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城下町前の戦闘

「…と言うことです」


メタルから説明されたことを、説明する秋雨


「そんな事があったのか」


「…メタルさん、1つ聞いて良いですか?」


「何だ?天鹿和」


「地獄にいた少年、名前は?」


「それが、思い出せねぇんだよ」

「忘れるはず無いのになぁ…」


「…そうですか」


ガキン


天鹿和の手鎧が小さく鳴る


「どうかしたんですか?天鹿和さん」


「何でもないよ、秋雨君」

「それより、どうするんですか?」


「何が?」


「このスペ-ドって人」

「敵でしょう?」


「いや、確かに敵だが…」

「俺達は襲わない」


ウェンがスペ-ドを見る


「どうして?」


「本選で戦うことしか頭にないからな」

「要するに、戦闘バカだ」


「メタルさんと同じですね」


笑う秋雨


「誰が「戦闘バカ」だ!?」


叫ぶメタル


「お前だよ」

「1+1=?」


「バカにしてんのか!?」

「4だよ!!」


「…こいつ、幼稚園の試験に落ちたことがあるから」


「「幼稚園」の…、ですか」


「バカだから」


「バカですね」


「だから!誰が「バカ」だ!?」



東の国、城下町


「…鬼怒、どうする?」


「オキナの言った通り、雷火達を探しに行く」


「当てはあるのか?」


「ない」

「誰か、情報を持っている奴に当たるしかないだろうな」


「…そうだな」


「おい、そこの2人」


「?」


兵士が武器を構えている


「手を挙げて、大人しく拘束されろ」

「国王様の命だ」


ざわつく町中


「…逃げるぞ、白刃之」

「ここで戦っては、被害がでかすぎる」


「…そうだな」


ダッ!!


走り出す2人


「待て!!」

「二番隊!三番隊!!追え!!」


「了解!!」



城下町、門前


「くそ!振り切れない…!!」


「ここまで来れば、大丈夫だろう!!」

「迎え撃つぞ!!」


「バカめ」

「国全体を敵に回す気か?」


「なっ!?」


髭の老人が2人の隣に立っている


「…小童め」


銃を取り出す老人


「衝撃弾」


「構えろ!鬼怒!!」


「解っている!!」


構える2人


ガァァァァン!!


「ぐぅ…!?」


「う…!!」


2人を軽々と吹っ飛ばす衝撃


「やるのう」

「流石、学園の生徒じゃ」


「誰だ?」

「何故、俺達を学園の生徒と…」


「ワシの名は、シ-じゃ」


「…ヤグモの手下か?」


「手下ではないのう」

「協力をしているだけじゃ」


「…目的は?」


「月神の復活じゃ」

「あの顔を、一度で良いから拝みたくての」


「…敵に違いはないか」


「そうなるのう」



「待て-!!」


兵士が後ろから追ってくる


「…ワシの戦いを邪魔する気じゃな」

「許しはせんぞ」


「ご老人!お退きください!!」

「その反逆者を…」


「うるさいのう」

「何様じゃ?」


「ご老人!お退きにならないのなら、アナタも拘束します!!」


「…黙れ」


ゾクッ


鬼怒と白刃之の背筋に、寒気が走る


「アイツ達を捕らえろ!!」


走り出す兵士達


「待て!行くな!!」


叫ぶ鬼怒


「…仕方ないのう」


ボッ


「…え?」


1人の兵士を残し、他の全員の兵の首が飛ぶ


「う…、うわぁあぁぁあっぁああっぁぁぁ!!」


逃げ出す兵士


「ガ-、やるんじゃ」


「…YES、我が主」


スパン


逃げ去った兵士の首が飛ぶ


「…仲間か」


「そうじゃ、ワシの部下じゃよ」

「有能じゃろう?」


「…ワイヤ-で人の首を切る、か」


「ほう!ガ-の技の種を見破るとは…、中々やるのう」


「この程度は、な」

「お前も、戦闘力はあるのか?」


「ワシか?ワシはない」

「この銃を撃つくらいしか、才能がないからの」


「…エネルギ-の銃弾だな?」

「金田と同じだな」


「…忌々しい名じゃな」

「あのクソガキは、ヤグモに敗れたと聞いておるが?」


「…心配するな」

「お前は、俺が殺す」


「言うのう、小童」

「ガ-!!」


「YES、我が主」


白刃之に飛びかかるガ-


ガッ!!


脚でガ-の手を弾く白刃之


「…弱い腕力だな」

「その程度か?」


「…その言葉、そのまま返す」


ピッ


白刃之の頬が切れる


「…ワイヤ-か」


「…その通り」

「そして、その脚も…」


グググ…


「いつの間に…」


「…私のワイヤ-を解くことは不可能です」

「諦めてください…」


「何だ?生け捕りにするつもりか?」


「…我が主の仰せのままに」


「って言ってるぞ?シ-」


「無論、生け捕りじゃ」

「そのワイヤ-に捕まったが最後、もう、逃げられんぞい」


「…お前達の目的は?」


「喋る必要が…」

「!!」

「離れろ!ガ-!!」


「…YES、我が主」


タッタッタッタ


白刃之から離れるガ-


「…何故です?我が主」

「脚程度は、千切る事が出来ましたが…」


「いや、罠じゃ」

「あの小童、わざとおぬしに捕まっておった」


「…その可能性は低いかと」

「私のワイヤ-からは…」


「おぬしのワイヤ-は、とうに使い物にならん」


「!?」


「あの鬼怒とか言う小童が、火で徐々に焼き尽くしておった…」

「あと少しで、おぬしに白刃之とか言う小童の蹴りが飛んできたじゃろうな」


「…感謝します、我が主」


「構わぬ」

「さっさと、あの2人を捕らえるのじゃ」


「…YES、我が主」


「来い、ジジイ、ワイヤ-女」

「俺が相手だ」


「白刃之、俺も戦おう」


「お前は、体を休めろ」

「炎鬼との戦いで、消耗してるだろ?」


「…いけるのか?」


「当たり前だ」

「伊達に、風紀委員長じゃない」


「…そうだな」

「任せた」


「任せろ」



読んでいただきありがとうございました

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