表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
幼馴染みの恋愛模様  作者: あおあん
鈍感な友達

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

26/59

第26話 Scene:望「翼のことが好きになっちゃったの」

 あ……れ……れ……?おかしいぞ……?

 みんな揃ったら楽しくなるはずなのに、暗くなってしまった……ぞ?

 これって、私たちの友情がお亡くなりになったからなの?それが原因?……ん?


「オレンジジュース、ありがとー!あ、ふたつもあるよー?」


 来るなり黙っちゃった颯に、一生懸命しゃべりかける。


「あぁ、俺は100%のがいいんじゃないかと思ったんだけど、翼が、果汁が少ないのが望が好きなやつって言うから、両方買って来た」


 おぉー!飲み比べ出来るの楽しい。


「正解はあ~~~~どこどこどこどこ、じゃーん!翼、ピンポーン、颯、ブッブー」

「ほらな」


 翼のどや顔、おもしろ。


「ほら、座ろーよ?んで、乾杯しよーよ?ね?」


 コップを並べて、翼と颯はコーラ、光と私はオレンジジュースを入れた。


「光は100%の方だよねー、さすがだねー、颯は光の好きなものが分かるんだねー」


 なんで?私、すごく一生懸命……


「ほら、こっち来てよー。私、お好み焼き作るの手伝ったんだよー、洗うのとか、混ぜるのとかー」


 みんな、どうして?盛り上がってよ……


「4人でご飯食べるの久しぶりだよねー、えっと、ソースとマヨネーズかける人、てーあげ……て……ふぇーん」


 あーあ。我慢できなくなっちゃった。


「ふ、ふ、えーん、ふぇ、ふぇん」


 泣いちゃった。


「望、ごめん、な?」


 なにが、ごめんなの?颯、どうして謝るの?


「なんっか、へ、変だよね?わ、私たっち、へんっだよね?」


 どうしよう。ヒックヒックが止まんない。翼が私の肩に手を置いた。抱き付きたいけど、今は、我慢だよね。


「ずっと同じようにはいられないこともあるだろ?」


 なに言ってるか、分かんないから、翼の目見た。


「私たっちの友情っが、お、お亡くなりになった?」

「お亡くなりにはなってない。友達じゃなくなるわけじゃない。けど、関係性は変わるだろ?」

「り、両想いの颯っと光は恋人っ同士ってこと?」

「「「……」」」


 どうして、だれもお返事をくれないの?


「き……きっ、いっ、てっ、るっ?」

「ああ、聞こえてるし、望の言ってることは分かってるよ。上手く答えられないだけだ、ごめんな」

「つっばさ、ぎゅっぅって、しってもっいっ?」

「いいよ」


 翼が手を広げてくれたから、胸に飛び込んだ。





 昨日はそのまま寝ちゃって、朝、翼が起こしてくれた。


「ほら、学校行く時間だぞ」

「おーっ」


 顔洗って着替えたら、翼がゼリーくれた。

 ゼリー食べてたら、光が髪の毛やってくれた。

 きゃは、お姫様みたい。


「はーやーてー、おーはーよー」

「おはよう、昨日はごめんな」

「べつに、いーよー」


 実は、颯に話したいことがあるの。


「ちょっと、来てー」


 颯の腕を掴んで、教室の端っこに行く。


「おい、あの二人は?」

「えー?」


 振り返ったら、光と翼が、まーるい目でこっちを見てた。


「しょーがないよ、ふたりには言えないことなんだもーん」

「なんなんだよ。怪しまれるから、早くしろよ」

「あのね、私ね、翼のことが好きになっちゃったのー」

「まじで?!」


 大きな声を出すから、慌てて口を塞いだ。


「ごめ、ごめ、本当かよ?」

「そーなの、もう、翼のことが気になって気になってしょーがないの。どーしよ?」

「そりゃ、おまえ、頑張るしかねえだろ」

「どーやって?」

「嫉妬作戦?」

「またそれー?なんか、上手くいく気がしないー」

「実は俺も」


 なんだとー!てきとーなこと言ったな!睨む。


「怒んなよ、ちょっと時間くれ、考えるから」

「よろしくぅ。私も考えるからー」


 席に戻った。


「颯となんの話してたの?」


 隣に座ってる光に聞かれた。

 翼のこと好きになったって相談したいけど、光は私と恋バナしない派みたいだからな……


「うーん、内緒」

「そっか」


 光は颯が好きなんだよね。いつか、そーゆー話、一緒にできるといいな。

 もう卒業近いし、最後の試験が大変そうだけど、授業にさっぱり集中できない。

 てか、そもそも集中して聞いても分かってない、の、かもしれない。

 3人は真面目だなぁ。右の方を見る。一番奥に翼が見える。いつもよりカッコ良く見える。


「望、どうしたの?授業終わったよ?」

「あ、ほんとだー」

「なんかボーとしてるね。体調悪いの?もう帰る?」

「大丈夫、大丈夫。あ、でも、次の授業、私あっち座ろうかなー」

「あっち?」


 一番右の席。翼の隣がいい。


「うん。その方が……」

「その方が?」

「……よく見える……から……」

「あ、黒板、見え辛かった?」

「あ、うん!」


 嘘ついちゃったけど、いつか謝れば許してくれるかな。光だもんね。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ