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神楽の守り人  作者: 白石 楓
IV.もう一人の神楽編
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第十五話前編 「逆心」

 安倍愛桜が亡くなってから一週間。

 突如として《《神楽》》が姿を消した。


 置き手紙すら残さずに行方が消えるなどありえない。猿之助は急ぎ、鈴音、麗奈、未歩、扇浦、アンコを神楽宅に招集した。


「みんなに集まって貰ったのは他でもない、神楽の行方についてや。」


 猿之助は机に両手でドンと付き、会議の始まりを合図する。リーダー格である神楽失踪に、さすがの猿之助の顔からも余裕のなさが伺える。


「最初にいなくなったのに気づいたのは未歩や。未歩、いつからおらんくなったのかみんなに説明して欲しい。」


「ええ、わかったわ。」


 猿之助に振られ、未歩は一歩前へ踏み出して状況説明を行った。


「いなくなったのは昨日の夜からよ。まだ夕食時にはいたみたいだけれど、朝にはいなかったことを考えると、夜中に抜け出した可能性は高いわ。悪魔を討伐するために夜中に出かけることは何度かあったけれど、連絡せずってことは今までなかったわ。何か事件に巻き込まれたのか…あるいは…。」


 未歩は視線を落としながらも、神楽の行方がどこに消えたのかを必死に考える。


 突如として姿を消した神楽。時期も時期――神楽の身に何かがあったのかもしれないと未歩は危機感を覚えていた。そして親友である猿之助もとある理由から、さらに強い危機感を抱いていた。


「いなくなった日の夕方はわいも実は会ぉててな、そん時に愛桜の遺書を渡したんや。その日から行方知れず。手紙も携帯ものうなっとるから、何か考えがあって出掛けたんか…ともかく全くわからん状態や。みんなも知ってることがあったら教えて欲しい。」


 神楽の行方を知る鍵とするためにも、まずはみんなから情報をかき集めることが重要だと考えて招集を行ったが、その場に意見を出すものは一人もいなかった。


「やっぱり誰も分かんか…。どこに行ってしまったんや、神楽は…。」


 長年付き添ってきた猿之助すらも、低い唸りを上げながら悩む。


「ね、電話持ってるなら1度掛けたらどうかな?」


 麗奈がそう提案すると、その場にいた鈴音が咄嗟に神楽の携帯へと電話をかける。だが――


「だめ…電話も繋がらない。」


 鈴音が神楽の携帯に電話をかけるも、ただ今電話に出ることができませんというアナウンスが流れ続けるのみであった。


 少なくとも携帯を持っているのにアナウンスが流れるということは、電話拒否してあるか電源を切っていることになるだろう。干渉を避けての行動であろうか。


「アタクシひとつ聞きたいんだけど、彼は深夜から早朝の時刻に出掛けた可能性があるのよね?どこか行くにしても交通機関はやってないだろうし、その時間に出るのは妙じゃない?」


「せやな…確かに。」


 アンコの鋭い考察に、猿之助含む他一同はなぜその時間に出掛けたのかを考える。その中で、扇浦が口を開く。


「少なくとも、その時間は大きな交通機関を使ってないはずだ。つまり、交通機関が再開するまではこの街のどこかで紛れていた可能性が高いだろう。もしくは、この街にまだ潜んでる可能性もあると見ていい。そこで提案なんだが、」


 扇浦の言葉に、みんなが視線を集める。


「情報が少ない今、まずは情報確保と可能性を潰していくのが良いと思う。まずはこの街で神楽が行きそうな、潜んでそうな場所を捜索する。私も…本当は私情で使うのはダメなのだが、この街の防犯カメラの映像から神楽の足取りを追ってみる。なにか意見、異論あるものは出て欲しい。」


 その意見に異論を唱えるものはおらず、全員が頷いて満場一致する。


「よし、決定だな。捜索はなるべく早い方がいいだろう。今からそれぞれ別れて探していこう。何か事件に巻き込まれた可能性もある。それを考慮して基本は二人一組で動こう。何かあれば連絡してくれ。」


 その掛け声に場の全員は頷く。しかしその直後、猿之助だけは一度手を挙げて待ったを掛けた。


「一つええか?捜索するのはええが、未歩には家で待機してもらうのがええんちゃうか?この事件、何が絡んどるか分からん。非契約者が動くのは危ないと思うんや。」


「…うーむ、確かにそうだな。」


 神楽をみつけようと考えるばかりに、そこまでの配慮に至ってなかったと扇浦は振り返る。確かに猿之助の言う通り、契約者を狙う犯罪契約者集団も世にいる中で非契約者を捜索に当たらせるのはリスキーだ。ここは…


「…申し訳ないが未歩、君には…」


 扇浦が次の言葉を放とうとしたその時、


「…あぁ、そういえば伝えていなかったわね。」


 未歩がそう言いながら心臓に手を当てると、次の瞬間に体の芯から真っ赤な紅蓮の剣が出現する。それを見たメンバーはすぐにそれが何を意味しているのかを理解した。


「ま、まさか契約者になったのか!?」


 驚きの声を上げる扇浦。その質問に対し、未歩は静かに頷きを入れる。


「理屈は分からないわ。けど、愛桜の最後の場所に行ったら剣だけが残っていて、気づいたらこうなっていたわ。」


「そんなことがあるのか…。」


 扇浦は契約者とてこの界隈の専門家では無い。神社で神と契約する以外にもやり方があるのかと驚愕する。


「…そうやったんか。理屈はよう分からんけど、その剣は愛桜の物と相違がないから、おそらく引き継いだ形になるんやろうか…。まぁともかくや、契約者なら話は早い!捜索に参加しても問題は無いってことやな!」


 まさかの未歩が契約者であったことには驚いたが、そうとなれば捜索は可能。元の通りの案で進めることが確定した。


「というわけで、この後は手分けして探そう!」


 こうして、各自がそれぞれのやり方で神楽の捜索をすることとなった。


 そのうちの一つ、ペアとなった猿之助と鈴音は早速近くの公園にて作戦会議に入った。


「ほな、ちゃちゃっと神楽を見つけ出したいところやが…嬢ちゃんはええ作戦とかあるか?」


「作戦…地道に聞き込みとかですかね。」


 捜索の基本である聞きこみ調査。神楽は学生である傍ら、神社の神主でもある。ここら一帯の近所であれば目撃情報もあるのではないかと考えたが…


「いや、それはダメや。出ていった時間は真夜中、そんな時に目撃してる人なんてそうそう居ない。それに嬢ちゃん、神楽の特性を思い出してみ?」


「神楽くんの特性…あっ、」


 彼の最大の特性――それは影が薄いということだ。校内で人とぶつかっても、相手からは人として認識されない程に影が薄い。自分は神楽のことを影が薄いと思った事はなかったため、そこをつい忘れていた。


「せやから、人を経由して探すのは得策やない。一番近道なんは、神楽が行きそうなところに向かうことやと思うてる。いくつか心当たりがあるんや。着いてきてくれるか?」


「うん、もちろんだよ、」


 こうして鈴音は、猿之助の言う心当たりのある場所まで案内されるのであった。



※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※



 日差し照りつける夏終盤の道を進むこと30分ほどであろうか。住宅街をぐねぐねと周り、坂をいくつも登ってたどり着いた先は――


「ここは…公園?」


 先程歩き回った住宅街が一望できるほどの丘上に作られた綺麗な公園。空・大地・森が望めるその景色に呆気に取られるが、この場所が何か神楽と関係あるのだろうか。


「ここはな、嬢ちゃんから見たら何の変哲もない公園に見えるかもしれへんけど、わいと神楽にとっては忘れてはならへん場所なんや。」


 猿之助は公園で立ち止まる鈴音の前を通り過ぎる。そして猿之助の進む先にあったのは、地面に添えられたひとつの小さな花束であった。


「…この花束はな、この世で忘れられた人のために捧げられたものなんや。」


 忘れられた人…?

 その含みのある言い方に、鈴音は疑問符を浮かべる。鈴音の疑問を拭うかのように、猿之助はそのまま話を続けた。


「神楽の守り人結成当時、わいと神楽が契約者として戦ってたんやが、実は他に仲間がもう一人おったんや。彼女の名前はマオ。わいらと違って契約者やあれへんかったけど、神楽の幼なじみやったこともあって陰ながらに支えてくれとった。出現した悪魔をデータに残そうと提案したのも彼女やったんやで。せやけどある日、事件は起きた。」


 当時は悪魔の規模も大きくなく、一人や二人で退治できるようなものがほとんどであった。悪魔が出現したらその都度場所を共有し合って退治するという方法で活動していた。


 そして、いつものように悪魔目撃の連絡が入った。場所は街中にある小高い丘の公園。学校終わりの下校時だった二人は、そのまま示された場所へと直行した。だが…


「わいらが辿り着いた時には、彼女はもう亡くなっていた。いや、《《殺されて》》いたんや。」


 マオの全身は蒼白し、頭から流れ出た血が体を伝って全身に流れる。信じ難い目の前の光景、そして彼女を殺したのは――


「――彼女を殺したのは悪魔でもなんでもなかった、居たのは一人の人間やった。そやつの正体は前も話したことがある、カルト集団の一派や。」


 東京のオカマBARでも一度聞いたカルト集団――自分たちを優れた種族であると謳う者たちである。彼らは元々、幽霊や妖怪などの悪魔を目視できる体質であるのだが、そんなことを街中で叫んだところで待ち受けるのは《《精神異常者》》というレッテル。


 その事実に目を付けたとある一人の契約者は、自分たちを優秀な種族であるとその者達に吹き込み、そして今まで迫害をしてきた《《劣った》》者達へ復讐をするという思想でカルト宗教を立ち上げた。


「しまいには、奴らは悪魔のことを救世主とまで讃えとったんやで?そんな狂った思想で人殺しをしていいはずがあれへん。んな事もあって、奴らとは度々対立することが多かった。そして、その矛先がわいらに向けられたんや。」


 活動人数は三人の少数であったにも関わらずカルト集団に狙われた。その原因は神楽が安倍晴明直系の子孫であることが大きいだろう。悪魔退治に特化した血脈に、三大神器の一つである封印の書を持った者。その要素に奴らは恐れをなした。


「その光景を見た神楽は真っ先に奴らを殺そうとした…せやけど――」


――あの日の光景が鮮明に思い出される。




※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※




「く…くそがぁぁぁあッ!!」


 神楽は昂る感情のままに、六又に分かれた神器を目の前のカルト信者三人に振り下ろそうとする。だが…


「――だ、ダメや!神楽!」


 猿之助はその腕を力強く振り払った。


「おい!何すんだ!離せ!」


「ダメや!人を殺すんだけはしてはあかん!」


「何言ってんだ!?マオがあんな風になってまでそんな綺麗事言ってられるか!邪魔すんならお前でも容赦しないぞ――」


 殺意に満ちた眼光が猿之助に向けられる。


 決して冗談とは取れないほどの言葉の圧力。このまま腕を掴み続ければ殺されてしまうことを悟る。だがそれでも、猿之助は苦渋の思いでその腕を掴み続けた。その時――


「ふふ…ふはははははっ!」


 一人の笑い声が空間に響き渡った。


「こんな時に仲間割れですか!やれやれ、ガキは困ったものです。そんなことをしていると、こうですよー?」


 そう言うと信者はマオの体躯を首元から掴み取り、そして強く真横へと放り出した。その体は血の軌跡を残しながら、ジャングルジムへと激突して打ち落とされた。


「おおまえぇええッ!舐めやがって!」


 急激に力が籠ったことにより猿之助の静止を振り切り、神楽はフルバースト状態で剣先を的に向ける。


「神楽、よせ!」


「うるさい!痛めつけるぐらいならいいだろ!?」


 その刹那、六又に分かれた剣先が敵を突き刺そうと勢い良く向かう。しかし、この状況下であっても――


「げへへぇ!」


 敵は不敵な笑みを浮かべた。

 正しく、その直後であった。轟々とした地響きと共に砂埃が立つ。その砂埃を風が奪い去ったその直後に、神楽は驚きの光景を目にすることになる。


「な…なんでお前がそれを!?」


 信者の手元から出現したその武器は六又に分かれた筆型の剣――この世にひとつしか存在しない神器と同じものが相手の手に渡っていた。


「ふははははっ!驚きましたか?教祖様から賜ったこの力があればぁ…お前ごとき敵ではありません!さっさと死ぬがいい!」


 六又に分かれた筆先が風を切って神楽の元へ向かう。その攻撃を見た神楽は乾いた声で笑った。


「ははっ、やってみろよクソ野郎!」


 そう言うと、二本の剣先で地面を蹴りあげ、神楽はその反発力で弾丸のように信者へ向かって放たれた。


 残りの四つの筆先は、神楽の周囲を包むように高速で回転し、それがバリアとなって迫り来る敵の攻撃を全て跳ね除ける。


「なんだと!?」


 その事実を知り得たとてもう遅い。


「ヴェあああアッ!」


 まさに光――勢いのまま一直線に敵の目の前まで辿り着くと、敵に向けて封印の書を開く。


「応用術――楔!」


 封印の書から放たれた草木が、信者の体を搦め取ろうと画策する。だが、その攻撃は虚空を掴んで消えた。


「ふぅ…危ないですねぇ。」


「な…。」


 その声がした所は、神楽から少し遠くに離れた場所からであった。


 相手の姿を確かに捉えた後の攻撃だったはず。しかし、その攻撃は当たらないどころか、その信者は他に倒れていた2人を回収しきった状態でその場にいたのである。


「同じ武器であるのに力負けするとは驚きましたねぇ。まぁ、最低限は教祖様からの使命を果たすことが出来ましたし、ここで引くとしましょう。それでは――」


「逃がすか!応用術――螺旋弾!」


 封印の書から出現した式紙が螺旋状に回転、凝縮し、一瞬にしてドリルのような形となって敵へと放たれる。だが、


「――さようなら」


 嘲笑うかのようにニコッと笑みを浮かべたのが最後、その者の姿は一瞬にして消え、その螺旋弾は地面に突き刺さって動きを止めた。


「逃げられたってーのか…クソっ!」


 神楽は地面を強く踏みつけ、やり切れない思いをぶつけた。


「神楽!そんなことはどうでもええ!マオが…!」


「…くっ!」


 唇をかみ締めながらも、ぐったりと倒れ込むマオの元へと二人は駆けつける。しかし、


「…やはり呼吸してへんか。体も冷たい、脈も感じない…。」


「なんでマオが…なんだってんだよぉぉぉぉ!!」


 神楽は四つん這いになって地面に突っ伏し、涙ぐんだ悲しき叫びだけがただ轟いた。




※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※




「その光景を見た神楽は真っ先に奴らを殺そうとした…せやけど――」


 花束を見つめながら、猿之助は両手の拳に力が入る。


「ワイがそれを止めた。もしあん時止めへんかったら奴らを殺れたかもしれへん。せやけど、神楽には人を殺したっちゅう事実が残る。それが後悔に繋がるのは嫌やったんや。今でも、あん時の行動はワイのエゴやったと思うこともある。でも、それを含めてもどうしても嫌やった…。」


「猿之助さん…。」


 初めて見せた猿之助の苦悩。

 彼はただその思いを抑え込むように、背中を向けたままそれ以上のことを話すことはなかった。


「その…マオさんが忘れられたっていうのは…。」


 ここで鈴音はとある疑問点を投げかけた。


 この花束がマオに捧げられたものであることは理解できた。しかし、そのマオが《《忘れられた者》》として言われているのは何故なのだろうかと。


 その疑問を投げかけると、猿之助は「あぁ、」と声を漏らしながら鈴音の方を振り返った。


「…あぁ、その話をまだしてへんかったな。あの後、なんやかんやで警官達が駆けつけてな。親族に遺体を引き渡すことになったんやが、その両親からはまさかの言葉が出た。《《そんな子は知りません》》ってな。両親どころか親族、彼女の友達ですらその存在を忘れてとった。DNA鑑定では確かに子であることは間違いなかったんやが、彼女を知るものはいなかったんや。」


「え…それはなんで…」


 親族が存在を忘れてしまうなど普通ならありえないことだ。それではまるで、学校で巨人の悪魔を倒したことを忘れられていたり、オロチとの戦いを世界中が忘れていたり、それらと同じではないか。この世界は何かがおかしい。


「原因は…判明してるんや。ただ申し訳ないんやが、嬢ちゃんには言えへん。その内、分かるはずや。」


「そう…ですか…。」


 猿之助はその真実を教えてはくれなかった。だが、その答えが核心に繋がっているのではないかと、鈴音は感じた。


「てなワケで、あんなことがあった後やからここに来たんやないかと思ったんやが、この花束…やはり新しいもんや。神楽は一度ここに来ている。」


「ほんと!?じゃあもしかしたら…!」


「せや、思い出の地にいるかもしれへんっちゅうことや。よし、他の心当たりのある場所も回るで!」


 二人は供えられた花束に祈りを捧げあと、次の目的地へと向かった。




※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※




 時刻は既に日が暮れ、あたりは一面暗闇に満ちていた。


「はぁ…もう八時。結局神楽は見つからなかったな…。」


 幸先が良かったのはあの公園だけで、あとの手がかりは何も得ることが出来なかった。膨らんでいた希望は崩れ、歩き回った疲弊も相まってクタクタになりながらも鈴音は帰路に着いていた。


「神楽くん、一体どこに行っちゃったんだろう…。」


 他に動いていたペアも神楽の足取りを掴むことすら叶わず、あとの大きな希望は別行動している扇浦のみとなった。


 そこにあるのは不安の2文字。神楽はどうなってしまったのか、そして神楽のいない状況でもしも不測の事態が起きたら…そんな事ばかりが頭の中を埋め尽くしていた。まさにその時であった――


「――な、なに!?」


 突如として後方から何者かに口元を押さえ付けられた。大きな声を出そうとするも、分厚い布を強く押さえ付けられて出すことができない。


 一体どうすれば…。

 こういう肝心な時に咄嗟の考えが思い浮かばない。何か考えるんだ。考えろ、考えろ…考え…。


「う…ぐっ…。」


 鈴音の頭は真っ白に染まり、考える間もなく体から力が抜ける。


「…鈴音、俺と一緒に来てもらうぞ。」


 意識が遠のく最中、一瞬聞こえた男の声はどこか聞き覚えがある馴染みの声であった。

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