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バージン絶対防衛 魔法少女ヒカリ  作者: 敬愛
第3章 魔法少女邂逅編
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第24話「カナデ母さんの形見」

 啖呵を切ったものの初めて見る天使にどういう攻撃をすれば良いのだろうと思案するヒカリ。銭が「おいおい作戦無しで意地っ張りだな」と言ったが、ヒカリはキレて「ケダモノは黙ってくだちゃいな!」と言った。


 ん?仕事の少ないラジオパーソナリティ並にキャラ不明だな、と銭は思ったが、ヒカリは顔は真っ青、頭の上は薬缶でも沸かしているかのように水蒸気ポッポ。完全にテンパっている。


 困ったな…… そうだ! お爺様が困った時に使えと言っていたカナデ母さんの形見の桜花杖(チェリースタッフ)使ったらどうだろう? 今困ってるし。

 

 ヒカリは言った。「桜よ今ほころぶ時、カナデの名の元に花よ開け!」パーッと車のハイビームのように強い光を放つ杖。その光はビッグケルマーのPFに干渉し互角だ。


 「根負けだけはしないよ」銭が心配になるほどムキになっているヒカリを見て銭は拳を握ったり開いたりして攻撃を準備してはいるのだが、分かっている事だ。PFは物理攻撃をかなりの割合で弾き飛ばすとピルクルに聞いた覚えがある。


 「オーッと」銭がボーッと考え事をしていると光線性の魔力消滅系攻撃が飛んできてスレスレの所で銭はかわした。こんな所で全裸になる訳にはいかない。

 

 すると杖が「ワタシノイロヲキメテ」と白黒明滅しながら喋った。ヒカリはビックリした。依然として杖は白と黒で明滅している。


 よく分かんないけど天使も敵なんだね…… なら悪魔の黒。それしかない。「黒!」ヒカリが言うと辺りが真っ暗になった。チェリースタッフの時間干渉魔術が発動したのだ。


 チャーミ―は驚いて、「何よあれ?」と絶句していたが、私が出る幕でも無い! と静観決め込む。こいつもかなりの意地っ張りだ。更に驚く事に白い体躯のビッグケルマーが段々黒い色に染まり、しばらくしてコールタールのようになり地面に墜落し「ベチョ」と言う音を立てて活動を停止した。


 「勝った?でも?」

 銭達がやって来て「ヒカリ凄いな!」とみんな嬉しそうにハイタッチするのでヒカリも「よっさ!」とハイタッチする。


 「これが私達フォーマンセルよ!」とチャーミ―に対してヒカリは誇らしげに言った。闇が明けていった。

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