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13.らせん、ループ?なんか、足りない?
あなたは螺旋階段を駆け上がる。
ぐるぐると登り進めていくと、ウエディングドレスを着た人に会う。
あなたが彼女の名前を呼ぼうとした時、あなたは思わずこう言った。
「あなた誰?」
見知らぬ花嫁は顔を真っ赤にして怒ってる。
「あなたこそ誰?わたしの式を邪魔して、何が楽しいの?!」
その花嫁はあなたを押す。
とても危ないのだが、一生の晴れ舞台を汚された怒りは強い。
あなたは螺旋階段を転がって降りた。
ごろん、ごろん。
しかも花嫁のブーケを持ちつつ。
散らばったブーケの中に、螺旋階段の終わりにあなたは仰向けになって倒れた。
頭の上に人影が見える。
この式の新郎だ。
とても起こってらっしゃる。
あなたの今日の記憶は彼の足の裏だった。
3へいけ。
突破する力もない脆弱な貴様にお似合いだ。




