学園の危機
WG学園、生徒会室
「皆、イ-タ-が裏切ったわ!!」
「戦闘準備よ!!」
武器を構える生徒会役員達
「イ-タ-の連中は、一般人と聞いてるけど…」
「能力者の可能性も捨てきれないわ!!」
「イ-タ-連中と遭遇次第、殲滅よ!!」
「それと、非戦闘員の救助もね!!」
「了解!!」
「行って!!」
次々に部屋を出て行く役員達
「あの~、会長?」
「何?竜山君」
「秋雨とGLを見かけないんですが…」
「…彼達は気にしなくて良いわ」
「アナタも行って頂戴」
「…解りました」
部屋を出て行く竜山
「…鬼怒君」
「何だ?会長」
「北校舎よ、蕗東は」
「…解ってるわね?」
「…ああ、行くぞ」
ハンマ-を構える鬼怒と、ハンドガンに弾を装填する舞桜
「…ええ、そうね」
WG学園、門前
「…行くぞ、秋雨」
「はい!!」
ロシア支部、牢獄前
牢獄前では、イ-タ-、学園連合軍とゼロの激しい戦闘が繰り広げられていた
「イヤッハァ-!!」
ドオォォォオオン!!
凄まじい強さで、敵陣へと切り込んでいく暴祖
「シシシシシ!相手にならねぇぜ!!」
キィン…
小さく響く音
「失せろ」
ガァァァン!!
ガットの大槍と暴祖のトンファ-が激突する
「シシシシシ!良い相手だな!!」
「…面白い」
にやりと笑うボルト
「行きます!!」
「来なさい、君」
クラウンと毀棄梨が向かい合う
「キイロノコトダマ!!」
ボボボボ!!
クラウンの周りに、4つの灯火が出現する
「面白いね」
「可愛い子だ」
毀棄梨が銃を取り出す
パァン!パァン!パァン!!パァン!!
全て撃ち落とす毀棄梨
「…!!」
「さぁ、私の虜になるんだ」
「嫌です!!」
ロシア支部、牢獄裏
「…はい、了解しました」
「計画を実行します」
イ-タ-の戦闘兵が、連絡を取っている
「直ちに、学園を殲滅します」
「では…」
電話を切る戦闘兵
ザッ…
「な、何だ!?お前は!!」
ゴォオオン!!
鈍く鳴り響く音
「…相手は誰だ?」
「3秒以内に言え」
「し、知るか…」
ゴキン
戦闘兵の首の骨が粉砕される
「オキナ!重要な情報源を殺してどうするの!?」
「…吐く気はなかった」
「オキナの言うとおりだ」
「校長に連絡するぞ」
「ああ、「イ-タ-が裏切った」とな」
WG学園、1年寮
「…突入!!」
ガァン!ガァン!!ガァン!!
次々に量の扉を破壊していく戦闘兵達
ガァン!!
秋雨の部屋の扉を破壊すると、火衣良ちゃんが部屋の中にいた
「…ガキ、大人しくしろ」
「!?」
「一緒に来て貰おうか?」
「その子に手を出さないでください~」
「!?」
戦闘員の1人に歩み寄る七糸
「陽炎玄武ぅ~」
「…」
それと当時に、押し黙る戦闘兵
「了解、敵を駆逐します」
ババッババッバ!!
仲間に向かって、銃を乱射する戦闘兵
「死ね死ね死ねぇぇ!!」
「おい!やめろ!!」
「ぎゃぁぁぁ!!」
そうして、戦闘員は全員を撃ち殺した
「ヒヒヒヒヒヒヒッ!壊滅だぁ!!」
パァン!!
自分で自分の頭を打ち抜く戦闘員
「…もう、出てきて大丈夫ですよぉ~」
「…」
震える火衣良ちゃん
「心配しないでください~」
「幻覚で錯乱させ、相打ちさせただけですからぁ~」
「ど、どうして、ここに…?」
「会長が居なくなる前に、命令されましたぁ~」
「「火衣良を守れ」ってぇ~」
「白刃之さんが…」
治療委員室
「…困りましたわね」
イ-タ-に制圧されかけている治療委員室
「大人しく諦めたらどうだ?」
「治療専門のアンタ達には、どうすることも出来ねぇだろ」
「くぅ…!!」
「それをどうにかするのが、生徒会だ」
「!!」
入り口に立っていた戦闘員が吹っ飛ばされる
「…相手にならないな」
岩角が首をならす
「…全員かかってこい」
教員寮
「お逃げくださいませ!お嬢様!!」
「アナタを置いては逃げられません!!」
ボロボロの執事と美海
「爺さん、諦めろよ」
「殺しはしねぇって」
「そう言う問題ではないのだ!!」
「「捕らわれる」と言うこと自体が問題なのだ!!」
「…あ-あ、俺、そう言う熱血みたいなの嫌いなんだよね」
「殺そうかな?」
「俺はそう言う約束を守らない奴が嫌いだ」
「!!」
戦闘員の首が飛ぶ
「…何をしている?速く逃げろ」
「職員室なら安全だ」
返り血に塗れている刃影
「俺の楽しみを邪魔するな」
「は、はい!!」
渡り廊下
「秋雨!早く行くぞ」
「のろのろするな」
「はい!」
「秋雨!!」
「た、竜山!!」
秋雨達と竜山が遭遇する
「何してるんだ!?」
「って言うか、何処に行ってたんだ!?」
「校長から聞いてないのか?」
白刃之が竜山を睨む
「え?何がですか?」
「…そうか」
(流石に、そこまでバカじゃなかったか)
「秋雨!そこら辺がイ-タ-の連中に!!」
「解ってる!!」
「でも…、やる事が有るんだ!!」
「「やる事」って…?」
「言えないけど、大事なことなんだ!!」
竜山が沈黙する
「…そうか」
「解った!!」
「ありがとう!竜山!!」
「それと、GL知らないか?」
「…後で全部、話すから!!」
「逃がすな!追え!!」
3人の背後から、戦闘員が迫ってくる
「任せろ!!」
「行け!2人とも!!」
戦闘員の前に、竜山が立ちはだかる
「…行くぞ、秋雨」
「…竜山!!」
「何だ!?」
「死ぬなよ!!」
「当たり前だ!!」
イ-タ-の裏切りから、学園各地から黒煙が上がっていた
読んでいただきありがとうございました