第1話 召喚少女つぐみんの巻!
こんな感じかなぁ?
どう書いたら巨体ってイメージしてくれるかなぁ。
つぐみは大きな広場で深呼吸をしていた。
そこには奇妙な文字もしくは文様が描かれているのがわかる。
つぐみ自身は弱い方なのでたとえ皆既月食で生まれて、高魔力の持ち主なので使い魔を呼び寄せることとなった。
「来たれ 来たれ 来たれ 我は汝とともに生まれ出でたものなり、そして汝とともに成長せし者・・・。
声と心と記憶を届け、夢や昔、遊んだ者である・・・。
我、汝らと心を通わせることができるにないてなり・・・。
今ここに約束が果たされる時、汝との誓いを成立させ 祝福を受け、ここにその御身を召喚する!」
魔法陣の上で手を組み、目をつむり呪文を唱えていく。
つぐみの体に文様が浮かび、ごうごうと風が巻き起こり、木々が揺れているのもわかる。
風がとまり、つぐみの目の前に大きな深紅の巨体に大きな深紅の翼の巨狼が現れた。
「グオオオオォォン!」
とてつもない大きな雄たけび、いや咆哮がこの場で響く。
思わず座り込んでしまうつぐみ。
後ろ足をさげて前足をのばして伏せるようにして巨大な顔を近づけてくんくんと匂いを嗅いでいる。
つぐみは恐る恐ると手を伸ばして鼻のあたりをなでると目を細めた。
ふわふわな毛並みを優しくなでてから、つぐみはふんわりと笑う。
巨大な深紅の狼はまたもや遠吠えをすると、体がみるみるうちに縮んでいき、子犬さいずとなった。
そして・・・・そのままで。
「わきゅ~♪《つぐみ~♪》」
他人には鳴き声にしか聞こえないけど、女の子の声も重なる。
そのまま押し倒されるようにして顔をなめられてしまうが不思議と嫌ではなかった。
なぜか、やっと会えたという気持ちが沸き起こっているのだ。
出会ったことなどないのに、なぜかそう思えてしまうのは彼女の特性だからだろうか。
「やっと、会えたね。 ルイセ」
「わきゅう!《やっと、あえたの~♪》」
つぐみがそういうとルイセと呼ばれた深紅の狼はかわいい遠吠えをしてすりすりと甘えるのであった。
「すごい・・・・深紅の狼を呼び寄せるなんて・・・」
「せやけど、あれはSランクやで?」
「そうですね、あのままいけばSSSランクになりましょう」
「まだ、Sランク程度ですんでよかったな」
その様子を見ていたトゥラーシュはマナ犬のソラの頭を撫でて言った。
クリムは目を細めて、エルフのクラムは困ったように笑みを浮かべていた。
ハイズはまあ、予想通りか?という様子でつぶやいていた。
「ふにゃ~。 あの子もすごいにゃあ」
「うふふ、でしょでしょ? ボクに近しい子たちもあの子に呼ばれたがっているんですよ?」
目を丸くしている猫の獣人の褐色肌の女の子はそうつぶやいた。
プレセアはにこにこと満足そうな笑顔でその様子を見つめているようである。
「プレセアがお目にかけるニンゲンにゃのはわかったにゃ。
でも、後が大変そうにゃ」
「まあ、乗り切るしかないかな? あの子もあなたもあちらの子も」
「おんにゃじ魂なんていまでも信じられにゃいにゃ」
猫しっぽをゆらしながら黒猫の獣人の少女はそう言ってつぐみに視線を向ける。