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バージン絶対防衛 魔法少女ヒカリ  作者: 敬愛
第1章 バージンは絶対渡さない編
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第2話「佐々木原市の平和」

 さだべぇからメンタルネックレスに干渉があった。

 やばいなー。怒られちゃうかな。でもちゃんと仕事はしてるし間違った事は私はしてない。悪いのは銭なんだもん。あいついったい何者?


 「あー、ごほん。ヒカリかい?」

 私は無言で頷いた。

 「昨日は大変だったね。お疲れ様」

 「凄く弱くて笑っちゃったわよ」

 「油断しちゃダメだよ。悪魔には戦闘力が低くても特殊能力を持っている場合があるからね。それと君の秘密を知っている男がいるだろう」


 どきーっ! もうばれてるー! やばし……。


 「何か勘違いしているみたいだけど」とさだべぇが途中まで言った所でジャミングが入った。「ザザザお咎めザザザは無いよ。今回はね。だけどザザザ君の存在を知っているザザザ男には注意した方がいいよザザザ」このジャミングは通信が傍受されてる? まさかね。スマホとかでも時折雑音入るし。


 コネクトはプツンと途中で切れてしまった。まぁお咎め無しらしいし助かったわ。でも銭に注意か。あいつ何か隠し事している様な気もするのよね。


 今日は先生に頼まれて教室から職員室に書類を届けなきゃならないんだけど、凄い量ね。まぁ私、力は弱い方じゃないから大丈夫だけど。2階の2年生の教室から1階の職員室に行く階段を降りようとした時、「よぉヒカリ大変そうだな。俺が手伝うかい?」銭だ。鬱陶しい。誰があんたなんかの手なんか借りる物ですか。 

 「結構です」そう言って踵を返して階段を降りようとしたのだが、1段降りた所で階段のラバーに足が引っかかってこけた……。んーもう! 私、何度転べば済むのよ! それもこれも銭の野郎が超バッドタイミングばかり狙って声を書けているせい。結局中階段の所までズダダーと勢い良く転げて、書類はバラバラ、最悪。


 銭が「しょうがねえな」と言ってプリントを集め出した。ちょ、止めてよ。ただでさえ恥ずかしいのに。そうか、また私のバージンを奪う為に良い人ぶってるのね! 絶対にこの股は開かんぞぉ。


 「ほら、これで全部。俺が職員室まで持って行くからヒカリは保健室行けよ。絶対怪我してるから」

 はん、魔法少女の私が怪我なんかしませーん。

 「何だったら俺がおんぶして連れて行くか?」と銭が言った。 私はドキッ…… としたけど今はこいつと深く関わらない方がいいだろう。さだべぇの忠告では何か企んでいるかもしれないし。


 「大丈夫。1人で行くわよ。ご、ごめんね。迷惑かけちゃって」

 銭は後ろ向きで左手を軽く上げて答えた。何かムカつくな。何だろうこの気持ちは。

 いかんいかん。男の事なぞ考えたくも無いわ。処女厨が! 1人で自家発電でもしてればいいのよ。


 さ、また今夜もパトロール。何も無いのが一番なんだけどね。私は佐々木原市のただ1人の魔法少女なんだからしっかりしなきゃ。

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