死にました。転生します。
その場のテンションで書き始めたよ。ゆっくりでも続けていきたいです!優しく見守ってください~
いつものように会社に行き、社畜として働く日々。目の前の仕事に必死で人生を楽しむ余裕もない。自分は本当にこのままでいいんだろうか、どこで人生間違えたんだろうか、そう考えたことは何度もある。
でも考えたところで答えは出ないし鬱になるだけだ。おれはこのまま大したことも成し遂げられずいつか死ぬのだろう。いつものようにそんなことを考えながらコンビニで買った安い酒を飲みながら歩いていたその日、おれは死んだ。
そこは白い空間だった。
は?いや待て待て待て、唐突すぎるだろ。これは夢なのか?ん?あれ、でも確かに信号無視した車に跳ねられたはずだが…
「回想中すまんのぉ、ちょっとミスしちゃってのぉ、間違えて殺してもうたわい。ふぉっふぉっふぉ。」
うわぁぁあ!びっくりした。間違えて殺しちゃった?!ふざけんななんて軽いノリなんだ。なんだこのおじいちゃん、いや待てよこのいかにもな感じまさか…
「ふぉっふぉっふぉ、そうじゃ、いかにもワシが神様じゃ。お主には申し訳ないが別の世界に行ってもらうことになったのじゃ」
ま、まじか、やっぱりそうなのか、このおじいちゃんが神様なのか。心を読めるようだし、あり得ないと思いつつも人間意外にも動揺しないもんだな。てかなんだって?!もう地球には戻らないのか?
「ふぉっふぉっふぉ、申し訳ないのぉ。だがお主、本当にあのまま地球におって良かったのか?ずいぶんつまらなそうな人生を歩んでおったが」
……確かに、確かに両親はとっくに他界し、友達も恋人もこれといっていなかった。あのまま生きてても絶対に幸せにはならなかっただろう。そう考えると社畜の日々から解放されただけ幸せなのかも知れない。
「てことで、お主には精一杯の謝罪を込めて、記憶を持ったまま別の世界に転生させるぞい。」
なるほど、もう一度人生をやり直せるのか、これはワクワクしてきたぞ…!本当はもっと人生を楽しみたかった。何度妄想したことか。
「だけど、なんで別の世界に行く必要があるんだ?」
「お主、ライトノベルというものをよく読んでおったじゃろう?そこで、どうせならお主の望む世界に転生させてやろうと思ってな。いわゆる剣と魔法の世界じゃ。」
なんだって!?確かにおれの日々の唯一の娯楽といえば、ネットでライトノベルを読むことだけだった。まさか、おれが主人公みたいな立場になるとは…ちょっと、いやめちゃくちゃ嬉しい。
「おれはそこでなにをすればいいんだ?」
「お主の好きなように生きてくれれば構わんぞい。もちろんお詫びとして出来る限りのちーとは上げるぞい。でもその世界はお主がいた世界よりも大分上位の世界じゃからのう。努力せんと上手くはいかないと思うが」
なるほど、いや好都合だ。確かに楽におれTUEEEを出来るのは魅力的だが、おれはもう一度自分の手で人生をやり直したいんだ。1からやり直せるなら本望だ。
「わかったよ。こんな展開は小説でよく読んでたし。ありがとうな」
「ふぉっふぉっふぉ、まさかお礼を言われるとは、ちっと予想外だったのぉ。それじゃあ頑張ってのお。GOD BLESS YOU 」
いや急に英語!?しかもめちゃめちゃ流暢過ぎて、ええええ急にシリアス感無くなったよ!てか神はお前だろ!
そう思ってるうちになんだか意識が遠くなっていった。最後に見たのは白く輝く自分の身体だった。