プロローグ改
欲望のままに開放しませう!
昔、西暦20XX年の地球に巨大な隕石群が落ちてきた。
地球に住む人々と動物達は絶望し、混乱状態に陥り、収集がつかなくなり、全員が死を覚悟した。
世界規模の異常気象や荒廃した世界では生物などが生きられる環境じゃないことに気づいた人が遺跡で発掘された門を通ることで人々が移住することで地球の存亡を回避することができることを発見した。
それで人々がその門を通り、移住することになった。
だが、様々な場所に大きな不思議な輝きを放つ門が現れた。
人々と動物達はその門を藁をもつかむ思いでくぐり抜け、地球とは全く別の世界へと足を踏み入れた。
その世界はレティシア。
様々な人種、幻の生物達が住む幻想の世界。
ようこそ、この幻想が溢れる星へ。
この幻想の星レティシアは、貴方達を受け入れます。
そして、地球の生き物達がレティシアに受け入れられて200年の時が流れた。
~・~・~・~・~
つぐみside
じりり~ん!という目覚ましのベルが部屋の中で鳴り響く、なにか夢をみていたような気がする。
そう思いながらベットから出ようともぞもぞと動くあたし。
そのベルが自然と鳴りやむと不思議に思いながらあたしは布団から顔をだす。
ちなみにあたしは人より小さい部類にはいる。
ホビットなのか?と聞かれたりもしたけど、お母さんのおばあちゃんがそうだったというだけ。
「ふみゅ・・・・?」
「おはよう、つぐみ」
寝ぼけまなこで奇妙な声をもらすあたしに優し気な声が届く。
視線をあげると、そこには幼馴染の宮野京里くんことケイくんがそこにはいた。
「おはよう、ケイくん」
そう返してふんにゃりと笑うあたし。
もそもそと動いて布団から出ると、冷たい空気に冷やされてぶるっと体が震える。
それでしだいに覚醒してきてケイくんをもういちど見て目をこするあたし。
そして次の瞬間には・・・・。
「な、なんでケイくんがあたしの部屋にいるの~~~!?」
と、朝から大きな声をだしてしまうあたし。
驚きながらの声はとても響いていたと思う。
ちょっと不安定になると超能力がでちゃうけど・・・。
別世界にわたることで元は人だったが属性変化で変わることがあるらしい。
あたしの家系がまあそうだったりする。
「つぐみ、落ち着いて。 ほら、深呼吸して」
「すー、は~」
苦笑いしながら促すケイくんとそれに素直に従うあたし。
「落ち着いた?」
「・・・うん」
ケイくんに顔を覗きこまれてうなずくあたし。
恥ずかしい、寝起きの姿を見られるなんて・・・。
しかも、こんな可愛い寝間着姿を~~っ!
「ふふ、かわいい寝顔だったよ」
「ふみゅう///!?」
お、お願いだから耳に囁きかけるのはやめてほしい。
心臓がいくつあっても足りないよ~。
というか、なんでこんなに積極的なんだろう?
「それじゃ、下で待ってるからね」
「あ、うん」
そんなことを考えているとケイくんがそう笑顔で言って部屋から出て行った。
「・・・・とりあえず着替えよう」
そうつぶやいてからあたしはパジャマを脱いで私服に着替える。
~・~・~・~・~
みなもside
目覚ましのベルの音をたよりに手探りで探すわたし。
身を起こして、目覚ましを止めてあくびをかみ殺し、ぐっと背をのばしたときにたゆんと揺れる私の胸。
うぅ、また成長しちゃったんでしょうか。
揺れるバストをわしづかみしながらへこたれるのも私くらいでしょうかね。
ふと、鏡をみてそこにはわたしの姿が映る、目をぱちくりさせたら桜色に見えるのも体質の変化によるものなのかもしれない。
どうしてこんな特殊になったのかはたぶん血筋の関係なのかもしれないし。
この世界に生まれてきたときに変化したのかもしれない。
そんなことをぼんやりと思いながら、ベットから降りてネグリジェから着替えようとする。
「ふぁ・・・・眠いです」
またあくびがでるけど、さっさと着替えておいた方がいい気がする。
なのでさっさと着替えて私服に腕をとおして、部屋から出て階段を下りていく。
そしてリビングにはいると朝食を作っている母がそこにはいた。
「お母さん、おはよう」
「あら、おはよう。 みなも」
眠い目をこすりながら声をかけるとお母さんが振り向いて笑顔で笑いかけてくれる。
今日もお父さんは忙しいみたいで遺跡を旅してみているみたい。
たまにはかえってきてほしいものです。
「みなも、ごはんにしましょ?」
「はい!」
お母さんに言われて笑顔でうなずく私。
今日も一日楽しく過ごせますようにと願わずにはいられないです。
感想お待ちしております!