12・名前つけてスカベンジだー
ぶんぶーん♪
この黄色いクルマに乗って快調に町に戻ります。時速40kmでずっと走れるって素晴らしい。意外とサスペンションもしっかりしていて揺れないし。このサイズなのに。なんかシンパシーを感じるよ。
名前決めないとなあ。元になったクルマはワスゼドラズって感じの名前だけど取れる部分がない。ラジィ?うーん。ワッズ?うーん。たぬたぬ。だれや。イエローサブマリン。音楽?マザーのあれ?キューブにしようかな。ハイスピードオペ。いやいやあれは版権が厳しい。
フィーツァ・Mały pojazd transportowy・621p
正式名はこれで行こう。うーん、取れる所やっぱ無いね。頭の小さいの意味のMały、マリーでいこうかなー。マリーだめかな?お、悪くない?んじゃあマリーね。
《マリーと登録されました。これからよろしくお願いします、マリーより》
かっわいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい
すりすりしながら町に着きましたー!。みんな驚いてますな。ふっふっふ。
私の家の前に置いて、すぐに食料を買い込み廃墟の方に。意思があるから盗まれることはないだろうけど、この子臆病だから。廃墟でどこか良い所見つけて管理した方が良い。
というわけで廃墟。ここは魔導都市だからナノ燃料になるやつが無いのう。マリーから降りて敵を潰しながら進んでる。警察署とか無いかな、ああいうのは耐久性がある。
あったけどぶっ壊れてた。うーんあんまりスカベンジする所がない。たまに大型冷蔵庫とか見つけて修理してマリーに積んでるけど、あそこの町で買い取れるかな。疲弊してるからなあ。
うろうろ探してたら地下シェルター?を発見。ちょっと入ってみますか。ダッダッダ。
内部は比較的保存されてるシェルターでした。あったりー!がさごそスカベンジしていくぜい。ベットに冷蔵庫コンロに棚、みんな劣化してない。ここに運び込めるということはここから出せるわけで、入り口からマリーに渡して収納してもらう。500kgの異次元倉庫+後部のカーゴスペースに400kgの積載能力があるんだって。積載はあんまり使わないとしてもすごい運搬能力だ。
で、これを持ち帰って処分…なんて事はせずに3方を囲まれている廃墟を見つけて、そこに設置。拠点化します。あ、後で警察署調べ直そう。地下とかに銃が残ってるかもしれない。空間の魔素を集めるやつならマリーに取り付けられる。撃つかどうか分からないけど、臆病だから。
とりあえずここに拠点Bを作製。警察署に戻ります。この廃墟はあんまり機能している部分が残ってないね。
警察署ですがゴミや崩れた壁のガレキなどは一度マリーの異次元倉庫に乗せて、すぐに排出してもらって片付けていきます。吸い取るように一気に異次元倉庫に収納することも可能。排出も。マリー便利。お、地下の入り口を見つけたぞ。
内部はゾンビがいました。なんでえええええええええええええ
すぐさまピストルを抜いて乱射。とりあえずゾンビは一掃したけど先に行くのが怖い。マリーは外だし、うえええーん。私が臆病だ。
恐る恐る内部を探索。たまに変になった虫とかいるので鉄パイプで撲殺していく。こええ。警察署はそんな大きくないので武器庫はすぐに見つかったよ。警棒とピストル、ショットガンとライフルそして防具があった。うほほーい、大きな収穫だ。メッセンジャーバックに詰め込んで弾薬になる魔力結晶(単三電池)も詰め込んですぐさま脱走。マリーに泣きついた。アームでナデナデしてくれた。私マリーと結婚する。
拠点に戻って成果の確認。まず魔素を集める系の銃はピストルのみ。警察だからしょうが無いか。ショットガンとライフルは弾薬タイプ。うーん、町に弾薬を作れる人がいないよねえ。
マリーにピストルを取り込んでもらって頭の上に銃座として取り付けてもらったよ。ちょっとビビってたけど自衛しないとね。
防具は防弾ベストや防刃ベスト。どっちにも対応している防護ベストはなしか。銃は割と防げるので防刃を着ることにした。防弾は町に売るか。ヘルメットが手に入ったのは大きい。劣化してる所も特にないみたい。
そして警察のものということもあって銃には攻撃系、防具には防御系のエンチャントがかかってる。特化してる人がつけるエンチャントだから強力。警棒どうしよ。鉄パイプの穴に入らないかな。すぽ、入ったし!これでリーチが伸びた!剣を柄の先につけた気分!!すぐに糸で固定しよう!
すぐ逃げてきちゃったけどナイフとかもあったのかなあ?
とりあえず周辺の探索を再開。といってもスカベンジできるものがない。しょうが無いのでダンジョンに戻ってコア集め。小型だけど単三電池にはなるし魔法の粉に出来る。人造人間はいないので楽に集めることが出来た。マリーも前に出てもらって銃を撃って貰ったよ。怖いだろうけど外は危険なんだ、頑張れマリー!
ふと思い立ったけど魔導の町なら魔導施設が充実してるのでは。
ある程度アタリをつけて探して見つけたけど、明らかに強いモンスターがうろついていたので逃げた。ロケットランチャーが手に入ったら来るぜ、あばよ!!!
くっそーこの廃墟には面白いものがない。ガードロボとかも銃を持ってるけど、コアから動力を得ているのでロボをぶっ壊すと銃も機能しなくなる。
魔法の金属と周期表にある金属との融合金属はあの町じゃ扱えないだろうしなあ。金属だけ収集しておいて他の集落でも行こうかな。都市圏は…あるのかなあ?
とりあえずヒップバックを作ってもらうことにして、完成するまでコアと金属の収集に精を出したよ。たまにナノ素材が見つかるのでナノ燃料にしてマリーにあげた。
ちなみに獣はシカとかの反芻系がいたかな。最初は解体に失敗したけど結構慣れた。
モンスターは魔導と融合してるようなヘンテコなモンスター。カバに魔道砲がついていたり。溶かしてインゴットにしてた。魔法の力で動くデュラハンみたいなやつもいたなあ。いい金属なので殴り殺したよ!溶かして野営道具にしちゃった。水筒にお鍋お鍋。
コア使ってエンチャントも施したよー水はペットボトル程度の容器に3Lは入る。重いから通常はマリーの通常積載に乗せてる。野営とかこういうのは通常積載だね。すぐ取り出せる。
最近はギャングスタも来ないし魔導銃もそんなに手に入らなくなってきたなあという所でヒップバックが完成。腰ベルト+専用ベルトで吊ります。中型コアを使って内部を空間拡張。内部にしきりとかつけて色々取り出せるように。外側には軽くなるエンチャントをつけたよ。重くなるからね。工具袋も再度入手したしこれで心置きなくスカベンジできる。次の集落で。
ちょっと先にトレーダーの補給地点があるということなので行ってみることにしたよ。
マリーに自動運転させる間に工具の作成。なにげに融合金属を自分で加工してるわ。融合アルミや融合チタン、融合鉄などの合金はスペシャルな素材なんだよね。チタンはほとんど手に入ってないけどアルミは結構手に入ったなー壁を壊せば鉄筋から融合鉄合金が手に入ったし割とおいしかった?
簡単な工具を作れた所でトレーダーの前哨基地?に到着。
「とまれ!ここから先はトレーダーの拠点だ。用もなしには通れないぞ。」
「えっと、廃墟から合金と冷蔵庫や単三電池などを拾ってきたので、トレーダーさんに売れないかと。マリー、ちょっと見せてあげられる?」
きゅら
「 ほう、これはなかなかだな。今確認を取ってくる。名前を聞いて良いか。」
「榊風鈴です。」
「本当か?ここら辺では結構なヒーローだから偽物が多いんだ。」
「まじすか。PDAの情報を出しますからそれで確認してくださいよ。」
「うえ、PDA直結か?おれは構わないが…」
「私も構いません。奴隷の時散々嬲られたので。」
PDAは重要な器官のためいろんな利用はしますがそれ自体は性器のように扱う人が多く、PDAを直結させて情報のやりとりをするのは割と恥ずかしいのです。500年後もそういう風習はあるんですね。やろうと思えば心読めますし気持ち良くなりますから、そういうもんか。
PDA直結をしてあたしと断定してくれた斥候?さんはトレーダー拠点に。数時間後に帰ってきて通ってよしと通してくれました。
そんなわけでトレーダーの補給拠点に入らせてもらいましたー。とりあえず拠点で売買させてもらうようにしないと。連絡員に用事を伝えて、取り仕切っている人と会うことに。
「私がここのリーダーだ。君があのフーリンか。」
「ええ、あのフーリンらしいです。今回は数日の滞在と補給、合金の売買と大きな街の紹介をしてくれると助かるのですが。」
「これは大きく出たな。まあ滞在に補給と売買は良いだろう。大きい街は紹介したくてもトレーダーが来ないと渡れないくらい遠い所にあるからな、一緒について行くしかないだろう。幸いクルマもあるようだしついて行くのは構わないと思うぞ、隊長の判断によるが。」
「なるほどー。トレーダーさんが来るのっていつ頃なんですか?」
「それは機密だからな、教えられん。」
「まじすか。じゃあここで狩りでもして待つのは?」
「それは構わんだろう。モンスターも最近多い、数を狩ってくれると助かる。」
「じゃあそういうことで」
というわけで獣とモンスターのハンティングをすることになりやんした。売買したお金と貯金を崩してマリーにいい武器買っておこうっと。
マリーは履帯だからどこまでもついてきてくれる。簡単な溝や段差に傾斜なら乗り越えられるしね。塹壕だって余裕さ。一時的に履帯を伸ばせるんだ。
がんばるぞー、おー。
校正が追いつかない…