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8・れいだー



レイダーの処刑場っていうのはレイダーが遊び半分にそこで狩りをする丘で、良くある


「10秒数える間に逃げろ、10秒経ったら追いかけ回す。あの線まで逃げ切ったら君は自由だ。」


っていうのをやっている丘だそうで。普通に首切りとかもしてるようだけど。レイダーは人を奴隷的に働かせる目的で人をさらってるハズなんですがね。恐怖心で支配するための効果がありそう。


町から歩いて1日足らずな所にあるのは、町への牽制威嚇もあるんだろうな。

そういう所に歩いています。付添人という名の見張りも一緒にいまっせ。


みんな無口で黙々と。途中でレイダー数人と遭遇したので付添人はそこで帰りました。私はレイダーに連行される形に。武器ベルトとハーネスは没収。やばたにえん。


レイダーはご機嫌でレイプしたいレイプしたいと騒いでます。むりたにえん。レイダーの中には女性もいるんだけど、どっちの性別でもいいみたい。おわたにえん。


そんな感じで歩いて丘の下まで。丘の上には女の子とレイダー集団がいますね。うーん、武力突破は難しいかな。私ソロならなんとかなるんだけどね…


丘の上にたどり着いて、リーダー?とご対面。フェイスメイクが怖い。


「やっときたか。このむすめをやいてチャーシューにするところだったぜ。」


「ドーモ。サカキ・フーリンです。それでなんで私を?」


「こっちのわだいはむしか。おまえをよんだりゆうはたんじゅんだ。そのリュックをよこせ。そしてレイダーにはいれ。レイダーのそしきはデカい、おまえならもっともっとうえにもいけるだろう。」


「要求が2つだなんて。リュックに関しては良いわ、それでその子を解放してくれるなら値。女の子とこの伝説的なリュック、どっちが安いか解るでしょ。」


「だめだな、そのむすめがいないとおまえはちょうのうりょくでにげきれるからな。まあにげたらあそこがはいきょになるまでおそうだけだが。はいきょをさらうまちがはいきょだなんておかしいなはハハハは。」


「あんまり選択肢がないわね。それで、なんでこの魔法使いの服意外な裸にさせたわけ?身体をあげるつもりはみじんもないわよ。」


「おれにはあるんだよ。おい、あのくびわをつけさせろ。つけたな、これはむかしのしなでな、ちょうのうりょくをふういんするくびわなんだ。いまおまえははだかなんだよ。」


え、収監されてるときのあの首輪か。しんだにえん。

どうにか切り抜けないと…あの子の安全も確保し無いと…どうするどうする。


「とりあえず、私と誰かであの子を町に返してもいいかしら。私が見届けないと道中で殺すでしょ。」


「あっはっは、あたりめーだ。おくるなんてめんどうなことはしねーよ。おまえにせんたくしはない、あのこはしんで、おまえはれんこうだ。」


「じゃあ組織に入るからリュックもなしね。あの子はリュックと交換でしょ。ちょっとだれか!家族に用件を伝えに行って!リュックとあの子を同時に交換するから!もう私は組織に入ったの!あんたらよりえらいのよ!!!!いそげおら!!!!!!」



とりあえず組織に入ることは承諾して、リュックの件で娘さんを帰す算段をとりつかせたよ。この日はそれでお終い。夜這いをかける連中が多かったけど金玉けりあげて撃退したわ。筋肉鍛えるとマナと気の効果がアップするからね、500年前、人より全般的に劣る力の私にとっては差を埋める数少ない手段として必死にトレーニングしていたわよ。格闘術もやったわ、あれは力じゃなくて技術だしね。使い所は今みたいなhentaiを撃退時に。ろりきょぬうは需要あるんです。


眠れない夜を明かして次の日、娘さんを送り届けに町に向かうことに。町の途中で落ち合って、交換するんです。リュックこっちにあるけど。


「おねえさん…」


「だいじょーぶ、きみは死なないよ☆」


歩いて歩いて目的地へ。子供の足だから結構時間かかっちゃったな。相手はまだいない。立木の葉とかを燃やして煙を作り、場所を知らせることにした。れいだーはばかだからここらへんのPDAそうたいざひょうをとりれんらくするなんてことしない。


この日は来なかったので次の日まで野営。野営装備はリュックに入ってるよ。他の奴らは知らん。2人分を1人で使うのがアウトドアや野外活動の時の有意な空間の使い方なので、私と娘さんを眠らせるには十分余裕がある。寝袋一緒に入ることになるけど。

あーくっそー首輪がなければ色々と出来るんだけど。おとなしく就寝しよう。というか3色の力使えないからめっちゃ恐怖を感じる。やばやばやばやばやばたにえんのだめちゃづけ。


ビクビクしながら翌日になりました。


「おねえさん顔色が…」


「うん、ちょっと眠れなくてね、大丈夫大丈夫。今日は来ると思うよ。君のこと凄く心配してたからね。」私にいけっていったくらいだもんね


今日もいぶしながら待つことに。時間とか決めてないからなー。




お昼頃に男性が現れました。お父さんかな?


「お父さんですか、娘さんはここです。私が奴隷になる代わりに娘さんは解放しますよ。さあ、行って。怖かったね。」嘘ですリュックとの交換です。


娘さんは得に何も邪魔されずにお父さんのところへ。


「お父さん!」


「フォンデー!」そんな名前だったのか



「じゃあこれで。そうそう、戦闘奴隷なのですぐにでもあそこの町で試させられるそうです。皆殺しにしますね。」


「そ、そんな…」


「皆さんに伝えておいてください。」


うそだけどな!くけけけけけ


「さすがあねごっす!みんなでしたいおどりしましょうぜ!」


「ころすかいかんはたまんねー!」


そういう感じで娘さん開放会はお開き。私たちはレイダーのねぐらに戻っていきました。


リーダーと再会。ひるまからわざと広場でいたしてる。500年前ならキャーキャー言って指に間から見てただろうなー、今は特に何も。これがここの普通なので。


「はい、これ。無事に解放したから貴方のものよ。」


「おお、すまんな。おい!おれのへやにもって、おほー。むふう、もっていけ。」


「お盛んね、病気にならないの?」


「なってるかどうかわからねー。さておまえはいどうしてもらう。じょうものだからけんじょうしないとな。」


「ああそう。どこかしらね。私は組織に入ったから献上されるものじゃないけど」


「むずかしいことはいうな。レイダーの街だ。そこでなにをするかはわからん。たぶんたたかいとものをつくるだろう。じゃあクルマがくるからそれにのってくれ。おい!つぎもってこい!」


そんなわけで私以外にも複数人の奴隷とともにミニバスに乗せられて荒野を走りました。ああ、拠点作ったのになあ。レイダーの町なら少しは清潔と衛生面は良くなるかな。最低限綺麗で病気のない身体に私の身体を売らせたい。




がたんごとーん



その日のうちに町が見えてきました。さすがクルマだなあ。悪路、ものともしない。

町とはいってもおんぼろバラックなのは変わりないか。


バスが着いたのは町の奥の方、比較的綺麗な建物でした。2階建て。さっそくボスとご面会か。2階へ上がっていきます。お迎えしたのは意外にも執事。ここのリーダーは頭良いんかな。


私と奴隷はここで別れ、私は執事に案内されて「しつむしつ」に。こういう所阿呆だよね。


しつむしつ の中には筋肉だるまの男性が。たばこふかして紙と戦ってる。あ、この時代にも紙はあるそうです、魔法で作ってる。


「ふむ、お前が例の「魔法使い」か。いろいろな技を扱えるようだな。何が使える、」


「……とくには」


「嘘は良くないな。少なくとも私と同じ「気」が扱えるように感じているが。ま、今は何も出来なさそうだがな。お前にはやってもらいたい仕事があるんだが。ああ、私はニク・ダルマだ。」


「内容によります。」


「私は君より立場が上だ。やってもらうのは農業に適した土地にすることだ。われわれはそういうのに詳しくないのでな。」


「はい解りましたと安請け合いはちょっと。何も出来ませんし。」


「ふむ、レイダーのやり方を知らないようだな。では…」


座っていたはずの筋肉が次の瞬間には私のちかくへき…て…思い…切り…腹……を……………


完全に力が入らなくなり内臓にダメージが行き呼吸も出来なくなった私はその場で倒れ込む。そこにストンピングが数回。腕が折れた。し、しぬ。


「これがレイダーだ。じゃあやれ。魔法の代わりに人を使え。足らなければ生えてくる場所から収穫してくる。」


「わ…かりま…した…ごほっ」


この後治療はされたものの私より上手い人はいなくて完全には治らなかった。数日安静にしたけどその間筋肉の女にされたよ。あれには何にもなしで抵抗はできない。死にたくなかった。



さて、治った後に私の服とベルトなどは労働する人への威嚇もかねて返却されて、久しぶりの現代人に。魔法使いの服だけは色々と大変だった。靴もないしマナで足を防護できないし。




しかしどうしようかな。この首輪がある以上力は使えないから従うしかない。でもこのままじゃ永遠に抜け出せない。なにか方法を考えないと。

首輪は500年前の首輪だからかなり今日に出来ていて、ロック解除以外では外れないはず。ロック解除する方法は鍵を持つPDAで解除を実行するんだっけかな。…鍵持ちいないだろうな。

多分こういうときのための何かがあると思うんだけど。探りつつ働いていこう。



それから数週間は労働者を使いながら農業指導。どうにも麻薬を栽培したいみたいだね。サイコとかジェットでもキメるんだろうか。ターボかな。


2つの大崩壊の影響か土地が凄く痩せてて、人糞を堆肥にするのを平行しつつ農業。味を占めた筋肉が私を呼ぶようになって軽く恐怖。何かあっても私は何も使えないんだ。早く首輪を外す方法探さないと。



毎晩私に与えられた粗末な小屋でカチャカチャ探っていたら、有線接続できるっぽい穴を発見。スライド式で隠れていたっぽい。スライドさせるには、首輪を取り付けるために開閉する部分を押しながら首の後ろにある動力?部分を何秒か押すと穴が開くという仕組み。よく調べたぞ私。


すぐに接続。特に怪しい機能はついていないのでロック解除。がちゃん…とはいわなかったけど開閉する部分が開いて一気に力が溢れてきました。すぐに各種の治療を施して、


一度締め直した。まずはここの地形把握と筋肉から逃げる算段をつけないと。普通に逃げてもありゃー追いつかれる。やつをどうにかして、近くに「収穫」する町があるはずだからそこに逃げ込みたい所存。今は今まで通りやっていこう。


あ、病気対策とかで定期的に皮下注射式の抗生物質と生理を止めるお薬を投与するツールを仕込んでおきました。こういう状況に置かれたときの対策として教育で3種類の力どれでも上記のような事が出来るように教えられてるんですよ。性別の区別無くね。使うとはなー。まあこれで1年はいろいろと大丈夫。



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