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第19話

「お兄ちゃん、この子たちどうしよう?」


「そうだな~」


つぐみは三匹を龍星に見せながら眉を八の字にしてさげて困っているようだった。

龍星は腕を組んで考え込んでいるようだ。


「おいていった方がいいのはいいけど」


「ついてきちゃいそうだよね」


芹香と京里も三匹の頭や喉を撫でながら困った顔をしているようだ。


「ガウウ《りゅーせーの懐にいれるのは?》」


《それはアリなの、か?》


ルイセはしっぽを揺らしながら言い、シルトはつぐみの頭の上で困惑している様子。


「うん、りゅうくんの懐はなんでかよくはいるからできるかも」


「芹ちゃん、でもそれだとお兄ちゃんの動きを阻害しちゃわない?」


う~むと悩んだ様子で言う芹香にいい考えだが、龍星にもしものことがあったら悲しいのでつぐみは不安なのだろう。


「いや、つぐみ。 忘れているかもしれないけど、つぐみを懐にいれたまま戦っていたからね」


と、苦笑しながらツッコミをいれる京里。


「えっと、それは赤ちゃんの頃からの習慣でして」


ちょっと恥ずかしそうに話すつぐみ。

そう、生まれたときに母と美桜は出会って会話をしていて泣きそうになるつぐみを懐にいれたら泣き止んだのでそれでどんどん習慣になってきていたのだ。


「友達と遊ぶときは後ろをまって~、お兄ちゃんと言いながら追いかけてきてたな~」


龍星はしみじみと昔を思い出すように語る。


「ガウウ《知ってる~♪》」


《初耳なり》


ルイセは尾をぶんぶんと振りながら言い、シルトは驚いて?いるような感じだ。


「あと、あたしが危ないことしたらお尻ペンペンと説教だったよね。 あれはきつかったよ~」


「あれはつぐみが悪い」


つぐみはその時を思い出してしょんぼりしているようでキッパリと龍星が言った。

苦笑いをする京里と芹香。


「芹ちゃんもヒデくんが悪いことしたら怒ってたよね」


「うん、かわいい弟だからね♪」


つぐみがふ、と思い出したように言うと芹香は笑顔で言った。


「秀久も結構な無茶するからな、つぐみと秀久って双子なんじゃないかって思うくらいだったなぁ」


「でも、ヒデくんをお兄ちゃんというのはなんか微妙なんだけど」


「それは仕方ないよ、つぐちゃんにとってのお兄ちゃんはりゅうくんみたいな人だもの♪」


龍星も思い出したように言うとつぐみは微妙な顔をし、芹香はくすくすと笑っていた。


「う~ん、ということは僕は龍星さんに秀久とはるかさんにつぐみをお嫁にくださいって言わないといけないのかな?」


「にゃ、にゃにを言ってるの!?」


話を聞いていた京里がそういうとつぐみの顔は赤くなっていた。

つぐみは兎も猫もチワワもあうと思う人~!

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