2.キャラクターの設定は深く
キャラクターの設定は、あっさりで済ませるのではなく、彼らの内面深くまで考えることが大切です。
髪型や瞳の色、年齢、雰囲気、性格だけの設定は、あまり意味がありません。
いつか必ずどこかでキャラクターがブレます。
私が経験して感じたことです。
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「鈍感すぎて、主人公の頭がおかしい」
そう言われてしまったということは、私が『そのキャラクターらしさ』より『書きたい展開』を優先していたからだと思いました。
そこで、次は登場人物がその人らしく動けるように、『キャラクター設定を見直す』ことに決めたのです。
ちなみに、私がどんな設定を新たに決めたのかといいますと……
・年齢、身長、体型、服装
・出身地や家族構成(家族の仕事も)
・お金の使い方
・長所・短所、好きなもの・嫌いなもの
・運動は得意か、頭を使うのは得意か
・基本的な思考パターン
・過去にあった大きな出来事
・そのキャラクターのキーワード などです。
ここにあげたのは、ほんの一部分です。三分の一もないです。
すべてのキャラクターに設定を考えるのは難しかったので、主要人物だけやっています。
かつてはあまり意味がないと思っていた『本文中に登場しないであろう細かい服装の設定や、過去にあった大きな出来事の設定』ですが、こういったことも考えてみるのも大切だと思います。
例えば『どんな服を着るか』は、その人の内面と繋がっていると思うのです。
よれよれで色あせた服を着る人は、あまりオシャレに興味がないのかな、とか
セクシーな服を着る人は、プロポーションに自信があるのかな、とか
その人の服を見て、その人の内面をなんとなーく想像できますよね。
ですので、私は読者さんのためではなく、自身の頭の整頓のため、どんな系統の服を着ているか決めました。
そして『過去にあった出来事』ですが、そのキャラが何に喜びを感じ、何に怒りを覚えるのかを考える上で、必要になってくると、私は思います。
一見、意味のなさそうなものでも、きっとそれはキャラクターを知る上で大切な手がかりになります。
いろいろと設定してみることで、改稿をスムーズにしてくれるかもしれません。