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標本室

余白 のままで

作者: まや A035624
掲載日:2026/09/25

好きと言えば

少しだけ違う気がした


寂しいと言えば

もっと違う気がした


今日も夜が来る


あなたの声が聞きたい

ただそれだけなのに

何かが違う気がする

言葉にすれば

いくつも浮かぶ


でも今夜は名前をつけない


好き

会いたい


ひとつを選んだ瞬間

選ばなかったものが

静かにこぼれていく

名前をつけたら

か(・)ら(・)になる


ほんとうは

もっと曖昧で

わがままで

もっと優しいものだった


どうしたの?と聞かれても

うまく答えられない


また夜が来る


あなたがそこにいることを

確かめたくなる


寂しいと呼ぶには

少し違って

好きと呼ぶには

少し静かで



だから今夜は言葉にしない

この気持ちは



余白のままで



わたしをあなたにわかってほしいな

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