休日
今日は休日
GLの任務が完了したので、休日が与えられた
「お-い!竜山!!」
昨日から、トイレに引きこもっている竜山
そんなにショックだったのか…
「向こうに行け…」
「そんなに落ち込むなよ」
「どうしたの~?」
「GLが僕とキスしたことで落ち込んでるんだよ」
「何で?」
「キスしたこと無いんだって…」
「へぇ~」
「…2人はラブラブで良いですね」
「お~い、竜山~」
「彼女、居ないの?」
「居ないよ…」
GLの一言で、さらに傷ついたようだ
「居ないなら、作ればいいじゃん」
「その通り!!!」
…竜山、復活
「ナンパに行こう!!」
「嫌だよ」
「そうだよな…」
「…お前達は、ファ-ストキスを共に、プレゼントした仲だもんな」
「私、ファ-ストキスじゃないよ」
「…へ?」
「去年までは、鬼怒君から貰ってたもん」
「…」
「え!?ちょっと!どこに行くの!?」
GLを置き去りにして走り出す
全力で生徒会室へ
生徒会室では、庶務の岩角さんと、書記の春白さん、副会長の鬼怒さんが作業をしている
「鬼怒さん!!」
「何だ?今日は休日だろう」
「GLが言ってること、本当ですか!?」
「何が?」
「GLが前まで、エネルギ-を貰うために鬼怒さんとキスしてたって!!」
「ああ、本当だよ」
ガッシャ-ン!!
春白さんが、豪快にイスから転げ落ちた
「初めから、知ってたんですか!?GLの目的!!」
「一応、調べた方が良いと思ってね」
「だからって…」
「僕がGLとキスする羽目になるってしってたんですか!?」
「まぁ、前任は俺だったからな」
「やっぱり、鬼怒さんもGLと、キ…」
「ぬぇええい!!」
その瞬間、岩角さんに生徒会室の外に放り出された
「…!?」
「何するんですか!?岩角さん!!」
「アレを見てみるんだ」
「…?」
春白さんが、イスから落ちた状態で硬直している
「どうかしたんですか?」
「お前、鈍いな!!」
横から、竜山が怒鳴ってくる
「…何が?」
「春白さんは、鬼怒さんとGLがキスしたって聞いて、硬直してるんだぞ!?」
「まさか…」
「その通りだ」
岩角さんと、竜山が声をそろえる
「青春なんだよ…」
「秋雨君と、GLがキスしたって事は、会長から聞いてる」
…あの会長~!!
「知ってるのは、生徒会役員の俺達だけだ」
「しかし、前任の鬼怒と、GLがキスしていたことは…」
「会長と俺、鬼怒、骸瀧しか知らないんだ」
「それで…」
「これからは、余り言わない方が良い」
「…そうですね」
面倒くさい学校だな…
読んでいただきありがとうございました