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第28話【驚愕の進行】

オーガの打ち下ろしのパンチを俺は躱して肘をブレードで切りつけた。


続いてオーガの右の大振りフック。


俺は屈みながら躱すとオーガの膝を切りつけた。


更にオーガの左フック。


俺はバックスェーで下がりながらオーガの拳を切りつけた。


「ぐがぁぁあぁあぁあ……!!」


斬激の痛みに堪えかねたオーガが後退ると俺は正面切って飛び掛かる。


そして分厚い胸板をブレードで横一文字に切りつけた。


「ギィァァアアア!!」


『ちっ、硬いな……』


オーガに対して確実にダメージを与えているが、当たりが浅く感じられた。


皮膚が固い。


肉が厚い。


致命傷まで届いていない。


ダメージを積み重ねているが決定打に欠けている。


『しゃあねってか……。気が進まねえが、ちょっと嫌らしく行かせてもらうぜ』


今度は俺から前に進み出た。


その俺に対してオーガが巨大な拳を振り上げる。


『今だっ!!』


俺は密かに掬い上げていた土をオーガの顔面に投げつけた。


目眩ましだ。


「ウガッ!?」


顔面に土を食らったオーガが屈んで身を丸めた。


両手で顔にこびりついた土を払っている。


そこに俺は余裕で接近すると、下から上へとブレードを振り上げた。


真っ直ぐなアッパーラインで振るわれたブレードが、オーガの顎先から鼻を上り、眉間までを切り裂いた。


「ウギャァアア!!!」


正中線に沿って顔面から鮮血を吹き出すオーガが悲鳴を上げていた。


だが、オーガは絶命どころか転倒すらしない。


『なんちゅうタフネスだ……。人間なら死んでる深さだぞ!?』


続いて俺は横一文字にブレードを振るう。


狙った先はオーガの喉仏である。


『切ったぞ!』


俺のブレードは可憐にオーガの喉を過ぎた。


煌めきの後にオーガの首から鮮血が飛び散る。


間違いない。


俺の刃先は命まで届いただろう。


『決まったな──』


だが、オーガのアッパーカット。


「ふがっ!」


『ぎゃふん!!』


俺は上半身を掬い上げの拳に殴られて宙を舞う。


『まだ、動くのかよ!?』


しかし、当たりも威力も低かった。


やはり瀕死だ。


オーガも顔を切られ、喉を切られているのだ。


体力的にも限界が近いのだろう。


力みも弱い。


宙を舞った俺は足から綺麗に着地した。


そして、着地と同時に前に走り出る。


今が追い込み時だ。


一瞬も休ませてなるものか。


突進からのジャンピングスピン。


そこからのバックスピンエルボー。


『串刺しにするっ!!』


俺はバックスピンからブレードをオーガの顔面に突き立てた。


ブレードの刃先がオーガの眉間に突き刺さる。


俺は刺さった刃を引き抜くためにオーガの胸を蹴って跳ねた。


すると顔面に穴を開られたオーガが背中からダウンした。


『やっと死にやがったか……』


俺が倒れたオーガの顔を見下ろしているとオーガが僅かに動いた。


「ガッ……ガガっ、ガッ……」


『まだ死なないのかよ! なんちゅう生命力だ!?』


俺はとどめにオーガの脳天にブレードを突き立てる。


そして、刺さった刀身をグリッと抉った。


脳味噌への直接ダメージだ。


今度こそオーガが事切れる。


『ふぅ……。あんまりしつこいと、女の子に持てないぞ……』


オーガの死体にそう声をかけると俺は草むらに進んだ。


クレアの元を目指す。


『クレア、大丈夫か?』


俺は倒れているクレアに近付くと、ほっぺをペンペンっと叩きながら声を掛けた。


「ぅぅ……」


クレアは唸るが目を覚まさない。


『ダメか、目を覚まさないぞ……』


仕方ないので俺はクレアの豊満な胸を指先で突っついた。


ぷにぷに、ぷにぷに──。


「ぅ……あ……」


『やっぱり目を覚まさないか~。仕方ないな~、パンツでも覗くかな~』


そう言いながら俺がクレアのタイトスカートの裾を摘まみ上げるとクレアが目を覚ました。


俺と目が合う。


『おはよう、クレア……』


「……何をしている、アナベル?」


俺はスカートの裾を摘まみ上げながら答えた。


『決まっているだろ。気絶しているお前を解放しているのだ』


「私の知る限りの医学だと、診察時にスカートを捲る技法は知らないのだが?」


『なに、我流だ。気にするな』


クレアは外れた義足を拾い上げると踵を振るって俺の顔面を殴り付けた。


『ギャフン!』


そしてクレアは義足を嵌めると立ち上がる。


『歩けるのか、クレア?』


「ああ、大丈夫だ。それよりオーガはどうした?」


『倒した。向こうに倒れているぞ』


クレアが草むらから出てオーガの死体に歩み寄る。


『なあ、クレア。この辺には生息していないモンスターなんだろ。オーガってよ』


「そうだ」


『じゃあ何でさ、この辺に居るんだよ、オーガが?』


クレアは西の山脈を見ながら言った。


「西の山奥に古いダンジョンがある。そこにオーガが生息していると聞いたことがあるが、おそらくそこからやってきたのだろう」


『ダンジョンから? なんでだ? 民族大移動か?』


「知らん」


俺たちが草原の真ん中で、そのような話をしていると、信じられない光景が目に入る。


『お、おい、あれは……』


「バ、バカな……」


いつも冷静なクレアですら目を剥いて驚いていた。


俺たちが目撃した光景は、列を連ねて進行するオーガの一団だった。


その数は10匹は居る。


多くのオーガが列をなしてグラナダの村に向かっているのだ。


『マジで民族大移動かよ……』


「そんな、バカな……」


『な、なんでオーガが、あんなにも……』


「し、知るか。兎に角行くぞ!!」


クレアはグラナダの村に向かって走り出していた。


村人を避難させるためだろう。


俺もクレアに続く。



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