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13 セロリできんぴらを作ろう!

「栗さーん、ただいま!」


 夕方、彩夏が缶ビールを抱えて玲奈の部屋へやってきた。

 隣に引っ越してきて以来、当たり前に玲奈の部屋に来るからここ最近「おじゃまします」でなく「ただいま」になっている。

 玲奈ももう、妹が帰ってきたくらいの感覚で受け入れている。


「おかえり彩夏。今日はセロリ買ってきたよ」

「セロリ?」


 彩夏が玲奈の買い物袋の中を覗き込むと、そこには少ししんなりしたセロリが3本入っていた。


「なんでセロリ? 栗さん、なんに使うの」


「料理する以外の理由で食材買わないっての。見切り品コーナーにあったから。安かったし、こういうのは早めに使えば全然問題ないんだよ」

「でも、セロリって癖強くない? 実はちょっと苦手かも……」

「まあまあ、試してみなよ。美味しく食べられる方法があるから」


 そう言いながら、玲奈はセロリをざくざくと薄切りにし、葉の部分も細かく刻んでいく。


「何を作るの?」

「セロリのきんぴら」

「えっ、セロリで!? そんなのアリ? きんぴらって、ゴボウとニンジン以外でもいいの?」

「意外とイケるよ。ごま油で炒めて、醤油とみりんで甘辛く味付けするだけだから」


 玲奈はフライパンにごま油を熱し、セロリを投入。シャキシャキとした音を立てながら炒めると、部屋いっぱいに香ばしい香りが広がる。


「……あれ? なんか美味しそうな匂い」

「でしょ?」


 フライパンに醤油とみりんを加え、手早く混ぜる。

 最後に白ごまとかつおぶしをふって完成。


「さ、味見してみなよ」


 玲奈が小皿に乗せて渡すと、彩夏はおそるおそる、箸でひとつまみ口に入れる。


「……あれえま!? これ美味しい!! セロリ独特の青臭さがないし、シャキシャキしてる!」


「きんぴらにすると、ご飯にもおつまみにも合うよ」


「すごい……あたし、セロリ苦手だったけど、これはいける! これまで嫌っててごめんよセロリ! 君って実はこんなに美味しかったんだねー!」


「でしょ? こうやって苦手な食材も美味しく食べられるようになると、料理って楽しくなるんだよ」


 彩夏はすっかりセロリのきんぴらに夢中になり、ちびちびとつまみながらビールを開ける。


「これ絶対ビールに合うねぇ!」


「でしょ? 白米炊いてあるよ」


「さすが栗さん、わかってる!」


 二人で笑って皿に盛り付け、テーブルに並べる。

「最近は温かい日が増えだから、次の休みにはコタツ片付けようかなー」なんて話をして、いつものようにゆるりと夜は更けていった。


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