表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

天国屋

作者: チミー

目に留めていただき有難うございます。

短いのですぐ読めますので隙間時間に読んでみてください。

「暗闇の森」の奥には小屋がある。その小屋には看板がかけられている。

「独身で病気にかかって困っている人専用の診療所です。」

と言う内容だ。

そこは天国屋。今日も誰かが入って行って誰かがこの世から去っていく。


るんるん村のネネはある朝風邪をひいた。

ネネは20歳でまだ独身だ。

熱を測ると37度で少し熱がある。

くしゃみも出るが親は少し離れた青空町に住んでいるので来れない。

ネネは困って病院に行くことにしたのだが、ネネは「暗闇の森」の方に歩き出した。

その頃。

小屋から誰かが出てきた。

黒いパーカーを着てフードをかぶっている。

ボブカットだが女性だ。

名前はコウモリ。

彼女は「暗闇の森」の道を通って行く。

やがてたどり着いたのは沢山の花が咲いている場所だった。

毒草たちは毒々しい紫色を放っている。

コウモリが毒草を摘み終わって小屋に帰った時にちょうど小屋の前でネネが立ち止まった。

中に入ってはいけないと思うのに、中に入りたい。

そう思うネネにコウモリは声をかける。

「どうぞ中に入ってください。」

と。

黒く、甘い声。

「お入りになってください。」

コウモリに誘われて小屋の扉を開ける。

中は薄暗い。

床や壁の素材は木だ。

カーテンの奥にベットが一つ。

「ベットに横たわってください。」

ネネが横たわるとコウモリが毒草をすり潰しておにぎりに混ぜた。

それから毒草をまぜていないおにぎりを渡した。

それを食べ終わるとネネは寝てしまった。

次の日。

ネネは苦しんでいた。

熱が上がったのだ。

そんなネネにコウモリは毒草を混ぜたおにぎりを渡した。

ネネはおにぎりを食べ終わるとまた眠ってしまった。

コウモリがネネの心臓に手を当てて冷たい目で見ている。

心臓が止まっているか確かめていた医者はやがてネネの胸から手を離す。

静かにネネはこの世を去った。

実はネネはもう治らない病気だったのだ。

コウモリの考え方は残酷だ。

コウモリはもう治らない病気で苦しむよりも早く安らかに毒を口の中に入れてこの世を去った方が良いと考えているのだ。

だからコウモリにとってコウモリのやっていることはとても良いことと思っている。

一度死んだ人はよみがえらないのに。

そこは天国屋。今日も誰かが入って行って誰かがこの世から去っていく。


読んでくれて有難うございました。

チミーは何作か作品を作っていますので是非読んでみてくださいね。

コメントと感想待ってます♪

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ