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第二十話

撮影が大方終わってあと少しというところでスタジオの扉が開く。


「お疲れ様です。」


どうやら、ルイが学校を終え、自分のメッセージを見てきたらしい。


「ルーイー。」


元気よくルイに襲いかかるひかるだが間に自分が入る。


「仕事終わってから。」


「お疲れ様。もう少しだからがんばって。ひかるが仕事している姿も見たいからね。」


ルイが一言ひかるにいうと、少し顔を赤くして飛び跳ねながら急いで撮影に戻る。


「手慣れたもんだね。」


「もう何年も一緒ですから。ひかるの行動パターンと喜ぶツボは抑えてるつもりですよ。」


「それにしても久しぶりだね。学校は楽しい?」


メッセージではやりとりはしていたものの直接会うのは久しぶり。正直自分もルイに会いたくてたまらなかった。


「楽しいよ。委員会もしてるし、行事にも参加できてるよ。今度部長になるしね。」


「そうか良かった。」


自分の肩くらいにあるルイの頭を撫でた。どこか嬉しそうに笑ってた。


「兄さん、あの人は新人の人?」


「入社してもう結構経ってるけどまだ会ってなかったの?」


「僕は基本的に兄さんの部屋から出ないから。部活もあるし、みんな退社した後に真心姉さんに鍵を開けてもらってるから。ほとんどの社員とはメッセージでしかやりとりしてないからね。」


「そっか。なら今度から覚えておいて。セキュリティーに関してはルイに一任してるから、そこら辺は重点的に。」


「了解。」


この仕事の関係上、様々な人たちと会うことが多い。自分たち以外で考えるとモデルを頼んでいる人なら尚更。そこには良からぬことを企てる人も多々いる。前に一度、うちのモデルに強引に手を出そうとしたとある会社の御曹司がいた時に社員全員に配っていたタブレットがとても役に立ち、大事にならずにすんだ。もちろんこの会社とはもう契約はしないということで手をうち、悪評がどこからか流れたのかしばらくしてその会社は潰れた。今後そんなことのないようにルイに特殊なセキュリティソフトを作ってもらい、とある言葉に反応して録音を開始する機能をつけた。その録画はすぐに自分とルイの元に送られて、スイッチ1つで通報と場所の特定ができる。こう言った知識は自分にはあまりないがこのソフトを2ヶ月で作り上げたルイは本当にすごいのかもしれない。


ルイが来てから周りが引くくらい気合の入ったひかるは高速で仕事を終わらせた。終わらせるや否やダッシュでルイのもとに駆け寄った。


「ひかる、終わったのはいいけど、ちゃんと撮れてるだろうな。」


「疑ってんの?もう2人が写真選んでるから一緒に見てくれば。」


うちの雑誌に記載する写真は基本的にモデル本人に選んでもらっている。自分が一番輝いている顔は自分が一番理解してると思うから。モデル地震のモチベーションのアップにもつながる。愛とめいは仲良くキャッキャいいながら写真を選んでいるから問題はなさそうだ。


「2人の様子見てると大丈夫そうだからもう今日は終わりにしていいよ。そろそろ自分たちはお邪魔みたいなんで退散しようかな。」


作業をしていた真心を連れて騒いでる2人のもとに向かった。2人の世界を邪魔しちゃ悪いからね。


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