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合流

大会会場


「…大きいですね」


「結構な人数も居るぞ」


飼育員に車で運ばれてきた秋雨達は、大会会場にいた


「とりあえず、情報を集めましょう」

「これだけの人数です」


「誰か、1人ぐらいは知ってそうだね」


「そうだな」


「あの人に聞きましょう」


いかにもヤバそうな5人組が立っている


「…秋雨君?」


「何ですか?天鹿和さん」


「やめた方が良くない?」

「もっと、安全な人から…」


「ヤバそうな人達ほど、情報通なモノですよ」


「で、でも…」


「情けないぞ!天鹿和」


「ああ!?誰が「情けない」だぁ!?」


「とりあえず、行きましょう」


ヤバそうな5人組の元に向かう秋雨



「すいません」


「何だ?坊主」


「柳舞という人を知りませんか?」

「緑色の髪の…」


「知らんな」

「お前達は?」


「知らん」


「知らないな」


「聞いたこともない」


「以下同文だ」


「だってよ」


「そうですか…」

「ありがとうございました」



「…無駄足でしたね」


「そう簡単には、集まらないよ」

「さぁ、次に行こう」


「はい」


次々に、柳舞の情報を聞いていく秋雨達




「…誰も知らないね」

「ここまで知らないとなると、柳舞君は人目の着かないところにいるのかな?」


「そうでしょうか?」


「いや、リ-ダ-なら町に出で、秋雨達の情報を集めようとしたはずだ」


話し合う3人



「…お前達、何をしてるんだ?」


「メ、メタルさん!!」


メタルとウェンが歩いてくる


「お前達、柳舞の捜索は?」


「情報を集めに、この大会に来たんだよ」

「アンタ達こそ、何をしてるんだ?」


「俺達は、この大会に出るために来たんだ」


「大会に?」


「実は…」


「メタル!!」


ウェンがメタルの言葉を遮る


「何だ?ウェン」


「こちらへ来い」


ウェンがメタルを会場の外に連れて行く


「何だろ?」


「さぁ?」



会場外


「何だ?ウェン」


「…誰だ?アレは」


「学園の生徒とその他だよ」

「この世界に来た奴を捜してる」


「目的は話すな」


「どうして?」


「敵意を感じる」


「…誰から?」


「解らない」

「上手く隠しているようだ」


「…心の中が見えないのか?」

「お前の得意技だろう」


「無理だ」

「いきなり襲ってこない事を考えると、馬鹿な奴じゃない」

「お前との力量差が解ってるんだ」


「…気をつけておく」

「じゃぁ、アイツ達は大会に参加しないように言っておこう」


「それが良い」

「だが、問題がある」


「何だ?」


「大会参加人数は5人」

「俺達は2人だ」


「…しまった!!」


「お前、バカだろう」


「…仕方ない、秋雨達を入れるか」


「先刻の話を聞いていたか?」

「やめておけ」


「いや、敵意がある奴なら、そのうち解る」

「だが、この大会の優勝賞品を逃すわけにはいかない」


「…良いのか?」


「良いさ」

「俺は、その程度ではくたばらない」


「…俺は、どうなっても知らんぞ」



大会会場


「あ、戻ってきた」


メタル達が秋雨達の所に戻ってくる


「どうしたんだ?」


「秋雨、天鹿和、凩」


「?」


「大会に参加するには、5人、必要だ」

「俺達と参加しよう」


「構いませんけど…」

「天鹿和さん達は?」


「俺も構わないぜ」


「俺もだ」


「よし、決定だな」

「申し込みに行くか」


「そうだな」


申込所に行く秋雨達



東の国、城


王室


王室には、オキナ、鬼怒、白刃之と片目に傷のある赤髪の男が居た


「…炎鬼エンキ、どうしてもダメか?」


「ダメな物はダメだ」

「お前達には協力しない」


国王のイスに座っている男、炎鬼


「…話の解らん奴だな」

「「お前の国を脅かそうとしているヤグモを倒すのを協力して欲しい」と言ってるんだ」


「…白刃之と言ったか」

「言葉に気をつけろ」


「…聞きたいんだが」


「何だ?」


「お前は、どうして俺達に協力しない?」

「ヤグモに着くのか?」


「そのつもりだ」


「…オキナ、どうする?」


「炎鬼、考え直せ」

「今なら、まだ間に合う」


「…考えを変えるつもりはない」


「お前は国王だろ!国民が、どうなっても良いのか!?」


「構わん」

「死ぬ奴は、弱い奴だ」


「お前…!!」


「勘違いするなよ?」

「俺がヤグモに着くのは、月神と戦うためだ」

「その後は知ったことではない」


「どうして、月神と戦うんだ?」


「月神は強い、最強だ」

「その最強に、俺は勝ちたい」


「…そんなに戦いが好きなら、どうして国王になった?」

「国王にならず、戦いばかりしていれば良かっただろう」


「…なったんじゃない、されたんだ」


「誰に?」


「この国の権力者に、だ」

「五神である俺は、誰にも縛られず、戦いに明け暮れていたんだが…」

「大戦が終わった後、国王に祭り上げられた」


「どうして?」


「…この国の邪魔者だからだ」

「国王という地位に置けば、自分たちの思い通りに出来ると考えたんだろうな」


「事実、その通りだな」

「力有る者は縛られる」


「よく分かってるな」

「この国の権力者共は、俺が国に背くことを恐れ、縛った」


「…そうだったのか」


「もし、誰かが変わってくれるのなら、今すぐ変わって欲しい物だ」

「俺は戦いたい」


「…俺が相手になろう」


鬼怒が、一歩前に出る


「…オキナ、このガキは殺して良いのか?」


「やめておけ、鬼怒」

「お前が勝てる相手じゃ…」


ゴン!!


炎鬼が座っているイスを、鬼怒が素手で粉砕する


「戦え、と言っている」


「…良い度胸だ」

「馬鹿は好きだぜ」


「…来い」

「思い上がりを…」


ドゴォン!!


「…!?」


「鬼怒!!」


鬼怒が、いとも簡単に素手で吹っ飛ばされる


「馬鹿は、心が折れない」

「何度でも楽しめる」


「く…!!」


ハンマ-を取り出す鬼怒


「武器か?ハンマ-とは…」

「オキナと被ってるな」


「鬼怒、そこら辺でやめておけ」


「…構わない」


「俺も、武器を使おう」

「久々に…、な」


ゴゥン…


炎鬼が巨大な大剣を取り出す


「鬼怒だったか」

「お前の能力属性は?」


「…火だ」


「奇遇だな」

「俺も火だ」


「本気で行く」

「覚悟しろ」


「…俺は手を抜く」

「覚悟しろ」



「…オキナ、鬼怒は勝てるのか?」


「…もう、気付いてるだろう」

「100%、無理だ」


「…あのバカ」

「殺されるぞ」



読んでいただきありがとうございました

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