はじめての魔法
時間あいちゃうけどごめんなさい
次話ぐらいから一気に加速させたいと思います
魔法書を5.6冊読んでみたけど、大体の概念は理解した。著者の感覚によって変わるからどの本も違うことが書かれていた。結局共通した内容としては、まず魔法は火属性、水属性、地属性、風属性の四大元素に分けられる。そして上位属性として、無属性、闇属性、光属性があるようだ。無属性が上位魔法なのは時空魔法や重力魔法なども内包しているためだ。そして、どの属性も第一階層魔法から第十階層魔法まである。発動条件としては、魔力、イメージ、適性があり詠唱は魔法名以外は必要ない。
よし、体系的な概念は理解したし、そろそろ実際に魔法を使ってみるか。初心者指南書があったしそれに沿ってやってみよう。えーと、「まずは己の魔力を感じるべし」か。
これに関しては実はかなり前から感じていると思う。目を閉じてリラックスすると体に血とは違うナニカが流れているのを感じる。よし、次は「己の属性を知るべし」か。試してみるのが早いよね。
火属性第一階層魔法"炎作製"
そう唱えると手のひらの上にボッと小さな火の玉が生まれた。不思議と熱さは感じない。
すげぇ、本当に魔法があった!!楽しすぎるぞ。どんどん試してみよう。
水属性第一階層魔法"水作成"
地属性第一階層魔法"岩作製"
風属性第一階層魔法"風作製"
よし、四大元素はクリアしたぞ。そういや神の加護があるから全属性に適性があるんだった。ってことで
無属性第一階層魔法"魔力作製"
闇属性第一階層魔法"闇作製"
光属性第一階層魔法"光作製"
………………あれ、光魔法だけ発動しないぞ…
光属性第一階層魔法"光作製"
光属性第一階層魔法"光作製"
光属性第一階層魔法"光作製"
……………だめだ、やっぱり魔王の血統だから光には適性がないのか。神の加護でも得られないなんて…まぁいいか。6属性ってだけで十二分にチートだよな。そういえば、どれくらい魔力使ったんだろうか。
"ステータス・オープン"
ーーーーーステータスーーーーーーーーーーーー
名前:シン=ベルンシュタイン
性別:男
年齢:2歳
種族:魔族
称号:大魔王の息子、転生者、神の加護(最大)、魔神の再来
LV.1
体力:300/300
魔力:942/1000
物攻:100
魔攻:100
防御力:100
アビリティ:賢者の魔眼、破滅の魔眼
魔法:6属性第一階層魔法
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なるほど、60近く減ってるな。発動した魔法は6発だから第一階層魔法1発あたりだいたい10ぐらい魔力を消費するのか。こりゃ1日中訓練できるぞ。
えー、次の指南書は「どの属性に適性があった場合でもまずは無属性魔法を鍛えるべし」か、なるほど無属性ならどの属性にも応用が効くのか。それに無属性は魔力そのものを操るから基礎的な鍛錬に向いているというわけか。よし、今日は一日中無属性魔法で遊ぶぞー!
無属性第一階層魔法"魔力作製"
手のひらに淡い魔力の塊なようなものが生まれる。第一階層魔法と言っても当然色々種類がある中でこれは一番基礎魔法といったところだ。
ファイアーボールとかもいいんだけど、本燃やしちゃったら大変だし、手のひらに留まり続けるこれらの魔法の方が修行には向いてるな。よし、こいつの大きさや形を変えるところから始めよう。大きくなーれ、おぉどんどん魔力が吸われるなぁ。じゃあ小さくしてみよう、なるほど小さくしても魔力消費は増えるのか。本の形になれ…うわこれ難しいな。絵を描くのと同じ感覚だ、もっと練習しなきゃ。
「シン様、シン様!こんなところで寝てたんですね、起きてください。夕食のお時間ですよ。魔王様と奥様もお待ちです。」
うわ!びっくりした。目の前にリリーの顔があった。あれ、たしか、2時間ぐらい魔力遊びしていたら急に体がだるくなって…魔力が切れたのか。それで寝てしまったようだ。
「うん、りりーありがとう、いまいくよ」
体がまだ少しだるいな、今日はゆっくり休んでまた、明日から修行だ!目指せ大十階層魔法!