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第5章

XX月XX日

システム:オールグリーン

外部環境:イエロー


彼の舟は、データ上で参照する流星のように空へと翔けていきました。以前も述べた通り、ワタシは施設外に出ることは出来ません。なので、施設の窓から眺めていました。彼の舟が見えなくなるまで、ずっとずっと。

さて、彼の出立は彼を批判する人々の目に留まることとなってしまいました。自らの身を隠し、周囲のネットワークを参照することはワタシにとってはとてもたやすいことです。そこで近々この施設の調査に来るとの情報を手に入れました。彼は長い間帰ってくることは無い。その間にこの場所へと侵入してしまえば、と考えたのでしょう。ワタシはそれをも防がなければなりません。彼を通して感情を学ぶのも課題の1つでしたが、第一にこの施設の護衛があります。そしてそれは、彼が去った後も同じことです。

彼の研究資料を集めて、戸棚にしまってはそのバックアップを取り、その繰り返しでした。時間は有限です。ワタシが出来ることも限られています。ワタシはそれらを自分の出来る限りの速さで行いました。そこで得たものは、次に日誌に書くときまでにまとめておきましょう。それまでに、このバックアップの作業が終わるよう、ワタシは祈るしかありません。


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