第22話「プレミアムフィールド」
チャーミー達が破竹の勢いで北上していく中、佐々木原市には既に異変が起きていた。
その日は曇りだったが、突如光が上空から差し込み割れ目から何かが出てきた。
「ちょ、銭、外!外!」
「あれは?」
白崎と美智子が空を飛ぶのが同時に見えた。「やっとスクリーマーの本気が出せるな」「ねー。何か役立たずみたいで今まで肩身が狭かったのよ!」
それは「天使」とは言っても下級の下級。堕天使のケルマーだ。チャーミ―達から見ればゴミ同然なのだが、ヒカリと銭にとっては未知の存在である。
何故白崎と美智子が天使の存在を知っているのか。スクリーマー協会から派遣されている者は常にニュートラルな立場でいなければいけない。対悪魔でも対天使でも同等の力を発揮するのがスクリーマーだ。
白崎は銃を構えた。だがバレットの類では無い。「魔神眼」白崎はそう言った。
速射の効きそうな武器だ。
「ちょっと白崎真昼間からその武器は無いん……」ヒカリが声をかけた時には魔神眼から放たれた弾丸がケルマーを穴だらけにしていた。
「白崎、変な奴来たよ!」美智子が言った。
『ビッグケルマー』中級天使だ。白崎は即座に魔神眼の速射で対応するが全部弾かれてしまった。
「PFか……」
プレミアムフィールド。人間でいう所のプライベートゾーンだと考えて欲しい。これ以上近付かないでと言う意思表示。それが具現化し視認出来る程なのは強い拒絶タイプである証拠である。
「やばいな。初めて見た」
「どうする白崎?」
地上ではヒカリが何が何だか分からないというアホ面をさらしていたのだが、思い出したようにヒカリが言った。「ちょっとあんた達!何よそいつ!私にも戦わせなさいよ?」
「待ってくれ天ヶ崎!変身だけはするな。黒石もだ」
「何でよ!」
「天使には感情がある。悪魔にもあるが、それよりもムービングが激しい。今は赤い色、怒りの色だ。これ以上刺激すると拡散攻撃される恐れがある」
「じゃあどうすんのよ?ほっとくの?」
「それは……」
「困ってるみたいね!メイアイヘルプユー?」車のような乗り物から降りてきた少女の笑い声と英語の問い掛けが聞こえた。




