19・廃墟についた!
街ができているだけあってここら辺の廃墟はほぼ取り尽くしてあるそうです。少し遠出しないといけないみたい。ただナノマシンが資源を作るのでそれであの街は成り立っているようですね。ナノマシンは周期表の原子および各種分子や原子分子結合に変化できるので、原油や石油になったり出来るんだよ、資源が少ないこの星での生命線だった。魔導は魔法の原子を作れたよ。これもやっぱ生命線。単体でも有意義な原子はあるし、ほぼ同じ性質の周期表の原子と混ぜると融合原子になって極めて面白い物質になったりする。
というわけで(?)向かう先は南西の廃墟です、クルマで大体2日かかるそうで。クルマは貴重なので持っている人は少なく、街から遠い廃墟だと競争者も少ないようです。マリーだいしゅき。
バシュンバシュン、きゅらきゅらー
道中のモンスターは銃座が強くなったマリーが片付けて銃剣で欲しい所だけ剥ぎ取って異次元倉庫にしまってくれます。マリー愛してる私と子供産もう。
この世界コアが出るモンスターが少ないんですよね、500年前はごく自然にそういうのが出没していたんですが。乱獲でもしたんでしょうか。
背中に主砲を乗っけているカバを発見したので私がドラグーンで出て殴り殺しました。カバだから怖かった。2人で解剖して主砲を頂き。生体エネルギーを物質に変換して発射しているのかな…私ではわからん。まあ高く売れそうなんでよしとしましょう。
赤いアメーバも結構いるのでマリーが片付けてます。
「ん、アレがそうか。ちょっといってくるよ、マリーは待っててね」
前方に見えるのはマリー並みに小さい豆戦車。これが鉄の素材になるそうです。結構いい合金なんだろうね。
ドラグーンにのって力を込めてワンステップ。これだけで一気に距離が300mほど縮まりこっちの距離に。即応射撃をしてきましたが装甲+防御シールドで防げてますね。
まだドラグーンには武器がないので、気を纏って喧嘩キック!殴ってマニピュレータを破壊するわけにはいかないのです。
300kgと私の重量のキックは砲塔にあたり、それなりに豆戦車に効いたようで砲塔が回らなくなりましたね。超信地旋回して逃走させる前に空間固定で固定、後は蒸し焼きにするだけです。空間固定は空間内と外の熱や粒子の流れを止めちゃいますからね、熱を加え続ければずーーーーっと上がっていくんです。上手い人は内部を完全に止めて状況の保存も出来るんですよ、なにもかもそのままで劣化しないんです。
結構熱を加えた所で豆戦車はダウン。動かなくなりましたね。回路が焼けて止まったかな。こういうモンスターってどこで考えてるのか分かりませんけど…
「終わった終わったー。解体して運んじゃおう。200kgはあるだろうからこれだけで終わっちゃうかもね☆」
砲塔、車体、履帯に分けて分断。異次元倉庫に積み込みました。300kgちょっとあったみたいでマリーが悲鳴を上げるので今回はここまで。ここに通常積載300kg+私XXkgはマリーが動けなくなっちゃうので私もドラグーンに乗ったまま帰ることにしました。
帰還して売却。また中古ショップにいって物色して少々購入。準備を整えてしゅっぱーつ!今回はドラグーンのパイプもありますぜ。ぐへへ
「ふんふんふーん、どう、溜まってきてる?」
《50ccはいりました!》
「おー良い感じだ。ナノマシン採取器を作れる素材があって良かったよー。マリーの食事や夜のバーナー燃料に使えるからね☆。」
見た目はくるくる回るパラボラアンテナ。ふっるー、最低限固定式電子走査アンテナっしょ。でもまあ全然違う使い方をしているのでいいや。
このアンテナに引っかかったナノマシン、というか無数に空間に存在しているんですけど、それを採取して濃縮、液体化して缶に詰める機械です。私でも作れるくらいで大して労力はいらない、その代わりそんなに大量には採取できない。最初期の太陽光発電みたいな感じだね。
どんどんマリーが改造されているなあと思いつつ進んでいきます。もう前面にはしっかりしたフレームが入ってるしドアは普通のドアになってるよ。透明だけど。
可愛い改造になっていくと良いなあ
1日目は終了して夜間。半日で150ccくらい溜まったかな。濃縮はさほどされてないのでこれを1/10位まで濃縮。バーナーのキャニスターに詰めます。15cc、これで1日は普通に持つんだぜ。24時間回して貰えるから少しづつ溜まっていきそうだ。
夜間はバーナーだけじゃなくてそこら辺の木を切って強制乾燥させて薪にして、薪も燃やします。薪を燃やすにおいで獣が来ないんだよね。モンスターは知らん。後木が少ないので薪として持ち帰って売るのもあり、保存しておくのもあり。
なんとなく歌ったりマリーとカードゲームしたりして就寝。一応寝る装備あるけどマリーの中で眠れば冷暖房付いてて快適。毛布と睡眠用のシート敷くくらい……zzz
翌日後片付けをして出発。ナノエンジンのマリーは寝る必要が全くないので常に元気いっぱいです。まあ無限エンジンでも寝ませんけど。そういうの以外の知能付き機械は一度整理とキャッシュやゴミデータをすてるために、シャットダウンしないといけないんですわ。割と動物っぽいよね。
お、見えてき、ま、した…デカいな。これが廃墟か。今丘の上にいるらしく眼下に廃墟が見えるんですけど、1つの都市ですね。今までみたく町じゃない。
きゅらきゅらーっと近づいていったんですけど、廃墟の近くにちょっとした村?集落?が出来ていました、聞くとScavengerが滞在するための設備が自然と集まって出来たとか。仕事がある所に街ができるってやつっすか。製鉄所が建つと周辺に街ができるって感じだね、規模が違うけど。
寝る所とか食料品店とかあるので徒歩のScavengerでも長く滞在できそう。買い取りショップもあるそうです。安く買って街で転売するだけでしょうけど、ここから街への道のリスクを買ってますからね、そういうもんでしょう。
武器防具も手直しが出来るみたい。私は利用しないと思いますが。道具は消耗したやつくらいは買い換えるか。
よし、じゃあしゅっぱーつ。摩天楼と工場、軍施設っぽい物が見えたので面白い物が撮れそうですね!
がっしょんがっしょん
いりぐちは結構Scavengerがいるね。ガードロボットとか壊れてるから漁りやすいのかな。私はもうちょっと先に行こう。
うぽおおぽおお!ぱんちぱんちきっく!
なんというかゾンビみたいなものが襲ってきました!ゾンビほど身体がただれてはいませんが皮膚は溶けて無くなってました。そしてコアになった。ここはダンジョンも兼ねてるのか。コアは売ろうかな。小型はある程度溜まってきた。単三電池にして売るのもありかな。魔方陣書けば規格通りに出来るはず。
ちなみに魔方陣はつかいまわせるので一度書いたやつを破れるまで使います。規格の魔方陣売ってるかな?後で確認しようっと。
ということでぞんびーを鉄パイプで殴りコアをマリーに回収してもらいつつ進軍。まだ入り口付近なのにようけでるなあ。人もいないしスカベンジしようか。
入れそうな建物にどんどん入って物色。ある程度生きてる高層マンションとかに当たると美味しい。
今私がドラグーンにのってるので、全ての荷物を異次元に入れてマリーも階段昇降出来る身体になって付いてきます。きゅらきゅらー
高層マンションでベット骨格、ナイフ、カーペット、情報端末、テーブル、クローゼット等々、がっつり頂きました。痛みがほとんど無い。ぐふぐふぐふ。
ここは建材にナノ物質を使っているみたいなので上の方からガンゴンガンゴンやって壁を破壊、ナノ素材として頂きます。鉄筋ももろた。
あんまり暴れると崩れるのである程度でやめて次の家屋に。アートナイフとかある。カッターもあるね。これノコギリカッターも当時存在してたからどこかにあると良いなー。
ここにもジェットロケット・フェールサプライがあるなー。拠点作っておくか。ナノ素材は周辺にたっぷりあるし、液体にしてからブロック状の固形にして、ブロック積みにして事務所を補強してしまおう。トタンでもいいな。
こんな感じで全然摩天楼や工業地区に進めないまま結構な時が経ちました。