表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

12/17

12 ありあわせおつとめ品でアヒージョ!

「栗さーん、見てー! お値引き品のウインナーとシメジ、プチトマゲットだぜ!!」


 のんびりレシピ本を読んでいたら、例のごとく、彩夏が勢いよく部屋に飛び込んできた。

 お買い物袋には、ウインナー、シメジが入っている。


「おっ、いいわね。何食べたいの?」

「なんかお酒に合うオシャレーなやつ!」

「見かけによらず大雑把よね、彩夏って。これはどう? アヒージョ」


 玲奈は今読んでいたお料理週刊誌を開いてみせる。

“冷蔵庫の余り物てかんたんアヒージョ”


「わぁ! いいねアヒージョ! 食べたい!」

「今持っている食材で作れるわよ」

「やったーー!」


 玲奈はキッチンに立ち、ニンニクの皮をむいて、まな板の上で包丁の平部分を押し付けて軽く潰す。


「え、切らないの?」


「潰すだけで十分香りが出るよ。今はたまたまニンニクあったから使うけど、ないならチューブでもいいし」

「なるほど!  メモメモ!」


 彩夏は早速マネをして、包丁の平でぎゅっとニンニクを押し潰す。

 玲奈が小さなフライパンを用意し、たっぷりのオリーブオイルを注いだ。そこに潰したニンニクと鷹の爪を入れ、弱火でじっくり香りを出していく。


「いい匂い……! もう美味しそう」


「まだ具材入れてないよ?」


「だって、オリーブオイルとニンニクって最強コンビじゃない! 匂いだけで白飯三杯イケる!」


 シメジ、トマト、ウインナーを投入すると、じゅわっとオイルが弾け、ウインナーの表面が破裂。さらに食欲をそそる香りが立ち上る。彩夏は思わず鼻をくんくんさせた。


「ウインナーでアヒージョってアリなんだね?」


「めっちゃアリ。このオイルにトーストしたパンをつけながら食べたたら最高だから」


「マジ天才の発想……!」


 弱火でぐつぐつ煮込むこと数分。シメジがしんなりし、トマトの皮が弾けるころ、玲奈が軽く塩を振って火を止めた。


「ほら、完成」


「やばい、おしゃれすぎる……!」


 彩夏はスキレットのままテーブルに置かれたアヒージョを見つめ、フォークを刺す。そしてアツアツのウインナーを口に放り込んだ。


「ん〜っ! 熱っ! でもうまっ!!」


「気をつけなよ、アヒージョは油が熱いんだから」


「わかってるけど、我慢できなーい!」


 玲奈はくすっと笑いながらパンをちぎり、オイルに浸して食べる。ニンニクとウインナーの旨みが溶け込んだオイルがパンにじんわり染み込んで、たまらない美味しさだった。


「彩夏、ビールあける?」


「もち!!」


 いつものカップにビールを注ぎ、二人で乾杯。アヒージョをつまみに、おしゃべりしながら、テレビを見ておしゃべりをして、今日も楽しく過ぎていった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ