第20話万里たち一行は?
トヨアシハラ都市にいた。
そこは温泉とかいろいろが名物である。
ここでいったん休憩することになったのである。
万里は日ごろの疲れをいやすために温泉へとつかりにいった。
「は~・・・・極楽極楽」
と、じじくさい発言をしながら湯船でゆったりとくつろいでいる万里。
夜空に光る夜景を眺めながら疲れをいやす。
これも醍醐味というべきであろうか。
ちなみに彼がいるの露天風呂の混浴である、そこを間違えないでもらおう。
ここで万里はなにものかの気配を察知して若干不機嫌になっていた。
「まあ、ほかにも泊まっているやつもいるからしゃーないか」
と、独り言をつぶやく万里。
まさかここにだれかくるとも予想もしてないようである。
「や~、温泉は人類の神秘やね~」
バスタオルをまかずにずかずかと混浴へと歩いてくるユウギ。
「・・・・・なんじゃこりゃ~~~!!?」
思わずキャラ壊れをしてしまう万里であった。
「キャラ壊れすぎやで、万里」
「そんなに堂々と会話されても宮野さんは困るだけなんですが!?
というか、バスタオルくらい巻いてください!!」
湯船に近寄り、近寄るユウギにパニックになる万里。
「え、嫌や♪ あんなかたっくるしいもん。 つけたがる気がしれん
後、困ることないやん。 一緒に入ったことあるやろ」
「それは無理に入ってきたんじゃないですか!?」
そう言いながら近寄る彼女から離れようとする万里。
万里だけが慌てふためているだけである。
「と、とにかく宮野さんは上がりますのでごゆっくり!」
「そういわんと、つかればえぇやん♪ 背中とか流したるで♪」
上がろうとする万里に笑顔でそういうと体を洗い出す。
「いや、でも。 ユウギさんは嫌でしょう?」
「なんでなん? 別に嫌やないで」
視線をそらしている万里に不思議そうに見つめるユウギ。
万里としてはこの場にいられるの無理なので腰にタオルをまいてあがりたいが、ユウギがそれをユルサナイ。
しかし、万里としては混浴で女子といるのは精神的にも耐えれないものがある。
「えぇから、つかりんさい。 酒のますで」
「あ、はい」
千里さんより威圧の気におされて温泉につかりなおす万里。
「いや~。いつぶりやろうか、こうして万里と温泉につかるの」
「思い出したくない黒歴史です」
「なんやて?」
笑顔のユウギに万里が言うと黒い威圧が万里にあてられる。
体と頭を洗い、湯船につかるユウギがそう話す。
「なあ、なんでそんなに嫌なん?」
「いや、宮野さんてきには普通の反応なのですが」
ユウギの問いに万里はしどろもどろな様子で言う。
「固い口調やめて、いつもの口調ではなしてや」
ユウギの言葉に混乱している万里には難しいことなのだが。
なんとか普通に話す万里。
「わ、わかっているけどな。 ユウギの方の対応がおかしいからな?」
「あはは、心配してくれとるん? 大丈夫やって万里限定やさかい」
「どういう意味でかは聞かない方がいい気がしてきた」
ユウギの対応に万里の顔が赤くなっていた。
「・・・・万里は、人間の方がえぇ? 鬼のうちやと・・・・ダメなん?」
「それ、は・・・」
後ろから抱き着かれて万里の背中にユウギの豊満なバストがあたる。
悲しそうなそんな声が彼の耳に届く。
「うちは人間やない・・・・。 せやけど、普通に恋だってするんよ」
そう月を見つめながら酒を飲むユウギ。
「異種族みんな、普通に恋をして子供を産むそれくらいはできるんや。
でも、怖がって近寄ろうとする人なんてそうおらん」