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1・はーじまーるよー(あらすじの詳細を書いただけ




アナスタリア大陸に突如として現れた、自称、大魔王ヒキガエルの全大陸侵攻宣言によりこの世界は大混乱に陥りました。実際に侵攻されたアンデルセンという国は国ごと滅ぼされ、知識のある生物は奴隷、力のある動物は使役されたことも混乱に拍車をかけました。

そこで各国は魔導兵器による「連合国によるアナスタリア直接殲滅作戦」を立てたのですが、結果は失敗。小さい大陸であるアナスタリア全域に対魔導防衛システムと人の世界の数段上のレベルの魔導兵器によって魔導軍艦や、魔導飛行機はことごとく潰されていきました。


唯一魔導アーマーという魔導によって起動しマナで性能を向上出来るパワーアーマーの一種による突撃作戦は幾ばくかの成功を収め、、このアーマーはアンデルセンから侵攻してくるモンスターの防衛兵器にもなる、ということで魔導アーマーとその操縦者の育成が急務になって80年ほどたったとある日



「フーリン、なに見てるの?」


「外をぼんやりと。生理中なの。」


「嘘ばっかり。先週もそういってたわよ。」


「私は実は極めて長いのよ。」


「ふーん。んじゃあ先に上がるわね。明日はアーマー兵士の出陣式だったよね。一緒に見に行く?」


「うーん考えとく。お疲れ様シリル。」


「アーマー兵士かぁ…能力があればなあ。」


戦争して80年も経つと戦争も形骸化して、防衛と毎月1-2度の討伐任務という名のモンスターコアの収集をする程度。それでも英雄視されるような職ではあるんですけどね。


私榊風鈴ことフーリン・サカキも一度は選抜試験を受けてみたものです。落ちましたが。


この世界は体内に内在しているナノマシン、ファンタジーの素、気の巡り、この3つを有効利用して「ナノマシンを使って物理法則に介入出来る人」、ファンタジーの素通称「魔法の素(もっと略して魔素)」を有効活用できる人、超自然エネルギーである「気」を操れる人、これがそれぞれいます。みんな3種類内在しているけど操れるのは大体1つ。ほぼどれかに特化して成長します。2つ特化できればダブルとして極めて有能として扱われます。私はそれを超えているトリプルだったんですけど、特化できずに一つ一つがまったく延びなくて…子供の遊びみたいなことしか出来ないんですよね。

それでも女子高生まではイケイケでしたよ、学校が守ってくれましたからね。好きな人も出来たし、それなりのこともしました。学業だって良い感じです。ただ、



どれか1つがしっかり出来ること前提で社会が作られているので、どれも子供レベルの私には居場所がありませんでした。彼氏は気がついたらいなくなってた。



就職も軍に入隊も公務員も無理で、接客販売のアルバイトをしている生活。今21だからもう3年もやってますわ。無いお金を最小限に使って、残りを貯蓄することだけが楽しみ。



翌日、シリルと一緒にを見に行きました。休憩時間だけね。


「凄いねーあんな大きな魔導銃担いでも大丈夫なんだもんねー」


「大量破壊兵器に対応してるんでしょ。上空の魔導飛行機も凄いね、翼で雲を走らせてる。さすがだなあ」


兵士は駅前の広場に整列。なにやら訓示を受けてますね。私は動かすくらいだったら出来たなあ。いいな。


「総員返礼!」


ビシッ!


魔導アーマーの綺麗に揃った返礼が決まった瞬間



DOBAN!!



駅が爆破されてモンスターが沸いてきました。えええええ!?


PDAで撮影してSNSに投稿…なんてする余裕はなく、逃げ出しました。が、みんな逃げてて逃げ場所が…倒れないようにしないと。踏まれて死亡とかあり得る。


30分ほど逃げてやっと人がまばらに。今度は逆に怖い物見たさで接近を試みる人が増えてますけどね。シリルとははぐれてしまったな。でももっと離れよう。


どんどん離れていったのですが、魔物がこちらの方に突っ込んでるのを目撃。トリプルを使って、物理法則を書き換えて空気抵抗を少なくして、魔素でマナを生み出し身体強化、気で疾走力をまして全力で逃走。死にたくない!




駄目でした。追いつかれて捕獲され、今はヒキガエルの手の中にいます。そう、自称大魔王のヒキガエル。容姿は知らないけどこのヒキガエルっぷりはこいつとしか思えない。


「これがトリプルか。旨そうじゃな。」


「むごごごごごむごおむごむご!!!」


「まあ案ずるな、食べるといっても500年後くらいじゃ。それまで熟成されておれ。おやすみさん」


掴まれているヒキガエルの右手からトリプルっぽいなにかを感じた後、私は急速に眠りに落ちていきました。

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