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この世界の種族と魔法書入門

 リリーに本を読んでもらうようになってから1年が経過した。


 


 お前それめっっちゃ乱用するやん!って?だって便利だし、本読む以外特別なことなかったんだもん。でもお陰でこの世界の知識はあらかた手に入った。肝心の魔法書は読んでもらってないんだけどね。


 まとめておくと、この世界に住むものは主に6種類に分別されるらしい。人族、亜人族、獣人族、魔族、神族、魔獣だ。まぁ悪魔(魔王)がいるんだから当然他の種族もいるんじゃないかと思っていたけどビンゴだった。亜人族はエルフ、ドワーフが属し、獣人族はケットシーを始めさまざまな動物を祖先とするものが多く、ドラゴンを祖先とするドラゴニュートもここに属する。魔獣はいわゆるモンスターってやつだ、ゴブリンからドラゴンまでその強さは多岐に渡る。強さに応じて魔獣、幻獣、神獣と呼ばれる。神族に関してはよくわからないが、天使と神に分けられるようだ。


 対立関係は大体、人族&神族vs魔族で亜人族と獣人族は中立のようだ。魔獣は基本全種族の敵だ。人族は大して強くはないが、勇者と神族によって拮抗状態になってるっぽい。でもわかる通りこの世界はめちゃくちゃ広いのであまり切羽詰まった戦争はしていないようだ。


 あとは世界の歴史やらなんやらいろいろなことを学べた。もう喋れるようになったし自分で歩くこともできるからそろそろ魔法について知りたい。


「りりー、ぼくまほうのほんよみたいなぁ」


「…魔法の本ですか、いいですよ。魔王様からシン様が自由に書斎に行く許可は得てありますから。それにしても本当に本がお好きなんですね」


 流石リリー!仕事が早いね、読書は日本にいた時も嫌いじゃなかったからね、というか唯一の楽しみが読書だったんだ。リリーは僕が内容を理解してるとは思ってないようだけど…


「ありがとう、いってくるね」


 よし、やっっと念願の魔法について知れる!ワクワクするなぁ。


「えどわーどさん、おはよう、ほんよむね」


 いつも、書斎で本を読んでるおじいちゃんに挨拶をする。以前は追い返されちゃったけど、今回はパパ上の許可があるから大丈夫なはず…!


「おぉ、おはようございますシン様。話は聞いておりますぞ、入門向けの魔法書をいくつか用意して待ってました。どうぞお読みください。」


 ふぅ。本当にリリーさまさまだなぁ。事前にアポ取っといてくれたからエドワードさんが入門向けの魔法書を用意できたんだ。ありがたく読ませてもらおう。


 なになに、ーーーーーーー


 当たり前だが魔法に関しては前世の記憶が何も役に立たないから結構理解するのが大変だったし楽しかった。


 「魔王様も何をお考えなのじゃか、いくら魔王子様とはいえ、2歳から魔法書を読ませるなんて、理解できるわけがなかろう。まぁいいわい」


 そういってエドワードさんはいつもの席に戻って行ってしまった。まぁたしかにまさか2歳児が本の内容を完璧に理解してるなんて思わないよなぁ。


 よーし、絶対に魔法を覚えて驚かしてやるぞ!


 




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