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元勇者の俺と竜王(少女)の二人暮らし。 世界平和は家庭円満の後でいい?  作者: Hike技研


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6/12

竜王様のファッションショー

リュミナは新しい服を着て立っていた。


白いブラウスに、細身の赤い皮のコルセット。そして、少し短めのスカート。


「どう?」


アレスは、竜王様のファッションショーに付き合わされていた。

女性をまじまじと見るのは、どうにも居心地が悪い。



しかも満面笑みでリュミナがこちらをみてる。


「……足を出しすぎだ」

やっと出た言葉がこれだ。


間違えたかなっと思うアレスをよそに、


リュミナは膝上までのタイツを引き上げ始めた。


「これならいいでしょ?」


スカートの裾を軽くつまみ、くるりと一回転する。


「……」

「どう?」


「……余計に。いやなんでもない。」


リュミナはにやりと笑う。


「そそる?」

「そういう言葉を覚えるな」


図星を疲れてしまい困る。




うちの竜王様は可愛い。




振り返ったリュミナは、口元にいたずらっぽい笑みを浮かべている。赤い瞳が、試すようにアレスを映した。


「まったく……」


アレスはため息をつくが、観念してよく見ることにする。


「冒険者の鎧しかみてこなかったけど。服って種類が豊富で楽しいのね。人の姿なんだから、楽しまないと損でしょう?」


スカートの端をつまみ、もう一度軽く回ってみせる。

その動きには、無邪気さと同時に――かつて竜王だった者の、揺るがない自信があった。


「見せる相手も、ちゃんと選んでるしね」


「そうですか」


何気ない言葉だが、アレスもリュミナもまんざらではない。


「良いのを選んだな」


「でしょ! 分かる!?」


「過度に豪華じゃないが、純白のシャツと色つきの革それなりの身分じゃないと似合わない。」


その理屈っぽい評価に、リュミナは頬を膨らませた。


「そういうことじゃない! 可愛いかどうか!」


「……」

一瞬の沈黙。


「……か、可愛いです」

絞り出した。顔が熱い。



リュミナは満足げに胸を張った。


「よろしい。じゃあ次いくわね」

また、くるりと回転する。


見えそうで見えない程度にスカートが捲れる。

アレスは無意識に傾いていた。


おっと 俺としたことが。




さて――終わらない。

どうやら、この小屋でのファッションショーは当分、幕を下ろす気がないらしい。


この物語は、最強が本気を出さない時間を描いています。


ですが、作者のメンタルは最強ではありません。

ブクマ・評価、いただけるととても励みになります。


ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

また次回もお付き合いいただけたら嬉しいです。

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