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参加者選抜

ダダダダダダ


森の中を走り抜ける秋雨と天鹿和


「…」


「どうした?秋雨」


「天鹿和さん、大丈夫でしょうか?」


「アイツは大丈夫だ」

「…いや、ある意味、危険だな」


「?」


ガサガサ!


「誰だ?」


「敵ですか!?」



ガタン


木の上から、天鹿和が降りてくる


「やっと、追いつけた」


「天鹿和さ…ん?」


天鹿和の服は血にまみれ、手鎧には肉片がついている


「それって…」


「ああ、ゴメンゴメン」

「処理が甘かったかな」


「「処理」って…」


「行くぞ、2人とも」

「メタル達を待たせるわけにはいかない」


「は、はい…」


「解ってますよ」



予選会場の森、門前


「…ふぅ」


門前に着いた秋雨達


門前には、結構な人数が居る


「メタルさん達は?」


「あそこだ」


メタル達が寛いでいる


「メタルさ-ん!!」


「お!やっと来たか」

「全員、無事か?」


「はい!大丈夫ですよ」


「メタル、スペ-ドは?」


「ジョ-カ-達を見つけて、合流した」

「ジョ-カ-が「世話をかけさせるな」って、スペ-ドを叩いてたぞ」


「そうか」


「で、どうするんですか?メタルさん」


「何が?」


「これだけの参加者の数…、戦闘が有ったりしたら…」


「心配ない」

「ここまで来れば、かなりの実力者だ」

「それと戦闘して、体力を削るバカは居ないよ」


「そうですか…」


安堵のため息をつく秋雨


「…天鹿和」


「何だ?凩」


「その血は?」


「何、敵を倒しただけさ」

「気にすることはない」


「…そうか」



「は-い!皆さん!!」


アナウンスが流れる


「ここまで生き残った皆さんは、門を抜けてください」

「そこで、説明があります」


「行きましょう」


門に入る秋雨達


参加者達も、次々に入って行く


ガァァァン…


門が閉まる


「暗くて、何も見えないな」

「何だ?」


ざわつき出す参加者達


「グゥウゥゥウウ…」


「?」


参加者の前から、大地が揺れるような音が聞こえる


「この音…、まさか…」


構えるメタルとウェン


「何ですか?メタルさん、ウェンさん」


「構えろ、秋雨」

「来るぞ」


「え?」


「ギシャァァァァ!!」


「うわあああぁぁぁ!!」


暗闇に響き渡る叫び声と悲鳴


「な、何だ…!?」


パチッ


ライトがつく


「え-、皆さん」


流れるアナウンスの声


「思ったより、人数が多かったので…」

「選抜しますから、そのモンスタ-を倒してください」


「「そのモンスタ-」って…」


ボタッ


秋雨の目の前に、参加者の頭が落ちてくる


「…!!」


上を見上げる秋雨


参加者達の目の前には、優に数十メ-トルは有るモンスタ-が居る


「メタルさん!これは!?」


「バルガヴェ…、北の孤島にのみ、生息する化け物だ」


「そんな物が、どうして、ここに…!?」


「解らん」

「だが、殺さなければ殺されるぞ」


「…」


ガチャガチャ


次々に武器を構える参加者達


「行くぞ!!」


「うぉおおぉおおおおおお!!」



東の国、城下町前


「爆水気炎」


ガァァァン!!


シ-諸共、ガ-を吹っ飛ばす白刃之


「…効いてないか」


「よく分かってるのう、小童」

「その程度の攻撃は、ワシにもガ-にも効かん」


「…まぁ、予想の範囲内だ」

「お前達には聞きたい事も有るが…」


「教えると思うたか?」


「まさか!そこまでバカじゃない」

「行くぞ」


「ガ-!迎え撃つのじゃ!!」


「…YES、我が主」


ヒュン


白刃之の頬が切れる


「…その程度か?」


「…そう思うのか?」


グググ…


白刃之の体が動かない


「また、ワイヤ-か」

「芸のない奴だ」


「…今度は、火は効かない」


「どういう事だ?」


「…私のワイヤ-に、火耐性を入れた」

「鬼怒の攻撃は…、効かない…」


「…「火耐性」か」

「水の耐性は入れなかったんだな」


スパァン!


白刃之の体を縛っていたワイヤ-が切れる


「…原理を知らないから、そんな事が言える」


「じゃぁ、その「原理」とやらを教えてくれ」


「…断る」


「つれない奴だ」

「水練弾」


ポッポッポッポッポ…


白刃之の周りに、小さな水の弾が浮かぶ


「…?」


「避けるのじゃ!ガ-!!」


「…YES、我が主」


ヒュンヒュンヒュン!!


ガ-に向かって、次々に飛んでいく水の弾


「…単調的な攻撃は食らわない」


「どうかな?」


クン


水の弾が曲がる


「な…!?」


「死ね」


「ガ-!!」


ガ-に水の弾が次々に飛んでいく


「まず、生け捕りという選択肢はないのか?」


バリバリバリ…


「雷電」


パァン!!


水の弾が弾け飛ぶ


「…どういうつもりだ?アオシ」


「俺の目の前で、女を殺すのは許さん」

「たとえ敵であっても…、な」


ガ-の前に立つアオシ


「この変態が…」

「生け捕りは、そこのジジイで十分だ」


「…殺」


ヒュン


アオシの首に、ガ-のワイヤ-が巻き付く


「…「離れないで」って意味か?」


「…悪寒を感じる」


ドッ


「う…!!」


アオシの拳が、ガ-の腹部に入る


「ガ-!!」


「大丈夫だ、シ-」

「気絶させてるだけだからな」


「おのれ…!!」


「アオシ、知り合いか?」


「昔、戦っただけだ」

「アイツは強いぞ」


「…ともかく、アメ-ルと五神は?」


「後から来るだろう」

「その前に、この子を」


ガ-を白刃之に背負わせるアオシ


「シ-、男に容赦するつもりはない」

「降参なら、今の内だぞ」


「このワシが、おぬしごときに降参するとでも思うたか!?」

「するはずがなかろう!!」


「…ヤグモに仕込まれてんのか?」

「自爆爆弾を」


「まさか!ワシとヤグモは協力しとるだけじゃ!!」

「服従関係ではないわ!!」


「…安心した」

「昔とから変わってないな、お前は」


「どうかのう?実力は変わっとるかも知れんぞ」


「俺にも言えることだぜ?」


構えるアオシ


「行くぞい」


構えるシ-


読んでいただきありがとうございました

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