23・賞金首をぶっコロコロしてお大尽しよう
「賞金首、ですか。」
「うん、この付近の強力なモンスター、人物、地域の制圧。これらを達成したら賞金を出してるんだよ。魔導アーマー乗りならこれだと思うよ。」
周辺のスカベンジをしつつ面白い仕事がないかハンター協会に聞いてみると、こういう答えが。うーん、戦闘ねえ。
「戦闘描写の良い勉強になるんじゃない?勿論装甲の弱点とかを知ることにも繋がるしね。」
「なるほど…やってはみます。」
ということで賞金首を探し回ることに。ついでに木とか伐採してマリーに積むか。マリーは最近艶が良くなった。成長してるんだね。
まずは赤いアメーバの親玉「あめーばおやぶん」を探しに行きますか。いろんな材料に使われるアメーバも大きくなると手に負えなくなるらしい。アメーバの良く出る池の近くにいるそうだ。池はドドスコ山の方面に車で数時間。遠いな。人の足だと大量に採取して帰らないと赤字になっちゃうね。読者のいる地球なら9~13時間くらい歩いた先になる。
池はPDA相対座標があるということで町から行けまでの道のりをPDAに譲ってもらって、マリーにそれを渡してGOGOGO!!!555!!!
1時間もすると池の近くなんで木が生えてきました。繰り返すけど荒野なのよここ。あんまり草も生えてないということで一つ。
薪はやっぱり野営するには必要なんで需要があります。普通に木材にも使うしね。広葉樹と針葉樹、伐採すると美味しい物を教えてもらってあります。大きい種類でブナとマツが主な木かな。細かい種類は割愛。それは他の作品で。
ここら辺はまだ人に近いので若い木が多いね。基本的にこの星はみんな成長が早いよ。理由はわからないけど。1年が作者単位で一番長いとか、それと重力が強いからなんとかって聞いたっけかなあ。なので以前は草木に覆われた星だったし化石燃料は困らないほど手に入ったんだよねえ。今はちょっと事情が違うね、育成スピードが速いのは健在だけど。
もう少し先にいって、美味しそうなマツを見つけたので採取。ノコギリは持ってきてないけど気で切れるわ。う゛ぃいいいいいいいいん。ばたん。おっし枝を取って倉庫に詰めちゃおう。これで一度帰っちゃおうね、重量があるから倉庫を逼迫する。
ハンター協会にうっぱらって再度出撃。これやってたら永遠に終わらん、木材は帰りでいいか。ぶーんと池にまで進みました。
おおー木に囲まれた綺麗な池だね。飲まないけど魚釣りしたい。泳ぐ?水浴び?それはさすがにしないなーヒルとか虫とかいそうだし。
というわけで釣りしてます。ドラグーンは降りて。つれろー。
2時間粘ったけど一匹も釣れなかった…
気を取り直しておやぶんを探そう。探すというか釣った方がいい気がするな。今度は釣れるって!
アメーバは死体とか骨とか、植物ではなく動物のなにかを好んで消化しに来るそうです。魚を釣ってそれで、いやいやいや、獣を探して死体をばらまきましょう。おやぶん殺すときは録画しておかないと討伐証明にならないから気をつけないとな。常時録画はされてるけどそんなに長い時間は残らないんだよね。
ドラグーンじゃ獣逃げるし、このまま生身で獣を探してハンティングしますか。
3つの力を探して痕跡を探り、数時間後に見つけた新しい痕跡をたどって前進していきます。匂いを見つければ後は大体追いかけられる。いつも思うけどこれ狼みたい。わおーん
近いね、物理と魔導でステルスフィールド、気で匂いをたどります。遠距離はあいにくピストルしかないので気弾かな。指弾じゃ殺せないしなー気弾より強いのは射程がね。
いた、ヘラジカですね。単独。ゆっくり慎重に近づきつつ気を練り始めます。こねこね
十分な射程にまで近づいたら少し待機。練り上がるのを待つと同時に油断するまで待つ。後可能な限り前進。そんなにハンティングした経験が無いのでできる限り確実にやらないと。気の速さも考えないと。
よし、良い感じだ。後は発射イメージを明確に。弾か丸ノコの刃か。早く飛ぶ弾で直径でかくしよ。
ヘラジカがこっちを向きました、今だ!上空50cmくらいの所から気弾を発射。音速を超える速度で飛んで、胴体にヒット。くそ、胴体か。ヘラジカは全力で逃げ出しました。追え!!
ステルスを解除してヘラジカを追跡!しかし草木が邪魔で上手く進めない。あっという間に視界から消えました。気を使って匂いを探るか。血のにおいはわかりやすい。わおーん
久しぶりに登場するナタと物理で草木を切り裂きながら匂いを追います。魔法はマナで全身の防護と強化。だんだん近づいてるのがわかる。
みつけた、失血で気を失ってますね。このままとどめを刺してしまおう、即死させられないのって結構むごいからね。おりゃ
ざくっと首をやったと同時に
べちゃ
なにかが落ちてきて私とヘラジカをおおいましあぶぶぶぶぶぶぶ
なんぞなんぞ!?!?いてえ!めが!よくわからないけど粘膜はさらせない!物理センサー!
おほー!粘液が私を覆ってる!これもしかしなくてもおやぶんだろ!魔導で物見!まちがいねー!赤い粘液の物体だ!
むぐぐぐぐぐぐg!!(こいつ意識がしっかりある!私の口に自分を入り込ませようとしてる!!)
むぐぐ…(ブルーブラッドが顔全てを覆って防御してくれた。この子頭良いなあ)
さて、そろそろ窒息しそうなんだが。気で必要酸素量減らそう。
むう!?ジャンプして私ごと持ち去ったぞ!?どこに行く気だ?今私は中心部近くにいるのか。ヘラジカはもう骨しかない。
デカい木の上に巣があったわ。ここから狙いつけて飛び降りてたのかな。
そろそろ反撃+酸素を確保する手段を考えないとな。
とりあえず物理で酸素を「生み出して」供給開始。これでエネルギーが続く限り酸素の心配は無い。気は省エネに回してるので、魔導で攻撃するか。何が良いんだろ、熱?
あっつ!あっつ!熱を生み出したらおやぶんに効果があったけど私も熱でやられたわ!他!
風は無意味、電撃は効かない、魔法弾は効いてそうだけど効率悪い。魔法ミサイルは自爆の危険。どうしよう。凍らせる?私も凍死しそう。うーん、モンスターとはいえ動物的な物質だし、溶かす?ガンマ線?
ガンマ線照射してみることにしました。おやぶんゲル状だから高分子ポリマーなんだろうけど、どれだけ高分子でも細胞ならガンマ線で死ぬ。全方位魔導ガンマ線照射!!!
びびびびび。あれ、効いてない?
と思ったんですけど、動きが停止しましたね。死んだ?あれ、細胞が残ってるんですけど。コアにならないんだっけ?ならねーわ。これこのまま素材として残ってるわ。出られなくない?えーと、
ぼすけて。
「ふう、軍用バックパックがなかったら窒息していた…」
そう、背中に背負っていたバックパックにおやぶんの残骸を詰められるだけ詰めて脱出しました。まだ残ってる。ドラグーン召喚しよ。こいーどらぐーん。来た。初めて呼び出ししたなー。
ドラグーンにもバックパック付いてるので詰められるだけ詰めて、残りは焼却。これで映像を提出+素材の売却でどうにかなるかな。はー賞金首を倒すのってつらいわ。
服装も髪の毛も産毛も、最初ブルーブラッドに覆われていなかった部分はかなり溶けちゃってるなあ。服装は耐食性のある化学繊維以外は溶けちゃった。軍服お終いである。警棒もメッセンジャーバックもベルトバック群も溶けちゃった。ハーネスは無事か。鉄パイプは無事だと思うけどけど鞘が溶けちゃって鉄パイプどっかに落としてきちゃったな。拾わないと。ナイフはブレードだけ無事か。柄は木製だったから消えてるわ、仕立て直しだね。折り畳みナイフは駄目だわ。
こりゃあ賞金もらってもそんなに黒くならないぞ。
全身をシャワーして洗浄、近くに来ていたマリーと合流(通常の手段ではこの時代だと居場所がわからないんだけど、マリーはなぜか私の居場所がわかる)。替えの衣服を着て一泊して帰還。勿論帰りにいいブナを切り倒してお持ち帰りしたよ。
「というわけで映像と素材です。」
「…これはお疲れ様。素材は鑑定するから待っててね、これが賞金だよ。」
300ユロルほどゲット。素材はどうかなーガンマ線浴びてるからなー
案の定使い物にならないと言うことで素材はなし。木材の代金20ユロルをげっとして全部直すために力組のお店に。まるっと直して360ユロル!そこに中央市場で衣服とかを買い直して120ユロル!めっちゃ赤字やんかー!しかもエンチャントし直しだぞー!
髪の毛とかボロボロなので、一月ほど潜伏します、探さないでください。
かけなくなった直前の書き溜めで、久しぶりに投稿なのでいろいろと間違ってるかも