14・防御が格段にあがったで!
えー、大きい街は4年目の1月頃に向かうことになりそうです。
トレードに数ヶ月かかる上にこことスカベンジの町に長く滞在して、スカベンジからここに戻って数ヶ月やっぱり滞在してから大きい街に向かうそうで。全部2ヶ月と考えても移動とか考慮すると10ヶ月から11ヶ月かかります。そこからちょっと遠い大きな街に向かうわけですからね。スカベンジは襲撃されたから物資も必要としているだろうし。
歳取っちゃうなあなんて思ってるんだけど、割と憂鬱でもなく。なんたって歳取ってる感じがしないし。肌はピチピチだし身体が弱ってる感じもしない。なんか呪いかけられてそうだけど旅をするなら長い寿命の方が良い。
というわけでまずはドドスコに滞在。廃墟の中にて家電屋さんを見つけたのでそこで単三電池を大量に確保。家電と専用電池はほとんど無かったね。略奪でもされたかな。
家電矢の帰りに金物屋を見つけたので漁りに。鉄のフライパンとかがあったよ。誰も盗らなかったのか。私がもらっておこう。永久樹脂加工とか鉄でも薄いのに非常に熱を含んで軽いスキレットとかダッチオーブンとかもあった。もったいないなあ。ハサミとかニッパーとか、そういう小物ももらっておいた。薪ストーブもあったで。金物と言っても結構種類があるなー。とりあえず全部攫ってトレーダーに売りつけよう。入ると思うんだよなー。
入りきらなかったので3回に分けて持ち出して売り払いました。超儲かったのでみんなに最高の酒を振る舞うお大尽しちゃった。ちなみにお大臣とも書きます。
500年前の高度なエンチャントの高度な合金のツールなので私製作のツールは売り払ってこっちにそろえることに。アウトドア系の道具はなかったけど工具やナイフなんかはこっちの方が断然良いね。今腰にぶら下げてるナイフやスキナーナイフなんかは形状がいいのでそのまま使うけど。折り畳みもね。またまた油圧式の多目的カッターをゲットしたので鉄筋やワイヤー取りが捗るぞー。ニッパやプライヤーも良い感じに素晴らしい。移植スコップもいいしシャベルもいい。斧もナタも発見したよ。武器屋かここ。もらうけど。
個人で使うやつが35kgくらいいってしまったけどマリーに通常積載で頑張ってもらってるのでよしとしようね。スカベンジで使うんだもん。
色々手にれたのでスカベンジ再開。大型ハンマーで壁をたたき壊すぜ。3種混合でぶん殴れば固い壁でも壊せる。エアーコンプレッションキャノンで吹き飛ばせ?ロマンがないロマン。
ううーん、ここはあらかた探し尽くしたかな。トレーダーだって一度に裁ける鉄筋には限界があるしこれ以上はなあ。行くとしたらデビルクローがいる魔導関連?ちょっと無理だな。もうちょっと衝撃吸収を防具で出来ないと。力のどれでも衝撃吸収はできるけど心許ない。ダンジョンでコアでも採取しますかねえ。
そんなわけで出発までダンジョンで採取してました。さーどふろあーのお宝盗ってないなーと思って探したんだけど見つからなかった。ま、マリーが報酬ってことにしよう。相変わらず可愛いマリーである。途中で鋼材が「ドロップ」したので取得しておきました。チタンかなにかかな。モリブデンとかだったりして。
さてスカベンジの町に出発!総勢10台くらいの大型のクルマで突っ走ります。集団って強い。モンスターも来ない。
私は奴隷でここの近くに来たから知らなかったけどスカベンジの町に到着。中間に集落があった。ドドスコ山の西を南北に走っていたみたい。
ここじゃ私は悪役になってたよ。誰も相手にしてくれない。
英雄扱いされたり悪魔扱いされたり。あーあ、アルバイト生活の方が疲れなかったなあ。
廃墟はこれまで通りあるので廃墟中心に数ヶ月を生活することにした。以前の拠点は埃まみれだったけど残っていて、綺麗にしたら一応寝床にはなった。食料はトレーダーから買い求められるしとことんスカベンジして帰ろう。
さて行きますは中心の方。ダンジョンで銃に耐性ガアルの分かったし防刃はそれなりのがついてる。油断しなければ大丈夫。あ、ついでにナノマシンの変質で出来ているであろうやつを集めて燃料にして、マリーに飲ませていたよ。美味しそうに飲むマリーが可愛い。癒やし。やっぱクルマは可愛くないとね。
ガードロボットは以前と同じ方法で倒し、素材として回収。武器の動力は小型無限エネルギーだから武器は使えなくなるけどナノマシンで出来ているから液体に戻すと良い感じの質の液体になる。どこかで生産や修理する工場は働いているんだろうしお構いなくどんどん壊そうっと。ぼかすかどか。
進みながらスカベンジ。ここは盗られてないから悪くないものが手に入る。万能オイルとか。これなら燃料とかも取れそうだね。魔法のメタノールと混合させて強力アルコール燃料にしよう。
おそらくはナノ素材であろう洋服などをゲット。スカーフとか帽子とかだけどね。オシャレはあまり出来ない世界だから売れるで。
後ナノマシンパッドがあったから右手のナックルシールドの腕部分に貼り付けたよ。これ衝撃をすんごく分散緩和吸収してくれるんだよね。よきかなよきかな。
ここは結構シェルターがあって、骨と綺麗な道具が残っていたりするので美味しかった。中には状態保存されている缶詰とかも。マリーに詰め込んでおいた。あとでたべよーっと☆
当たり前だけど工員さんもここには生活しているわけで、作業服の予備なんかもあったよ。強固に作られていて液体に戻せないし切れないから布にもならないんで眺めるだけだったけど。回収だけしておくか。着たいなあ。147cmの作業服なんて無いよなあ。
ちなみに高所を探すときはマリーのアームで持ち上げてもらってます。高い高いじゃねえから。
軍服も見つけたので軍施設もあるんだろうけどちょっとこの廃墟大きいから探しきれんなあ。見つかれば凄い量の資源が手に入るんだろうけど。大崩壊と大破壊で全部使い切ってる可能性もあるね。
恐らく住宅街商業地区工業地域公園などのリラクゼーション施設に分かれているんだと思うんだけど、地図がないから分からーん。今は住宅街って事だけだわ。アウトドア好きの家にでも入れないものかと思うんだけど、そういう人は道具もって逃げてるよねえ…ナノバーナー欲しい。作れなくはないけど特化品が欲しい…わがままかな。
何日かかけて住宅街を突破。金が手に入ったり空の未使用ペンキ缶が手に入ったりでちょっとホクホク。前者は使い道があるし売れる。後者は野営ストーブの材料になるし蓋が密封する形なので焚き付けのオイルを入れたり熾火の薪や炭を入れて火消し出来る。水入れても良いしね。
マリーは結構ナノ液体を飲めたようで、情報端末でハイスピードオペの行動可能とその道具へのアームの変形、そして仕事量(馬力)と積載重量が増えたことを報告してくれたよ。支援系だねこの子。でもオペは助かるー人造人間との戦いのあの瀕死は忘れられない恐怖だよ。
住宅街を突破したら今度は研究施設地区だね。漁ると研究道具が出てくる銚子とかは頂きました。ビーカー系は未使用は私、使用してるであろうものはとれーdげふんげふん。研究用の繊維も取れたよーガラス繊維かな?なにか樹脂とかポリマーと混ぜると良い感じになるね。高分子ポリマーなら生み出せるな…ベスト作っちゃおうかな。
ちなみに研究施設はセキュリティが働いていて、ガードタレット(!!)やセキュリティロボットの群れがやってきたりする。大体気とナックルガードで殴り壊した。
こういうロボットはいるのに有機的な考えが出来るロボットはいないあたりみんなして逃げたのかなー。
いろいろと巡っていたら軍系の施設を発見。軍事用ロボットがガードしてるんですもの分かりますわよ。正面のは殴り殺したけど違う殴り壊したけどセキュリティはさすがに鳴らしたくないなー。潜入して切ってこよう。
というわけで物理と魔法と気の混合ステルスフィールドを展開。気配は完全に消え音は漏れず光は透過するし周辺とカメレオンして溶け込むからまあまずばれない。500年前でもこれはばれなかった。使い所無かったけどね。
ちょっとドア開けてもばれなかったので後は堂々と侵入。武器庫とか防具は見つけよう。セキュリティルームは上の方だろうね。すたこらさっさのぴー
セキュリティはロックされていたけど有線接続で解除出来ました。バックドアみたいなもんだから解除余裕ですって感じ?
マリーと合流して探索開始。何にも無い。さすが軍、証拠は残さない感じだ。
武器庫も空っぽ、食品もない。えー何もないの?うろうろと探し回ったらまだロックが外れてないドアを発見。横のロック管理機構を投影式有線接続でハックして解除。これ便利すぎるな。ま、内部に入りましょ。
内部は地下に降りるエレベーターが生きて残っていて,降りるとそこは試験場かな?骨と 魔 導 ア ー マ ー が残ってた。でも再起不能な感じですね。残念。見たことないタイプだから先端研究でもしてたのかな。この区画は詳しく探してみよう。
…これってパワースーツ?控え室みたいなところでなんか青と黒のカラフルなぴっちりスーツを発見。ラバースーツに似てるタイプ。綺麗な色のウェットスーツみたいな感じかな。
外部筋肉も動いてそうだしまだ機能は生きてるっぽいな、後で着てみよう。サイズ合わなそうだけど。女性用なのは確か、胸と臀部がそうなってる。ジッパーは右横だけだから、右から履いてジッパーを閉める方式かな。でも胸が気持ちよく開いてるのはこれ男を誘うためかな。私割りと胸あるから本当に誘えちゃう。
ひひひひひひひ控え室の奥にいったら魔導アーマーの骨格だけあったよよよよよよよよよよ!!!!!!!!!!!!なんか小さめに作られてる!!!!大型でフリーサイズが魔導アーマーの基本なんだけどね!小型魔導アーマーの研究かな、乗ってみよう。
魔導アーマーは動いていれば自立していて、ポチッと背中のボタンを押すと背中が開いて身体に装着するような感じで背中から乗って身につけます。ぽち。
《error、X105 power suit を着用して搭乗ボタンを押してください。》
おほー、なにこれ?普通そういうのないんだけど。powe suitってさっきの?ちょっと着てみるか。
パワースーツは右から首から腰までパッカリ割れて、足から装着しました。ぶかぶかだったけど右のジッパーが閉まると同時に私に密着。パワーアシストしてるけど私が私のままでいられるようなアシストをしてますね。私が力を込めるとそれに追従してぐぐぐっと外部筋肉に力が込められる感じ。ピッチリなので身体のラインが出てるし、なぜか胸元を大きく開閉することが出来るけどこれはいいぞ。装着して動力や筋肉が展開すると、最新鋭の人造人間アーマーの形に似てるね。あれは92式パワーアーマーだったっけか。
動力はー…私のエネルギーと空中のナノマシンか。
《X105を検出。取り込みますか?》
おいおいPDA、冗談はよしてくれ、これを取り込むって何だよ。まあとりあえず取り込んでみよう。直感が大丈夫って言ってる。
《取り込みました。左手の小指から中指までがX105の収納スペースになります。中指までPDAと融合しました。》
えええ、また融合した。後パワースーツちゃんが吸い込まれるようにして消えた。今下着だけの私が立っている。恥ずかしいなこれ、マリーが見ているんだぞ。
とりあえず装着するように念じると刹那のうちにパワースーツが装着されたよ。こりゃ凄いな。外部筋肉の分ちょっと太くなったけど私が着ていたのは作業服なのでそのまま着られた。ピッチリスーツだからさほど分厚くならないのかな。ちなみに中指からも有線糸が出せるようになりました。これで3本縒りが切らない状態で出来る。
このスーツには固有能力があって、メディカルキットを溶かし込んでおくと負傷したときに自動で修復してくれるみたい。メディキットは私でも作れるから何回分か溶かし込んでおこう。他にもありそうだ。
さって魔導アーマーだ。ぽち。うぃーん。開いたー搭乗!ガシャンと背中が閉まって、私の身体に合うようにサイズが収縮しましたよ!?!?!?こういう研究?
大体180cmの身体になりやんした。これは凄いなあ。後は動かせるかどうか。以前乗ったときは歩くだけで精一杯だったからねえ…
はっはっは、バク転まで出来たぞ!凄い、私のパワーに合わせてくれてるんだ。今まで乗ったやつは私が基準を超える力を出さないといけなかったの、これなら万人が魔導アーマーーを使えるじゃん。
《XXX01より同期が開始されました》
へ?あ、ちょ、なにかが首と背中に刺さってってってってってててててててててて
気がついたら乗り込んだまま倒れ込んでました。顔を上げると
ヒ キ ガ エ ル が そ こ に い た (本当のカエルじゃないよ、そういう見た目の人間)
あまりの恐怖にお漏らししてガクガク震えるしかない私。
「よう、そこまで成長したようだな。気分はどうだ?」
「あ、あば、あばまあ。たべないでください(超小声)」
「まだ食べんよ。私もまだ変化が終わってないしな。そのスーツとアーマーはお前の思考を加速させて脳みそに介入して素早い計算や判断、が出来るようになったり3つの力の出力を増加させたりする。また、神経を乗っ取って気持ち悪いくらいの速さの反射行動をしたり網膜にステータスを表示させたりもする。それなりに調整してあるから有意義に使ってくれ。ちゃんと装甲は乗せるんだぞ。じゃあもっともっと美しく能力が高まったら食べさせてくれ。」
「た、たべ、食べ…」
「両方の意味だな。美味しいのは何度も味合わないと。まだまだ貴様は美味しくない。せっかくの素材だ、最高の状態に育ってくれ。ああ、逃げようとしてもいいが私の監視は結構凄いぞ。ま、常に見ているわけじゃないから安心しろ。ではな。」
どろん
か、帰った…
私は一体どうすれば…