16・スーパートカゲ対戦
ドドスコに着いた。やることは1つだけ。あのデビルクローを倒して魔導ショップに入ってみることだけ。
XXXが再起不能になれば私も再起不能になる。なので私の装備を取り付けることに。小さいけど急所は守れる。私はX105があるからね。
鉄パイプは一度しまって、ホームセンターの一番太い鉄筋で槍を作製。折れないと思うんだよねえ。一応数本作ってマリーに乗せておいた。マリーは後ろで待機。まりー死んじゃやだ。
XXXの右手は私の左手から出る3本縒りの糸を紐にしたバンテージでぐるぐる巻き。絶対肉弾戦になるからね。
何日か気を練る練習をして、スタンバイOK。行こう。
…目標を確認。これより牽制の気の連射に入る。皮膚硬そうだからどれだけきくか分からないけど。
ずどどどどどどどど
2足歩行で角としっぽがある立つ凶悪なトカゲっぽいデビルクローの足を狙ったんだけど致命傷は無し。やっぱり難しいか。マリーに槍を投げ渡してもらって、そぉい!!投げ槍を投射!よけたー!くっそー反射神経が良いな。一応気弾撃ってるけど接近戦の準備。
まず最初に気功念波と魔法の炎の発射。皮膚には効いて無さそうだけど目は利いてるかな。でも突進はやめてない。来る!うおおおおぶつかる!ここでインド人を右に!
ひらり!回避できた!凄いぞこのマシン!見える!敵が見えるぞ!
そのまましっぽアタックに移行されてこれは食らってこけた。やばい。ときをおそくしてすぐに立って時を戻す。この皮で皮作ったら面白そうだなー。
次はこっちの番、超速度で突っ込みランスチャージ。皮膚が抜けない!?でも衝撃は貫通したようでよろめいた。こりゃぶん殴った方が良いな。槍を棒に見立てて殴打の開始。飛びかかりは回避できるので長いリーチの私の方が有利。時折気功念波やイグニスブレージングをおりまぜて粘膜部分を焼くのを忘れない。魔法は常時左足を凍らせてる。こういう同時並行が上手くなったのもこのXシリーズのお陰かな?
有利位に進んでるものの一進一退の攻防が続く。槍は何本も曲がってしもた。スレッジハンマーを要求、投げ渡したのをキャッチ。デビルクローもマリーを攻撃したいんだろうけど私が絡みつくからそう簡単にはいかない。あ、デビルクローは3m50cmはあると思います。でけえんだよ。
ここで決めたい。ときをおそくしてぶん殴るか、隙は出来るけど時を止めるか。止めよう
ちょっとだけイメージ。これを教えてくれたパールライト先生はほぼ0秒でイメージしきれるんだって、凄い。つねに狐のかぶり物してたし面白い先生だったなー。
さてイメージできた。そこにデビルクローの突進!今回は体力でウケル!全力の力で受け止め同時に衝撃緩和魔法を展開!気を発してこちらの剛性をUP!ふぬううううううう!
受け止めた!
「くらえー!コピペタープレス!!!」
コピペタープレスってのは範囲空間の時を異常に遅くすることが出来る物理の技。私にはかからない素敵な技。大技なんでそう簡単には出せない。先生以外は。
これで時は遅くなった。後はーーーー
「フルブーストスレッジハンマーぶん殴り脳天直撃ダイナミック!」
べごーーーーん。凄い音とともに多分頭が潰れたと思う。ときがおそいから頭が潰れるのもゆっくりで、ダメージ確認するのも大変なのよね。
ときを操作して多少はやくすると、見事に頭が割れていた。よし。止めにこれだな。
ナイフを取り出して脳みそをこねこねしてあげた。ちょっと扱いにくかったんでXXXのナイフとか欲しくなるねー。ちょっと大きな手だからちょっと大きくするだけ。え、身長が33cmは開いてるのにちょっとくらいの大きさ変動で済むはずがない?XXXはパワーアーマー系統の装備なのに?はい、反論はしません、ごめんなさい。
このタイミングでコピペターを開放。デビルクローは少し反射神経が暴れていたけど次第に動かなくなりましたとさ。勝利!!
とりあえずすぐに解体を。皮が面白そうで。…ナイフが負けてる。どんだけ硬いんだ。
しょうが無いので魔法で鋭利な刃物にして気で振動を起こして超振動ナイフにして解体。肉は食えるのかな?あ、肉と皮の間ならスキナーでも切れる、皮を剥ごう。マリーはハイスピードオペで肉をメスで切り取ってくれたまえ。
とにかく巨大なので何時間もかかりながらの解体だったよ。肉は味見したら鳥っぽくて美味しかったので美味しそうな部位だけ持ち帰ることに。レバーはよーく火を通して食べた。力がわいてくる気がしたよ。内臓はさほど好きじゃないけど、これはまあまあ美味しかった。
肉だけで数tあるので一度帰還。食い切れないので保存に回したの以外はみんなで食べた.約900kgがみんなの胃袋に消えたー。
次の日は皮について。それなりに柔らかいけど刺突に強烈に強いということでなめしてもらってコートにでもすることに。魔法使いも良いけどあれはユニークだからね、こういうので作っておかないとね。革はこれで時間いっぱい使う感じだね。余れば上下のジャケットにします。ベルトでもいいかな。XXXのリュックでも良いな…まあなにかにします。
さてそういうわけで魔導ショップに戻ったんですが、デビルクローの巣、でした。幸い個体はいなかったんですが、卵を発見、持ち帰って卵焼きにしてやろう。全部収集。
魔導ショップはあんまり高価な物はないかな?魔導具はないし、エンチャントされてるのが残ってるくらい。バックヤードも…ライフルがあった。うーん、大きさからすると魔導アーマー用だね。納入でもしていたのかな。予備パーツまであるのでこれはXXXで使いましょう。収納が出来ないから付属のベルトを肩にかける感じだね。連射できるタイプではないし魔力結晶=単三電池を使うみたいだ。太さからすると単三電池じゃなくて単一の拡大版かな?作らないとね。
M1カーチャントって名付けよう。
こうなってくるとXXXにもベルトとか欲しくなるね。何も介さずにバックパックから直接リロードなど補給できる機構は私じゃ作れないし…
店舗に戻ってもう一度見たらネックレスが隠れてた。スキャンチェック!効率改善のネックレス、効果は小さいがエネルギー効率が改善する。
お、これはうれしい。今はX105とXXXを操ってるからエネルギー消費が激しいんだよ、これで改善されると少しは楽になるよ。
ちなみにエネルギーは物理なら体内のナノマシン、魔法なら体内の魔素を使うよ。気は普通に肉体のエネルギーだね。
ナノマシンも魔素も消費されると補充するんだけど、この補充するときに肉体のエネルギー、脂肪とか血糖値とか筋肉に骨などあらゆるものを消費するので使ったらしっかり食べないとその名の通り身体が持たないのだ。だからこういう変換効率が上がるエンチャントは重要。エネルギーが変換されて補充される量が改善される。
身体から出て行く量も改善するから魔導アーマー乗りにはこの系統の強いエンチャントがかかったものは必須だったよ。
一度XXXから降りてネックレスをつけて、再度搭乗。お、多少変わるかな?これから装甲をつけていくからどんどん重くなって、必要なエネルギーも増えるだろうから少しの差が大きな差になるかもしれないね。
さって帰還。んで、考えたんだけどあの革はXXXのベルトポーチ群とリュックサックに加工してもらうことにする。少し大きめに作ってこまかいサイズ調整はXXXに任せる。XXXで行動することも多いだろうから予備の弾薬やサイドアームがすぐに取り出せるようにしておいた方が良い。幸いこのXXXは180cmほどだから大きめに作ることは不可能じゃない。空間拡張と異次元倉庫も合わせれば悪くない装備になると思う。
ということを伝えて、後は寝て待つことに。ここは後はダンジョンくらいだもーん。トレーダー待ちでいいじゃん。あんまりコア取り過ぎてコア無限大に設定しても物語面白くないし?というわけでぐーぐーぐー。
寝てたらXXXのリュックとベルトポーチ群が出来たよー。私を一回り太くした180cmの女性が背負うリュック相当なんで大きいね。ベルトも大きいポーチ4つ5つぶら下げられそう。外骨格故の利点だー。
リュックのメインとなる部分には異次元倉庫を。あとベルトポーチのヒップバックも異次元。マリーちゃんにあげる予定だったナノ液体を濃縮して2つに使ったよ。容量80kgで質量3/5、時間経過3/4くらいになった。あんまり濃縮してないでこれは凄いんじゃない?腕上がってるね。他の部分はエンチャントで改造しまくり。弾薬一杯もてるし他にも色々運搬できる、ライフルそしてサイドアーム(槍)は両腰の拡張されたポーチに格納されてるけどすぐに抜ける。悪くないんじゃないかなー。
ちなみにこのXXX、X105と合わせて私の脊髄から脳神経まで針をぶっさして接続してるんだけど、他にも水分食物摂取機構や疲弊の強制排除、各種麻薬の皮下注射によるブーストとか恐ろしいことが色々出来るらしいんだわ。らしいというのはモジュールが必要で、フレームだけじゃどうにもならないみたい。ちなみに糞尿を排出する部分に管を刺して自動処理するのはもうついてる。可動もしてる。原理がよくわからないけど垂れ流すわけじゃないので放置してる。超分解でもしてるのかな。
とりあえずこれでドドスコはお終い。ここのギャングスタを放置しておさらばだけどどうにかなるでしょう。そういや水利権のブラザーズもギャングスタの部類なのかな?
次は拠点で休憩してからの大きな街だー。一応XXXに名前つけておこうかな。まどうあーまーのXXX01です!って言っても説得力が。次までに考えておきましょう。X-05ほにゃららたらららら。