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幼馴染みの恋愛模様  作者: あおあん
鈍感な友達

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25/59

第25話 Scene:望「そっか。怖い思いしたね」

 もお!翼ってば、今日は実家帰れとか、月岡の家に泊まりに来ていいとか、言うのが急なんだよ。また充電器取りに帰んなくちゃじゃん……でも、あっちに泊まれるの嬉しい。急いで帰ろっと。


「のっぞみちゃーんっ」

「あ」


 名前なんだっけ?コンビニの金髪。


「なにしてるの?」


 って言いながら、近付いてきて、「お家に帰るの」って言ってる途中に、チュッてされた。

 なに、急に、そっちこそ、なに、してんの!?!


「ひゃーっ!やだー!ひゃー!」

「あははは、可愛い反応するなー」


 はぁー?なに、笑ってんの?全然、おもしろくないんだけどっ!


「ひどー!やだー!」


 嫌がってんのに、私に抱き付こうとしてくる。嫌だってば!ホントに嫌だっ!

 そしたら、体がドンッってなって、金髪がこけて、私は翼に抱きとめられてた。

 だけど……その手、ちょっと、おっぱいなんだけど……って、ちっちゃいから分かんないかもな。


「なにすんだよっ!」


 金髪が怒ってる。怖いから翼に抱き付く。ふぅ、安心。

 翼の方が大きいもんねー!強いんだもんねー!べーっ!


「そっちこそ何してんだよ」


 げ。こわ。翼なんか、いつもと違うね?ものすごい怖いね。


「翼?」


 上見たけど、こっち見てない。私の肩抱くの、めっちゃ力入ってる。


「これ、デビューしたてのうちの新人なんで、訴えますけど」

「はあ?」

「公然わいせつ?ってか暴行罪?」

「なに言ってんだよ、何もしてねーよ」

「携帯よこせ」

「はあ?」

「いいから、携帯出せよ!」


 翼、めっちゃ怖い。もう、顔見れないから、ぎゅってしたまま目瞑る。

 私をお腹に抱えたまま、翼は携帯いじって返したっぽい。


「もう、こいつと関わらないように」

「うぜぇ」


 金髪は行ったのかな……翼が、頭をポンポンしてくれた。


「遅れてごめんな」

「うん……」


 手を繋いで来た道を戻る。


「なんで、家に帰ったんだ?」

「ケータイの充電器」

「そっか、悪かったな、買ってやるよ」

「え?いーの?」


 わーい!大事にする!翼からのプレゼントだ!わーい!


「そんなに嬉しいの?」

「嬉しくないよぉ……」

「え?」

「さっき、チューされた。ここー」


 本当は、もっとほっぺの真ん中の方だったけど、唇の横を指さした。


「翼がもうちょっと早く来てたら、チューされなかったと思うよー」

「ごめん」

「ここー」


 指でむぎゅって押した。


「はいはい」


 翼がチュッってしてくれた。


「わーい。もう平気だよー」

「それはよかった」


 へへー。翼がほっぺにチューしてくれた。嬉しい。


「なに、にやにやしてんだよ」

「べつにー」


 充電器を買って、月岡家に帰ったら、光がいた。


「遅かったね」

「翼がチューしてくれた」

「おいっ!話を端折り過ぎなんだよ!」

「翼がおっぱいもんだ」

「も、揉んでねーだろ!手が当たっただけだ!」


 なんだ、おっぱいってことは分かってたんだ。


「へえぇ、そんなことになってるのぉ?」


 光が嬉しそうに聞いてきた。


「そうなのー。金髪に絡まれたけど、翼がすっごく怒ったんだよ、ほんと、すっごく怖く!」

「えっ、大丈夫だったの?」


 急に不安な顔になった。光、そんなに心配しなくてもへーきだよ。


「大丈夫だよぉ。翼がすぐに来てくれたからー」

「そっか。怖い思いしたね」


 最初は怖かったけど、後からいい思いもいっぱいしたよ。


「今日の夕飯当番私なんだけど、手伝ってくれない?」

「いーよー!私が当番の日も作るー?」

「「あ、それはいい」」


 翼と光が両手をパーにして、バイバイみたいに手を振った。


「揃った。双子だねー」

「「「あははは」」」


 颯もいればいいのにな。そしたらみんな揃うのにな。


「なに作るのー?」


 光に聞いた。


「言っとくけど、こいつ、なんも出来ないよ」


 翼が私に親指を向けて言った。


「うん、大丈夫、知ってる」


 光ってば、ひどいぃ……


「お好み焼きを一緒に焼かない?」

「わーい!お好み焼き大好きー!」

「翼、悪いんだけど、ホットプレート出してくれない?」

「おっけ」


 それから私がキャベツ洗って、光が刻んで、私は水切って、光が粉の準備して、私が混ぜて、光が卵割って、私はひたすら混ぜて……


「いい匂いがしてきたな」


 風呂上がりの翼!いつの間に?……かっこいい!俳優さんみたい!


「食べよっか。なに飲む?」

「オレンジジュースがいいー!」

「ごめん、ないや」

「そっか……じゃさ、颯に言って、買って来てもらおうよー!」


 え?私、変なこと言ったかな?どうして賛成してくれないの?


「いいんじゃない?俺、途中で颯と合流するわ」


 そう言って、翼が髪の毛ビチョビチョのまま出て行った。


「呼んでもいーよね?みんな揃った方が楽しーよね?」


 こんなこと、光に聞くの変だよね。


「いいんじゃない?」


 怒ってるの?嬉しくないの?光ってば、ちっとも笑ってない。


「望は颯がいた方がいいんでしょ?」

「う……ん」


 だって、みんな一緒の方がいいに決まってるよね?




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