表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
30/42

第三十話

音のない世界で読んでください。

9月20日。日曜日。暑い夏の終わりを示すように木々が紅葉し出し、ちらほらと落ち葉が舞うころ。たまたまその日はスマホの電源が切れていた。それを思い出し、充電をした。すぐに電源が入った。するとすごい量の通知がきた。着信からメッセージまで。しかもそれは1時間前に間髪入れないできていた。急いでいた雰囲気からかけ直すことは出来なそうなのでメッセージを開いた。30件ほどのメッセージはたった1人から送られたものだった。そのすべてが、早く病院に来てという内容だった。詳しいことはわからない。相当焦って送ってきたのだろう。メッセージの中で稀に誤字や、未完成のまま送られてきていた。状況を察した自分は急いで病院に向かった。送り主からどんな状況なのかある程度予想がついていた。


病院についてから急いで病室の方へ向かった。病院内はメッセージから感じ取った焦りや切羽詰まった雰囲気はどこやら、静かにゆっくりと時間が流れていた。病室の扉の前ではメッセージの送り主が頭を抱えて声にならない言葉を吐いていた。病室内からも名前を呼びながら泣いている女性が見えた。白衣の人の影でよくは見えなかったがベットの上で寝ている人の顔には白い綺麗な布がかけてあった。自分は送り主の近くに座り抱きしめることしかできなかった。自分が抱きしめると人目をはばからず遠くにいってしまった人に届けるかのようにさらに声をあげて泣いた。その泣き声だけが日曜日の人の少ない病院内に響いていた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ