入学試験
僕は秋雨 紅葉です
今は、WG学園の校門前にいます
僕は今、不思議でなりません
成績は中の上
運動神経は普通
友達は普通の人数しか居ない
恋愛なんて興味もない
そんな僕が、この聞いたこともない学校に、何故、推薦されたのだろう?
訳が分からない…
「お!新入生か!?」
向こうから結構ガッチリした体型の人が走ってくる
「早くしないと、試験始まるぞ!!」
「あ…、すいません」
とりあえず、試験は受けた方がいいだろう
聞いたことのない学校でも、勉強は受けられる
どうせ、推薦だから受かるはずだ…
「ここが試験会場か…?」
そこには、小さなプレハブ倉庫があるだけだった
「入ってみるか…」
中には下へと続く階段があった
「地下があるのか…」
階段を下りると、結構な人数が居た
80人ぐらいか…
入学人数としては少なすぎる数だ…
試験開始まで、あと5分程
どうにか、間に合った
「え-、皆さん!!」
前には女子生徒が立っている
その両端には男子生徒が2人
「この度は、WG学園にようこそ!!」
「今から試験を始めますので、5班に分かれてもらいます!」
手元に配られた紙には、4班と書かれている
「お前も4班か?」
男子生徒が話しかけてきた
「そうだけど…」
「いや-、良かった!!」
「4班ってどこだ!?」
ハイテンションが、うざい
「ここだろ…」
「ああ、ここか!」
全員の班分けが終わった時点で、あの女子生徒が再び喋り出す
「では、列の初めの人から目の前の大きな機械に入って行ってください」
怪しい…
目の前には妙な機械がある
試験に必要なのだろうか…?
機械に入って出てきた奴は、それぞれ連れて行かれている
「俺行ってくるわ!!」
あのハイテンション男子も機械に入って行く
次は僕か…
機械の中は真っ白な空間
赤いレ-ザ-が体に当てられる
いい気分ではない
機械から出たら、係が待っていた
係に連れられて奥へと入って行く
「やっぱり、お前も来たか!」
ハイテンション男子がまだ居る
部屋を見渡せば人数は3分の2ぐらいまで減っている
「は-い!皆さん!!」
あの女子生徒か…
「合格おめでとう!!」
合格…?
機械で調べられて?
俺は推薦だから解るが、他の奴らは何だ?
「え-、皆さん!!推薦をもらった方は手を挙げてください!!」
女子生徒に言われた通り手を挙げる
周りの奴らも全員手を挙げる
あれ…?
「推薦って言っても、受けてくださいってことです!受かりますって意味じゃないです」
「皆さん、勘違いしてたでしょ?」
いや…、受かってますけど…
「まぁ、失格になった人に悪いので、この話は置いといて…」
「入学おめでとう!!WG学園へようこそ!!」
「私は生徒会長の風華 舞桜です!!」
というわけで、めでたく入学が決まったが…
この学校は訳が分からない
帰りたい…
読んでいただき、ありがとうございました