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イ-タ-の謀略

「さ-て!皆」

「計画に備えて、寝よう!!」


「シシシシシ!リ-ダ-!!」


「何だ?暴祖」


「こいつ達の寝床はどうするんだ?」


「新しいベットが有っただろう?」

「案内してやってくれ」


「シシシシシシ!了解」

「着いてこい」


奥の部屋へ、秋雨と白刃之を案内する暴祖


「ここで寝ろ」


「ありがとうございます」


「シシシシシシ!秋雨とか言ったな」


「はい、そうですけど…」


「気をつけろよ」

「特に夜中にはな」


「?」


「では、俺は寝るぞ」


「あ、お休みなさい、白刃之さん」


「ああ、お前も早く寝ろ」


「はい!」




翌日


廃墟ビル


「…ん?」


眼が覚める秋雨


「ああ、よく寝た…」


ゆっくり背伸びをし、息をつく


「ふぅ…」


横に手を置くと、何か柔らかい感触


「?」


柔らかい感触を確かめると、全裸の毀棄梨が秋雨の布団の中に入っていた


「!?!?!?!!」


「…あぁ、おはよう、秋雨君」


「何してるんですか!?」


「夜は楽しませて貰ったよ」


(暴祖さんが「気をつけろ」って、言ったのはこの事か!!)


「君、中々良い物を持っているね」


「何を言ってるんですか!?」


「アハハハ!冗談だよ」


「よ、良かったぁ…」



「嘘をつくな、このアマ」


「おや、起きていたのか」


「昨夜、俺のベットに忍び込もうとしたのは誰だ?」


「君はガ-ドが堅いね」

「まぁ、凩も堅いが…」


「結局、秋雨の所に行っただけだろう」


「まぁ、そうだよ」



「…って、事は」


「秋雨、GLには言っておいてやろう」

「お前以外の女と夜を過ごした」…とな」


小さく笑う白刃之


「勘違いするようなことを言わないでください!!」


「…嘘ではないと思うよ」


にっこり微笑む毀棄梨


「…」


放心状態になる秋雨


「さて、私も準備をするかな」


布団から出る毀棄梨


「!!」

「毀棄梨さん!服!服!!」


「…あぁ、基本、ここでは全裸のことが多いから気が付かなかった」


「「全裸」って!!」


「冗談だよ」

「この前、凩に「女の気品が足らん」と怒られたばかりだ」


「…って事は、全裸だったんじゃないですか!!」


「…そうなるね」


「この人は…」


顔を押さえる秋雨



「おはよぉ~」


眼を擦りながら、シャツとパンツ姿の白珠が秋雨達の所に来る


「白珠ちゃん!服!服!!」


「え?…全裸じゃないから大丈夫だよ」


「そう言う問題!?」


「そこの毀棄梨よりマシだよ」


「そりゃ、そうかも知れないけど!!」



「僕なんて、もう慣れたしね」


「此所羅君…」


「毎日、アレだから」


「…そりゃ、そうだね」


「あれ?暴祖さんは?」


「凩と買い出し」

「朝のタイムセ-ルだって」


「そうなんだ…」


「暴祖が作るメシは美味いよ」

「毀棄梨より、よっぽどマシ」


「?」


「余計なことを言う物ではない、此所羅」


「そう?」


「また、食べたいのか?私の料理を…」


「すいませんでした!!」



「朝っぱらから、うるさいよ~」


柳舞が部屋にやってくる


「あ、すいません…」


「GLが起きちゃうでしょ」


「柳舞さん!GLはどうなんですか!?」


「うん、症状の進行は抑えてるよ」

「…でも、良い状態とは言えないね」


「…そうですか」


「心配しなくても、GLは救える」

「いや、救う」


「はい!!」


「それと、エネルギ-供給は、しばらくしなくて良い」

「逆に進行状況を早めるからね」


「そうですか…」



WG学園、校長室


「…何の用だ?蕗東」


イスに平然と座る蕗東


「嫌ですね!用なんて1つに決まってるじゃないですか」

「協力…、と言ったところですね」


ガチャ


懐から銃を取り出し、蕗東に向ける校長


「…何を言っている?」

「仲間を裏切るような奴と、協力など出来ない!!」


「…ですが、今は人手を欲しているはずですよ?」


「…」


「私のチ-ム、「イ-タ-」は、一般人で構成されてますからね」

「裏切ることはしないし、出来ない」


「…信じると思うか?」


「死体はゼロが用意した」

「俺達のチ-ムはゼロに対抗したいだけですよ」

「それ以外の理由はない」


「…」


「現に、アナタ達に被害を加えたつもりはありませんがね」

「それに、白刃之会長も裏切ったんでしょう?」


「何故、それを知っている?」


「アナタの生徒に教えて貰ったんですよ」


「その生徒は?」


「無事ですよ」

「この学園に居る」


「…そうか」


「俺も1年前は馬鹿なことをしました」

「力が欲しいばかりに…」

「しかし!今回はその罪滅ぼしです!!」


「…」


「相手には柳舞と白刃之が居ます」

「アナタ達だけの戦力では、勝利は難しいはずです!!」


「…確かにそうだが」


「校長!アナタがロシア支部に向かっている間、私達が学園を守ります!」

「一般人の兵ですが、戦闘訓練は十分に受けています!!」


「何故、ロシアに行く事まで知っている?」


「…私達にも、独自の情報網がありましてね」

「どうですか?手を組みませんか?」


「…良いだろう」

「しかし、怪しい行動を見せたなら、どうなるか解っているな?」


「はい!勿論です!!」


「…よし、良いだろう」

「この学園に、お前の部下を入れることを許可する」


「ありがとうございます!!」

(くくく!所詮、猿知恵だな…!!)


「俺達はロシアに向かう」

「ここには、トウツとフェザ-に残って貰う」


「はい!解りました!!」



喫茶店


「えっと…、ここら辺に」

「有った!有った!!」


「何してるんだ?金田」


眼を細めるメタル


「コレを捜してたんだよ!」


「…その銃」


金田の手には、2丁の銃が握られていた


「久しぶりだな、コイツを使うのは」


「校長に確認は取らなくて良いのか?」


「お前も持ってるくせに」


メタルの腰には、異様な形状をした刀


「…ガルスも準備万端みたいだぞ」


巨大な斧を磨くガルス


「…さて、ロシアに行くか」



WG学園、本部


「霧上さん、本部の上級戦闘員を集めてください」

「敵が、ここに来る可能性が有りますから」


「了解しました」

「それで、総督はロシアに行かれるので?」


「いえ、ここに残ります」

「それと、先程、日本支部長から連絡がありました」

「「「イ-タ-」と協力する」」…と」


「と、言うことは…」


「この本部にも、イ-タ-の戦闘員が来ます」

「間違って、攻撃しないように伝えてください」


「了解しました」



アメリカ支部


「準備完了したか?野郎共」


「…」


荒い言葉使いのレイドと無言のボルトが、クラウン達の前に立つ


「今からロシアに向かう」

「準備を怠ってないな?」


「もちろんです!!」


「じゃぁ、行くぞ」


「はい!!」


「…」


ボルトが手を上げたり下げたりする


「…トイレか」

「さっさと行ってこい」


(何で、アレで伝わるんだろう…?)



ブラジル支部


「支部の復旧を任せたぞ!センリ」


「気を付けて行ってこいよ!ブラッド!!」


「解っている」

「お前も早く支部を復旧させろ」


「アイアイサ-!」


イタリア支部


「行ってくるぞ」


「おい、コクト」


「何だ?ガット」


「ニックとメインにも来て貰った方が良くないか?」


「…ニックは向こう側に居る」

「それに、こちら側の奴達ごときに来て貰うこともないだろう」


「…それもそうだな」


「それでは、行くぞ」


「おう」


読んでいただきありがとうございました

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