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幼馴染みの恋愛模様  作者: あおあん
鈍感な友達

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18/59

第18話 Scene:望「興奮してなかった、と、思う」

「ねぇねぇ、光と仲直りしたのー?」

「どうだろ。仲直りした、のか?」


 この前から、颯はずっと、光とやり直したいって言ってる。


「今日ずっと、一緒にいたんでしょー?」

「うん。でも彼氏じゃないって言われた」

「え!なんでぇー?」

「こっちが聞きたいよ」


 2個目のアイスを食べよっと。


「でも、好きなんでしょー?」

「俺はもちろん好きだよ。光も俺が好きだって」

「えー、じゃーなにが問題なのぉー?」

「分かんね。俺、光が何考えてるか、さっぱり分かんねえんだわ」

「困ったねー」


 颯も2個目のアイスを取った。


「望は?翼のこと好きなの?」


 私が好きなのはあんただよ?


「そうじゃないけど。翼ってほら、何しても怒らないってゆーか」

「そうだよな。特にお前には、な」

「つい、甘えてしまったよー」

「じゃ、付き合わねえの?」

「だって、私たち、想像つかなくなーい?」


 小さいプラスチックのヘラを咥えて、ん~って上を見る颯。


「翼は、お前のお父さんって言うか」

「おとーさん?!」

「保護者みたいって言うか……」

「ほごしゃ?!」

「飼い主のような……」

「え。私、ペットなのー?」

「そういうとこあるよ」

「ガーン!」


 まさか、私ってば、女としてみられてないの?


「颯もそう思ってるのー?」

「ってか、俺が、そう思ってるんだな。ははは」


 ちょっと!笑い事じゃないよぉ!


「颯は、いつから光のこと好きなのー?」

「中1くらい」

「そっか。私のことはー?」

「望は……可愛すぎる」

「可愛すぎるのダメなのー?」


 ちょっと嬉しいんだけど。


「小動物?子猫みたいな、そんな感じ?」

「な、に?!」

「俺、光みたいな『女』っぽいのが好きだからさ」

「そっかー」


 いつ告っても、ムダだったんだ。

 光が約束破ったとか、そういう問題じゃない。


「俺さ、光にフラれた時さ、望に隠し通せる気がしないからって言われたんだよ」

「私に?隠す……」

「そもそもお前は鈍感だろ?」


 あんたに言われたくないんだけど。


「3年もバレずに来たんだから、これからも問題ないって……俺は思ったんだけど、光がどうしてもって」

「ふーん」

「でさ、今こうして、お前にバレてるのに……やり直そうって言ったら、まだ駄目って言うんだよ」

「光がー?」

「な?何考えてんのか分かんないだろ?」


 たぶん私が颯を好きって言ったから、気にしてるんだろうけど。光も颯が好きなら、そう言ってくれればいいだけなのに。


「お前は?なんで翼とキスしたの?」

「知らない俳優なんかと初めてなんて嫌だったんだもーん」

「なるほどな」

「翼にはキスなんてよくありそうだから、私もその他大勢の一人にしてって言ったのー」

「そしたらなんて?」

「好きにしろってぇー」


 なんか、急にアイスいらなくなっちゃった。


「でも、いい感じだったんだろ?」

「優しかったけどぉ……」

「ん?」

「ほら、なんて言うのー?」

「ん?」

「興奮してなかった、と、思う。ほら、それ……」


 そう言って、颯のアソコを指さした。


「こら」


 軽くぶたれた。


「だって、私、ペットなんでしょー?」

「もしかして言い過ぎたか?気にしてる?なんかごめん」


 すごい焦ってる。颯って分かり易いところが好き。


「明後日さぁ、授業ないから、映画行かない?この前始まったラブラブ、チュッチュのやつー」

「光も誘っていいか?」


 え。やだ。


「嫌そうだな」

「あー、顔に出ちゃったー?」

「そのまんまな。そんなに光のこと許せない?」

「許せないって言うかぁ……」


 颯と二人がいいもん。


「俺、実は、光と見ちゃったんだよな、その映画。だから翼と行けよ」


 なんで!あんたに翼お勧めされる筋合いないし!


「翼は忙しいって言ってたもーん……」

「んなこと無いって、お前が誘えばぜってー来るよ」

「でもぉ……」


 颯と行きたいんだもん。


「な?そうしろよ」


 もう!プンプン!颯ってばヒドイんだから!





 颯に送ってもらって家に着いた。


「望ちゃん、夕飯は?」

「食べるぅ。先、シャワー浴びるねー」


 私、別に、光から颯を奪えるなんて思ってないし。

 でもずっと好きだったから、ショックって言うか。ガンバってみたっていーじゃん?

 それに本当は……光がこのことを秘密にしてたのが一番ショック。私たち大親友だと思ってたから。


 頭ん中、いろんな事でごちゃごちゃだから、いっぱいシャンプーする。


「ああ、いー匂いー」


 翼の首の匂いを思い出した。

 つん、とした男の香水。いつもあれだ。


「ペット」


 颯に言われたこと思い出す。


「ま、いっか」


 夢が叶いつつある。

 自分で頑張っても出来なかったデビューが、棚ぼたで叶った。ありがとー、光。


「光がばっくれた」


 翼の声を思い出す。

 撮影後のキスがよかった。

 背中ぽんぽんしてくれた。





 ご飯食べて、ベッドに飛び込む。


「あー疲れた」


 翼からメッセージが来てた。


『次の撮影、明後日、10時に迎えに行く』


 どうせ、颯とのデートは出来ない運命だったか。


『よろしくー』って返す。


 おかしいな。キスしちゃったからかな。なんか今は翼のことで頭がいっぱい。気になって眠れないかもって思ったけど……そんなこと全然。すぐにぐっすり眠っちゃって、目が覚めたら、もう遅刻寸前の朝だった。




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