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第27話 富士也合流!

『美味そうなのがいっぱい!!』


「カール、迷子になるぞ」


「そうやえ、迷子になりますえ」


そう万里が言うと手を握られる万里。

そんな万里に寄りかかるユウギ。

万里のそばにいる羊のような角を持つ金髪のロングヘアーの少女が誰かというと。

ここに来たときに露天?にいる老婆に無理やりに渡されたおおきな卵からかえった西洋の竜である。

ランクはSだが、いまは万里と同程度であることを忘れるなかれ。


「やはり、万里は奇妙な生物に好かれるんですね」


「日菜、めかくしされたらどこにいけばいいのかわからん」


日菜が後ずさるがなぜか、海里もひきずる。

あの彼女のどこにそんな力があるのだろうか……。


「よお、万里。 久しぶ、り?」


『わー、同族?だぁ!』


富士也が歩いて来て、万里を見て硬直をしている。

なぜなら、お互いに龍を連れているからである。


「富士也、たすてけ」


「え、なんで」


助けを求める万里に困惑する富士也。


「前にも私にもいったがおしつけられるからやめといた方がいいぞ」


「そうだな、万里はいまの状況に耐えられないんだろう」


「大変なんですね」


「大変ですませることやないと思うんはわっちだけやないと思うんやけど」


赤羽が富士也の肩をたたいてそういうと炎心も同意をしていた。

鈴はおろおろした様子で万里を見ている。

深紅が苦笑しながらその様子を眺めてからツッコミをいれている状況だ。

この世界には西洋の竜と東洋の龍とそれぞれ存在している。

どちらもSランクと高いランクもちだ。


『私はカール。 ご主人の従魔をやっている』


『私はエルだよ~。 マスターの従魔してるの~』


万里と富士也の従魔はにこにこと会話をしている光景はほほえましい。

金色の竜が万里の従魔で白銀の龍が富士也の従魔だ。

龍形態でもいいはずなのに、なぜか人型で行動するこの二匹。

万里と富士也もよくわからないでいる。


「それより、どうやってきたんだ?」


「はるかさんが転移の魔法陣を書いてくれてそれでこっちに」


万里の問いに富士也はそう答えた。

はるかは千里さんと美桜さんとかなり仲が良くて上級の冒険者なのだとか。


「ああ、あの人ならありえるわ」


『どういうことだ?』


と、納得するユウギとカールは不思議そうに万里にひっついていた。


「まあ、それより…………これからどうする?」


「やはり、鈴をここにおいて」


「ついていきます~っ!!」


海里の言葉に赤羽がそういうと鈴にしがみつかれる。

なぜ、彼女がこんな行動とるのか赤羽には理解しがたい。


「ユウギ、離れてお願いだから」


「いけずやな~」


万里はげんなりしながら言うのだがユウギは離れる気はないらしく。


『ご主人、かれーらいすというのを食べたい!』


カールにぐいぐいと袖をひっぱられる万里であった。


「そういえば、食費……どうするか」


「なにかやばいのか?」


万里のつぶやきに富士也が尋ねる。


「カールのやつかなり大食いでさ。 ユウギもかなり驚いてたんだ」


「ああ、それでか」


困ったような感じの万里に苦笑する富士也。

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