパニ-に行くべきアルよ」
「どうして?」
「カンパニ-付近で、アオシ達を見かけたとの情報を聞いたアル」
「行ってくるアルよ」
「…ありがとう、ガムナさん」
「構わないアル」
「ガムナさんはどうするんだ?」
「しばらく、身を隠すアル」
「ほとぼりが冷めれば、また表に出るアルね」
「…解った」
「それじゃ」
「ああ、気をつけるアルね」
「解ってるって」
ギィ…
山小屋から出て行くオキナ
「…世話の焼ける男アルね」
小さくため息をつくガムナ
109号室
「…」
バサッ…
起き上がる天鹿和
「あ、天鹿和さん!!」
「起きたんですね!!」
「…どうだ?気分は」
「…ああ、最悪の気分だ」
「体の中に、無理矢理、異物をブチ込まれた感覚だよ」
「我慢するんだな」
「壊れたくないだろう」
「…表は?」
「表はどうなった?」
「…封じた」
「お前の感覚は、それが原因だ」
「…やっぱり、夢じゃなかったか」
ため息をつく天鹿和
「ああ…」
ゴッ!!
天鹿和が自分の頭を殴る
「あ、天鹿和さん!何してるんですか!?」
「…表を止められなかった自分に腹が立つ」
「戒め…、だ」
ダラァ…
天鹿和の頭から血がしたたり落ちる
「き、傷が…」
「気にするな」
「放っておけ」
「でも…」
「…コレで良いんだよ、秋雨」
「戒めを治しちゃ、意味がねぇだろ?」
「そうかも知れませんけど…」
「で、だ、天鹿和」
「何だ?ウェン」
「次の対戦相手、お前達3人に出て欲しい」
「俺とメタルは休む」
「そうか、3回戦の次は準決勝だったな」
「2回戦はどうなった?」
「相手の棄権だ」
「お前の戦いを見て、棄権したそうだ」
「…そうか」
「AW達はどうなった?」
「和風が治療している」
「傷は完治するだろうな」
「…部屋は何処だ?」
「謝りに行ってくる」
「…馬鹿も休み休みに言え」
「謝る必要もないし、行ったら行ったで…」
「…解っている」
「だからこそ、だ」
「…どうなっても知らんぞ」
「326号室だ」
「悪いな」
「ああ、それと」
「何だ?」
「メタルと凩は?」
「Bブロックの試合を見に行ってる」
「…そうか」
ガチャン
部屋を出て行く天鹿和
「秋雨、着いて行け」
「天鹿和さんにですか?」
「それ以外に誰が居る?」
「行け」
「どうしてですか?」
「…お前も見とくべきなんだよ」
「力の使い方を誤った者が、人からどう見られるのか」
「…解りました」
部屋の扉に手をかける秋雨
「ああ、秋雨」
「何ですか?」
「風呂、大丈夫だったか?」
「…ロクな目に遭いませんでしたよ」
「ああ、次は気をつけろよ」
「…はい」
大きくため息をつく秋雨であった
大会会場
観客席
「…9分49秒、1分26秒、37秒」
ブツブツと呟くメタル
「何を言っているんだ?メタル」
「この試合、二五チ-ムが戦闘に割いた時間だ」
「始めに伊弉諾、次に観音、最後にウィロ-」
「…それが、どうしたんだ?」
「相手は雑魚じゃない」
「予選を勝ち抜いた猛者だったし、毎回、ベスト10には入っているチ-ムだ」
「それに対して、二五チ-ムは、全くの無名」
「大会に参加した事が無いのか?」
「ああ、無い」
「この大会に参加したと言うことは、目的は…」
「優勝賞品か」
「そうだろうな」
「ヤグモ側か…、それとも…」
考え込むメタル
「…メタル、あのウィロ-とか言う男だが」
「あ?アイツがどうかしたのか?」
「…新参者か?」
「ああ、ごく最近、仲間になったらしいぞ」
「…そうか」
「何か、気になる事が有るのか?」
「いや、何でもない」
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