15 余り物たくあんでチャーハンを作ろう!
彩夏は玲奈に料理を習うようになってから、半年が過ぎた。
鍋をまる焦げにしたあのときに比べたらだいぶ料理できるようになった、と思う。
けれどまだまだ、使い切れなくて冷蔵庫に半端なものが残っている。
今日もまた玲奈に助けを求めることにした。
「栗さーん、これどうしよう……」
えのき・たくあんを持って玲奈の部屋に行く。二つとも使いかけで賞味期限が近い。
それを見て玲奈はパッとレシピを思いついた。
「たくあんとえのきか。それなら、これで和風シャキシャキチャーハン作ろうか」
「おおっ! チャーハン!? なんかいいね!」
玲奈がフライパンにごま油を熱し、溶き卵をサッと炒める。
「卵はふわっとさせるために、半熟のまま一旦取り出すよ」
次に、細かく刻んだたくあんをごま油で炒めると、ジュワッと香ばしい香りが広がった。
「えっ!? たくあんなのにいい香りする!?」
「炒めることで甘みとコクが出るし、食感も残るからアクセントになるよ」
続いて、切り分けたえのきを加えてサッと炒め、ご飯を投入。
「ここで、味付けはめんつゆを使うよ。昆布だしでもかつおだしでも、好きなやつでいい。旨味が入ってるから、簡単に美味しくなる」
仕上げに取り出しておいた卵を戻し、ざっくり混ぜたら、最後に白ごまをパラリ。
「はい、シャキシャキたくあんチャーハン完成!」
「めっちゃいい香り! たくあんの甘じょっぱい匂いが食欲そそる……!」
いざ実食! 彩夏がスプーンで一口食べると……
「……うんっ!! シャキシャキのたくあんが最高! 卵のふわふわと、えのきの食感も楽しい!」
「たくあんの塩気があるから、味付けはめんつゆだけで十分なんだよね」
「これ、めっちゃハマる……! たくあんってご飯に添えるイメージしかなかったけど、炒めるとこんなに美味しくなるなんて!」
玲奈は満足げに頷きながら、冷たい緑茶を差し出した。
「緑茶とも合うよ」
「おお〜! いいねいいね! 和風チャーハンだもんね!」
こうして、冷蔵庫の残り物から生まれた簡単和風チャーハン。
彩夏は、またひとつ料理を覚えた。




