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バージン絶対防衛 魔法少女ヒカリ  作者: 敬愛
第1章 バージンは絶対渡さない編
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第1話「私は魔法少女ヒカリ」

 私は魔法少女ヒカリ。悪魔を倒す事、それが仕事だ。そしてそれは誰にも知られてはいけない事実。

 なのにー! 「おい、ヒカリ今日も悪魔退治か?」 五月蠅い奴が来てしまった。大声で秘密を言うんじゃねえよ。トップシークレットなのに何でこいつが私の仕事を知っていやがるんだ? 大体にしてさだべぇにこの事が知られたら魔法少女解任もありうるかもしれない。それはひじょーにつまらないが、それより先にこいつの命も無いだろうな……。さだべぇとのメンタルネックレスはOFFモードにしてあるから大丈夫だとは思うが。


 この男は黒石 銭。ここ佐々木原中学二年生。同級生だ。クラスも同じ。どうせこいつも私とエッチしたいだけの他の男どもと変わりが無いのだろう。私は壮絶なる美少女だからな。だが私のバージンは誰にも渡さん。絶対守る。


 「じゃ私行くから」銭に言った。

 「おー頑張れよー」そして私は去り際「あんまり私に関わり合いにならない方が身の為だよ」そう言ってカッコよく踵を返したが、転んだ。私は慌てた。ちょ、私が転ぶって何やねん。くっそカッコ悪いよー。銭は私のペースを乱すのが最高に上手い。死んでほしい。邪魔だ。


 夜になった。


 夜には悪魔が出やすいのでヒカリが巡回するのが毎日の日課である。悪魔は基本的に陽の光に弱い。まぁそれも強さによって違って結界が強力な悪魔は日中でも活動するが、佐々木原市ではかつてそれ程強い悪魔が出現した事は無い。




 ふーんふーんふーんと鼻歌を響かせながら人の家の上を源義経の如く八艘飛びしているヒカリ。今日も何事も無いかなと思っていた矢先、アラートが鳴った。デルンダーである。魔力に反応して光るペンダントだ。




 「いるわね」ヒカリは呟いた。前方800メートルと言った所か。スピードを上げて走るヒカリ。一般人に被害が出ては天ヶ崎家の沽券に関わるからな。




 「いた」


 そこには球体に触手が何本も生えた不気味な悪魔。


 「何こいつ。初めて見るわね。きっもっちわるーい。強いのかしら?」


 ヒカリはエロイダーを装着する。エロイダーは相手の戦闘力を分析するアイテムだ。ピピピ……。「ぶふぉー!げほん、ごほん」ヒカリは思わず噴き出して笑った。「はー?戦闘力5?超の付く雑魚じゃん。瞬殺っしょ」




 


 それじゃ、変身させて貰うわよ、一応。「はーっ!」魔力が高まる。キュピーンと甲高い音を立てて制服が破れる。「変身チェルボム」


 一糸纏わぬ身体が一瞬露わになったかと思うとピンク色のスカートにモフモフ暖かそうなブーツ。上半身は胸が強調されたピンクの見せブラの上にサンタさんの衣装によく似た赤いダウンのジャケット。




 「変身完了クライス」ヒカリは超絶美少女だが、変身すると唇は艶々のピンク、頬にはチークを塗ったような赤みが差し、目はカラコンでも入れたように緑色に光って中学生とは思えないウルトラ超絶美少女だ。これは男には絶対見られたくない。性欲に負けてバージンを奪いに来るだろう。




 「さ、行くわよ。死ねや」と言ったものの敵が弱すぎて武器を出す気にもならないヒカリ。 


「ちょっとあんたこっち来なさい」「ぐご?」


「中指でこぴーん!」ヒカリの細い指から繰り出されたでこぴんで悪魔は原型を留めないほどぐちゃぐちゃに飛び散った。のはいいが、触手の一本がヒカリのお尻をデローンと撫でてから消滅したのでヒカリ激怒。悪魔の死体を「このエロ生ごみがー!」と既に原型を留めていないのに追い打ちをかけるように踏ん付けて踏ん付けてアスファルトには悪魔の黄色い体液が残るのみだった……。

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