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幼馴染みの恋愛模様  作者: あおあん
カップルとして

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39/59

第39話 Scene:望「昨日、浮気見た」

 光ってば、とっても楽しそう。一緒にお買い物って、たぶんそんなに来たことなくって、こういうの本当、楽しいね。


「颯、光のこと誰かに取られるんじゃないかって、心配してたー。かわいーよねー」

「そんなことあるはずないのにね?ふふ」


 私もずっと颯のこと好きだったはずなんだけど、今はもう、その気持ち思い出せないんだよな。


「光も颯の浮気現場見て、怒ってたー、かわいー」

「あ、あれは!浮気現場なんかじゃないよ!」

「そーだっけー?」


 光ってあんまり思ったこと言わないから、こういうの面白い。


「ただ、会社の先輩になる人に話を聞いてただけなんだって。あの人、うちのOGらしいし。何さんだったかはちょっと覚えてないけど……」

「へー」

「本当だよ?颯はいやらしいこととか、してないからね?」

「分かった、分かったー」

「もうっ」


 ちょっと言い過ぎちゃったかも。あんなに眉間に皺が寄っちゃって、美人が台無し。


「うそ、うそ、ごめーん。颯ってば、光のことばっかり私に話すんだよー?光のこと好き過ぎじゃないってくらい、ほんと、大好きだなんだねー」


 私の気持ちにこれっぽっちも気付いてくれなかった、颯は鈍感で一途な男だよね。


「これ、よくない?」


 薄いピンクとベージュのスニーカー。


「えー!ちょーかわいいー!」

「だよね。これにしようっと」


 光のお会計を待って、一緒に帰る。


「今日は颯がいないから、そっちで一緒にご飯食べていい?」

「いーに、決まってるー。ってか、そもそも光んちだし、あははー」


 おしゃべりしながら、ファミレスの前を通った時、颯が見えた。


「はーやー」呼ぼうとしたら、光に口を押さえられた。


「また、ほら、あの人」


 あ、女の人と一緒にいる。あの人、私、分かる。由香先輩だ。


「この前もあの人といたのー?」

「そう。なんでまた会ってるんだろう」

「こういうのは、こそこそしてても意味ないから、話しかけよーよ?」

「いや、いい。信じてるから」


 光はものすごい速足で行っちゃうから、私は走って追いかけた。





 夕飯食べて、光は颯んちに帰った。送って行った翼が帰って来て、私に言った。


「光、何かあったの?」

「颯の浮気現場、見た」

「げっ」


 翼が私の背中から、ぎゅってした。あったかくて気持ちいい。


「時間あるから、ちゃんと全部話せ」

「うん」


 今日見たことと、光と話したことを思い出しながら順番に言った。


「その人ね、由香先輩だった」

「由香先輩!」


 翼が繰り返したから、私と同じこと考えてるって分かった。


「あの人、嫌な感じー」

「だな」


 由香先輩は颯のこと狙ってた。いつも私の邪魔してきた。


「光は知ってんの?」

「名前すら覚えてないってー」

「なるほどな」

「もう全部話したよー」


 翼にぎゅってする。翼がちゅってしてくれた。翼にちゅってお返しする。


「颯は鈍感だし、光はちょっとズレてるとこあっから、ちょいちょい話し聞いてやってな?」

「うん、任されたー」


 光のことは、望にお任せあれなのだ!





 光はスニーカー履いて朝からお仕事に行ったから、今日の授業は翼と颯と三人。


「はーやーてー、昨日、浮気見たー」

「は?何それ。俺じゃねえし」

「由香先輩といたー」

「あ、俺だわ」


 なんか、思ってたのと違う。どうしてそんなに慌ててるの?


「なに話してたのー?」

「会社のこと聞いてただけだし」

「ファミレスでー?」

「家に呼ぶわけに行かねえだろ。光と約束したし」

「二人きりでー?」

「たまたま会ったんだよ。有休だったんだって」


 颯は鈍感だけど、嘘も付けない。


「なんか、焦ってるー?」

「あ、焦ってなんかねえよ」

「由香先輩、お前のこと気に入ってるから気を付けろ」


 黙って聞いてた翼が応援してくれた。


「お、ま、ら、何でそれ、知って……!」

「知って、ってなんだよ。お前こそ、由香先輩の気持ち知ってて会ってたの?」

「まさか!昨日、言われたんだよ!まじで、焦ったわ」

「なんて返事したのー?」

「返事?んなもん、求められてねえよ」


 ふーん。由香先輩、手強い。


「もう、会わないでしょー?」

「同じ会社で働くんだから、会わないってのは無理だな」

「でも、二人きりにはならないでしょー?」

「それは、約束する」

「約束ー!」


 颯と指切りしたから、一安心だね。


「翼、まだ気になるー?」


 あんまし元気なさそうだから、聞いてみた。


「気にはなるけど、どうしようもないよな」


 なにかしてあげたかったら、翼とも指切りした。


「大丈夫ー、上手くいくって、約束ー」

「ああ、そうだな」


 その翼の笑った顔、一番好きー!




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