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第25話 みなもちゃん旅立ちます

「秀久くん、うちの子をお願いね? 無茶したりすると思うから」


「任せてください、お母さん」


「もう、お母さんは心配しすぎです! わたしより秀久くんの方が無茶しますよ!」


 みなもの母のななみに言われて秀久は笑みを見せる。

みなもはというと頬を膨らまして拗ねているようだった。

まあ、そのさいに猫耳と猫尻尾がでたりしているが。

彼女は猫を先祖とする亜人族のレッサーフェルプールなのだ。


「ふむ、どっちもどっちな気がするがな」


「智ちゃん、それは失礼だと思いますよ」


杉崎 智に四葉 萌がじと目で注意をしていた。

 なにがどうなったのかは知らないがこの二人も旅についていくことになったのだ。

カメラの機材をもちながら旅でもするつもりなのだろうか、彼は。

龍星がいたら間違いなくアイアンクローを受けるだろう。

冒険者をなめとんのか!って思うくらいの。

 それに運動は苦手な彼がどうしてついていくなどという行動をしたのか。


「じゃあ、行ってきます!」


「気を付けてね」


手を振りながら秀久と一緒に歩いていくみなも。

その様子を見えなくなるまで見つめていた。

こうしてみなもたちは旅に出ていくのであった。

まあ、この一週間の間に秀久たちは千里さんと美桜さんからものすごい鍛錬を受けていたのはいうまでもない。

その頃、つぐみ達の方ではというと……。


「ふにゃ~♪」


「つぐみ、垂れてるね」


「りゅうくんの懐の中は安心するからね~♪」


垂れているつぐみに猫耳と猫尻尾が生えていた。

 それは気持ちよさげにゆらゆらぴくぴくと動いている。


「かわいいな~、つぐみは」


そう言いながら頭を撫でて歩く龍星。

 超怒級シスコンの本家はドラグーンと龍星のどちらなのだろうか。


「僕にはできないな」


「うーん、京里くんにもできることがあるよ」


うらやましそうな京里に芹香は笑顔でそう言った。

 そうですね、と京里はうなずいて前を向く。


「ガウウ《龍星の懐は謎なんだよ~》」


《主の兄は謎なり》


ルイセとシルトはそれぞれ龍星を見ているようだ。


「んで、次はどこに行くか‥‥だな」


「僕としては強くなりたいかなって思っているんだけど」


「あたしはもっと知識を得たいと思ってるの。 シルトとルイセも同じだと思うから

あと、武器になるものがほしいかな。 守られてばかりじゃなくてあたしも強くなりたいの!

美桜さんやお母さんみたいに!」


龍星はマップを見てそうつぶやくと京里は考えを伝え、つぐみは知識を得たいらしい。

 ちいさな手で握りこぶしをしていうつぐみ。


「そうだね、まだまだ知識は足りないもんね。 それもいいかも」


芹香たちはあるきながらそんな会話をしていた。


「なら、手っ取り早く迷宮がある都市にいくか」


「そこで素材を集めながら強くなるのもいいね」


「知識はどうしたらいいかな? 美桜さん、呼んだらきてくれるかな?」


龍星はそう言いながら芹香も同意し、つぐみは知識を得たい場合はどうしたらいいかと悩んでいた。

 とりあえず近くにあるサンマイト都市へと向かうことにした。

そこでなら武器も防具も豊富にあると思われるし、迷宮もあるのでそこで過ごそうと計画をたてて歩き出す。

※レッサーフェルプール

獣人とにた亜人でこちらは猫を先祖にした種族。

猫耳と猫尻尾が生えている。

格闘するときは手足を獣の手にして戦う。

武器を使って戦う方と格闘で戦う両方をするときもある。

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