30 解説回+あたらしいまち
よくわかんないんだけどグラップラーは軒並み死んだか逃げたようで、のびのびと休暇を過ごすことになりました。寝るところは困ってないし食料もある。
奴隷の人たちも奴隷の輪の鍵をみおつけたので鍵を外して解放。後はシラネ。
奴隷の中には「よくもこんなことを、どんな報復が来るのか恐ろしくてたまらない!」という人も勿論いましたが、しょうが無いよね、あの話の流れじゃ正当防衛だよ。反論したかったけどグッとこらえて我慢。奴隷になっていた方が安心できるというのもまあわからんでもない。
以前補修品を手に入れておいたので、エンジン周りは駄目ですが他の部分ならマリーの補修修理ができます。とりあえず動けるようにして元宿があった場所(パンチ連打が衝撃波を生んで集落が崩壊していました)で待機してもらうことに。自動修復ついてるからゆっくりすれば治るね
私のほうは血肉を3つのエネルギーに変えてしまったので体重が40kg切るくらいボロボロに。体内にナノマシンなどの吸収保持も出来なくなっちゃった。身体の作り直しからしないと駄目だね。長くて1年かな。ここの1年はどこかの三倍はあるからね。
それで、ドラグーンはあの連打で両腕の装甲が駄目になって廃棄、フレームにも亀裂が走っていて自己修復中。M1カーチャントはぶっ壊れて廃棄。みんな完全にあかんやつや。
話が進まないこの時間帯に3つの力について解説を入れておきます。完全に私目線で話進めてたから解説入れてないや。ん、今誰に向かって独り言呟いているんだろう?
3つの力とはナノマシンコントロール、魔素コントロール、気コントロール、この3つのことを指すものです。
ナノマシンコントロールは体内及び空中に無数に存在しているナノマシンをコントロールして物理法則に介入し、力を行使するという物。それ以外にも違う物質にナノマシンを変化させることなども出来る、水とか、無とか。3つの中では一番力が強いかな。ナノマシンの変質とはいえ無から有を作り出すのに極めて似たことが出来るので、いきなり突風を作ったり強烈な熱量を放ったりもう加速された状態で出てくる弾丸に、筋肉量を増やしたり、1筋肉が出せる力の量を増やしたりとか、なんかもう色々出来る。
凄い人は時を操作して周辺空間の動いてる時の流れを操作したり出来るよ。時のベクトルを逆にすることは出来ないみたいだけどね。それとマリーの積載能力なんかについている異次元倉庫はこのナノマシンコントロールによる異次元空間操作によるもの。これが一番倉庫としての能力が高い。コストも高い。
魔素コントロールは魔導や魔法ってよく述べていたもので、空間や体内に存在する魔素を操って物質のコントロールをするというもの。1を1’にする感じ。擬似的に物理法則に介入したりもする。なんだろう擬似的に介入って。元々はナノマシンを操れない人のために開発されて世界中に散布された謎粒子。ナノマシンも謎粒子だね。変質が得意なので物体の質をコントロールしたり、空間の魔素を変質させて燃えている物質にしたりと、ナノマシンに似たことが出来る。筋肉を増やしたりは出来ないけど。炎をだして焚き付けに火をつけたり、各種属性のマジックミサイル・アロー・レイをだしたり、汚れた衣類を変質で綺麗にしたりとこれはこれで幅広い使い方があったよ。
一番特徴的なのはエンチャントで、変質を応用して特徴を付与する技術。ナノマシンエンチャントもあるけど一般的にはこちらのエンチャントが使われていたよ。私も主に下着に色々とエンチャントしてる。
ああ、魔素を練って「マナ」というものに変質させて、それを体内及び体中や武具服装に展開させることでゲームっぽい行動が取れるようになるよ。銅の剣で鉄の剣をたたき切れるようになったり、すごい身体強化したり。クマの一撃を受け止められるっ!
気コントロールは珍しい力で、自分の中に内包されている超自然的なエネルギーを行使してなにかをするもの。これだけはなんかこう、漫画っぽいしぶつりほうそくうんたらはない。漫画っぽいことをしたり上記2つの力を補佐するのによく使われていたよ。
基本的にナノマシンか魔素どちらかを操れるような状態で生まれてきて、どちらも操れる人はいない。気が操れる人はダブルと言われて1つの力を気で補佐するから何倍も凄いことが出来るので、とんでもない尊敬の対象だったよ。
生まれが全てじゃなくてちゃんと訓練で伸びるから能力うんぬんで差別は「さほど」なかったな。全くないなんて存在しないよね。
私は世界で唯一ナノマシンと魔素、両方を操れてなおかつ気を内包しているという、「トリプル」だったんだけど、蓋を開ければ力が分散しちゃってどれも1つだけ出来る人の力には遠く及ばず、凡庸で使えない子でした。狩りの免許持っていたり職業が不詳のアルバイトだったってところで察して欲しい。脳みそが2つあれば使いこなせたんだろうなあ。
こんなかんじかー!?まあなにか使う度に解説書こう。ようは物理法則への介入とイメージ系魔法と漫画エネルギーが使えるんだよっ。作者の作品の力が全部使えるんだよっ。
さて。私はとにかく食べて運動して身体を再生させ、マリーとドラグーンはのんびり寝て修復するというのんびりとした生活がしばらく続きました。私はのんびりじゃねえ…力なし運動きつい…骨も弱まってたから最初は動けなかった…よく殴れたなこれで
大体3ヶ月くらいでトレーダーが来て、ここの状況にびっくりしながらも私たちを混ぜてくれることに。この頃には私も普通の女の子にはなっていたしマリー達の補修も終わってエンジン全開、GO!って感じだったよ。
この3ヶ月で少しばかり力の使い方が上昇したようで、効率上昇アクセサリと合わせて単独の3つの力を使うときの効率が75くらいまでUPしたと思う。ドラグーン入れると87くらいかな。正直この世界の中だとかなり強いね。やりたいことはまだまだ出来ないけれどねー。
というわけでやって参りました、魔王の大陸最北端の港町ポートフォリオ!!!見事に廃墟と新しく立てられた街が並んでおります。やっぱり、というのもちょっと寂しいけど、ここもだめだったかー。こりゃあ私の貸家もだめだろうね。そもそも500年経ってるし。
とりあえず休暇再開。ああ、歳を食べてしまう…5年目25歳の10月まで休暇したってことで。5年で魔王の大陸から脱出できそうだよ。
休暇のお陰で元気いっぱい!体内にナノマシンなどが取り込めなくなったのが長引いちゃって自力で色々やっていたお陰か力がついたよっ。みてこのすらっとしていながらも筋肉がついた肉体を。艶めかしいでしょ?はいそこ、小さくてわかんねーyowwwwって言ったやつは先生の前に並んでください、この左腕をぶすっとさして腹を貫通させます。
船も出てるしすぐに渡っても良いんですけどまずはスカベンジから。そこにゴミがあれば私はスカベンジする。後悪くない街ですし。お魚美味しい。
ここの廃墟はあんまり発掘が進んでいませんでした。軍事最前線なのでガードロボットとかも凶悪な性能なんですよね。倒すのに魔導乗りが何人も必要なのでなかなか開拓できないそうで。なので魔導乗りが結構多い感じです、一攫千金。
ジャンク屋も結構高級な代物が多いですねー。レーダーと視界を同期させるモジュールがあったので購入。こういうの500年前の人間である私にしか使えないからそんなに鷹飼う無いんですよね。
小物なので修理魔法で修理して頭部に装着。試運転すると目線視界以外に360度*360度の視界が。目線をどこにでも持って行けます。ううう、慣れないとこれはきつい。量子走査レーダーなんでレーダードローンのようにぐるんぐるん回って更新されるわけじゃないんですけどそれがまたきつい。昔の魔導兵士すごいな…さすが最精鋭。
レーダーも更新しようかなって思いましたがこれはこの時代でも使えるのでたかーーーーーーくて断念。まっ、まずはぶっ壊れた両腕の装甲からですね。今は指から出る糸を縒って作った紐でぐるぐる巻きにしてるだけだし。これはこれで強度あるんですけどねー。しかしなんで指から糸が出るんだろう、なんとなく設定盛っただけなのでは。
さて、どこからゴミ漁りしますかねえ。