表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

32/74

北の街から北の町へ


船旅ですが1週間ほどで終わりまして、その間特に何かあるということはありませんでした。船酔いもトリプルのいずれかで直しちゃうしね。大きい船だったからさほど揺れなかったし。


新しい町ポートスカラベはスカラベって名前の通り海に接しているオアシスという感じでした。とりあえずハンター事務所に行って観光案内をお願いしよう。


「ちょりーっす、初めてこの大陸に来たんでいろいろ教えてほしいんですけど。」


「そうか、魔の大陸から来たのか。これがこの大陸のMAPだ、PDAに入れておきなさい。この大陸は出歩くだけでも大変だから独り歩きは本当にするなよ。それからー」


省略しますが、魔王をブッコ…してから各国で世界超大大大大大大戦が起こったそうで。派遣を握れればうんぬんかんうんってやつですよ。それで大陸中にクレーターができているそうです。愚かな。私ならクレーターを土建で整地している。違うか。

クレーターで主要な街が潰れているので廃墟も少ないとか。えええー物語御仕舞い?


「いや、貴重な品物を保存している地下倉庫や研究所、まだ稼働している工場などもあるそうだ。ただ活発なトレーダーは少ない。此処から先はハンターから、荒野を歩く渡り鳥になるってわけさ。といっても本当になかなか見つからないからハンター事務所で依頼受けたり賞金首の始末報告なんかをするのは重要な資金獲得手段になるからな。」


「長い説明文章だな。ハンター事務所はPDAネットワークで繋がっていますものね。どこで報告しても大丈夫ってわけですか。道すがりの依頼を受けてそのまま次の街で報酬を得るってのもありか。参考になります。」


とりあえずニードルハチの討伐と素材の提供を受けて事務所から退散。写真を見た限りでは大きくなさそうだ。後で行こうっと。まずはジャンク品街だ。



良いのがない。えええーなんでえ?新しい大陸=さらに良い品物って感じじゃないのぉ?なんでも廃墟は掘り尽くしちゃったし、トレーダーもそんなにこないから物品が動かないみたい。ま、まさか今後この展開が続くってことはないよね?

街の自衛は6.8mmアサルトライフルとその銃弾、この2つの設計図が存在するらしく十分だそう。魔導アーマーは乗ってる人が周辺にいないんだって。


すごいところからスタートになっちゃったな。私は食うに困らなければどうとでもなるか。ニードルハチ始末しながら廃墟跡行ってみよう。そういえば、久しぶりに酪農なんて見た。



舐めてた、ニードルハチ舐めてた。60cmくらいとでかいし、外にいても群れる。このニードル貫通弾だわ。細い弾頭を高速で発射して浸透貫通させてくるやつ。とりあえず絶対侵入拒否結界っつーアレなバリアーを展開して(アレっぽくなく強力な侵入阻止結果のもっといい一般名称があったら教えてホシイ)、ニードルから逃げ帰り!撤退ではない、後ろに向かって進軍なんだ!

ニードルハチの素材で必要なのは腹部。ついでに顎もあると嬉しいな、って感じみたい。くっそーM1カーチャントがあればなー。一撃なはずなんだけど。今のは対人向けなのでああいう中型動物には分が悪い。うーん



殴るか☆



ニードルハチの群れに突っ込んで空間積層防御っていうシールドを展開しながら突進!異常な加速で一気に近づいたら鉄パイプで胸をドグシャァ!あかん、強すぎて腹部も割れた!まあいい次!ドギャア!おっし胸だけ潰れた!ドギャア!ゴギャア!ドギャア!…


ふう、殲滅完了。巣はいかなくてもいいよね。これは1人で行くもんじゃない。

一度ヘッドショットもらいそうになったときはかなり危なかったけど、ドラグーンの下に着るピッチリスーツ「ブルーブラッド」が自動反応して私の意識とは関係なく私の魔素を使って弾いてくれたよ、助かった。すごいなブルーブラッド。

マリーを呼んで腹部と顎の回収。これ鉱物資源にしてるのかな?腹部をかっさばいたら鉱物反応が出ましたよ。こんな危険なハチ相手にして鉱物獲得しているなんて、本当に資源がないんだなあ。顎も鉱物っぽい。


んで、そのまま廃墟跡に。うん、壁一つない。地下も掘り返したあとがあるね。なんもーないなー。セキュリティで保護されている施設以外は。さすがに突破できんかったか。


いつものごとく仮想物理接続でハックして侵入。ここは…部品製造かな、魔導アーマーの。なんかいいものが手に入ったりして。フレームがたくさんおいてあるなー。おやー、なんだろ、なにか背中に背負ってる。私が寝ていない頃に試験が開始されていたブースターパックかな。外観が当時のとにてる。バックパックに6個のフレキシブルノズル。ノズル10から6に減ったんだーへー。

ま、どれも経年劣化でお亡くなりになっているので見学だけですね。ナノマシンによる時を遅くした特殊倉庫でもないと…あった。すんごくお高いんだよこれ。会社名はわからないけどえらい有名な会社だったのかな。まあまたハックして侵入。中にはー

数体のフレームと、バックパックを装備したフレームが入ってましたー足に76式魔導アーマーつけてるね、引っ剥がそう。製造国はアメリ?


どちらも取り外してドラグーンに装着。おっひょー足が軽くなったー今まで確か60式やったもんねーこれでマナで覆えばキックも選択肢に入るね!後は76式じゃないの胴体と頭部と腕部か!ほとんどだ!

バックパックはこれなにげにナノマシン魔素貯蔵庫+ナノ異次元倉庫になってるね。ナノマシン魔素貯蔵は燃料かな。ナノマシン異次元倉庫はかなりサプライズ。ブースターパックは何年式かわからないけど技術進歩してたんだなあ。

さてとフレームは高く売れるのでマリーに積んで一旦ポートフォリオへ、ふひひひひ1体1000ユロルでしたよ奥様。計5体売って5000ユロル。場所を詮索される?そういうことをするやつは素人ですよ。無駄に聞かない、これがスカベンジャーの鉄則。ほしければ後をつけろ。撃ち殺すけどね。


ニードルハチは締めて50ユロル。うーん、まあこんなもんか。あまり高いと原価がうんぬんかんうん。


ああ、ブースターパックの効果なんですけどねー、とりあえず手動で上に飛んでみたら




上に吹っ飛んだ、なんやこらああああああああああああ!!!!!コントロールの8割以上を半自動でブルーブラッドに持ってもらうことにしたよ…とんでもないものを手に入れてしまった…


そして上に吹っ飛んだときに見えてしまいました、地平線に広がるクレーターの荒野と点在する街が。そして大地に広がる青々とした緑も。まだ、この大陸は生きてる。



生きてるのなら進まなければなるまーい!目標は私が住んでいた街!魔の大陸からは西の方にあたります。現在北に進んだだけ。なので西に行くトレーダーを探しましょういませんでした。ええー

一度北に向かって、それから西に進むトレーダールートならあるそうで、それに乗っかることにしました。私ら魔導アーマー+異次元倉庫付きクルマ+重装備だからね、同乗断るトレーダーなんていませんよ。


うはー、比較的小さい魔の大陸とは違ってここは世界最大の大陸。次の街までといっても2ヶ月もかかってしまいました。森があったら入って野生動物を狩り、臭くてもいいからほとんどの部位を煮込んで食べたりもしたよ。厳しい。でもトレーダーは走る、それが生業だから。まあ止まったら死ぬからね、マグロマグロ。


やってきました北の街ー。ここは毛織物を主要産業としている小さな町です。まじか、すげえちゃんとした経済活動してるんだけど。

毛織物ということで、腹巻きパンツトレーナーなどを購入。ああん?私だって女の子なんだよ、寒いのはダメなの。腹巻き最高じゃん腹巻き。


みんな魔導アーマーに出会ったことがなくて最初はどえりゃー警戒するんだけど、降りると147cmくらいのちっこい娘が出てくるんで拍子抜けするんですよね。私は舐められると困るから通常はあまり降りないんですけどね。こういう町だと逆効果みたいですね。降りていたほうが人気が出る。


「あーほれ、飴ちゃんあげるよ。」


「このニット帽、ちょうとあんたに合うんじゃない?どうせ編んだだけだしあげるよ。」


「今日はいい肉があるからシチューにしよう、たくさん食べてゆっくり眠っていってくれよ!」




なんか子供扱いされてる気がしますが、いいんです。なんか嬉しくて。



私は眠る、それは生きているから。嬉しいなあ。



なんか人がいっぱい読みにきてくれてるので、何本か少し早めに出してみます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ